平成29年第4回真室川町議会定例会(本会議)

            議 事 日 程(第1日目)

1.開会日時    平成29年12月18日(月)午前10時 開 議

2.開会場所    真室川町役場 議会議事堂

3.議事事件
               開 会 宣 告
               開 議 宣 告

日程第1 : 会議録署名議員の指名 (2番・3番)            

日程第2 : 会期の決定                         

日程第3 : 諸般の報告                         

日程第4 : 町長の所信表明                       

日程第5 : 報告第 9 号 専決処分の報告について            

日程第6 : 議案第52号 真室川町固定資産評価審査委員会委員の選任に同意
              を求めることについて             

日程第7 : 議案第53号 真室川町教育委員会委員の任命に同意を求めること
              について                   

日程第8 : 議案第54号 真室川町議会議員の議員報酬等に関する条例の一部
              を改正する条例の制定について         

日程第9 : 議案第55号 真室川町特別職の職員の給与に関する条例の一部を
              改正する条例の制定について          

日程第10 : 議案第56号 真室川町一般職の職員の給与に関する条例等の一部
              を改正する条例の制定について         

日程第11 : 議案第57号 真室川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改
              正する条例の制定について           

日程第12 : 議案第58号 真室川町農村地域工業等導入審議会条例の一部を改
              正する等の条例の制定について         

日程第13 : 議案第59号 平成29年度真室川町一般会計補正予算     

日程第14 : 議案第60号 平成29年度真室川町国民健康保険特別会計補正予
              算

日程第15 : 議案第61号 平成29年度真室川町介護保険特別会計補正予算 

日程第16 : 議案第62号 平成29年度真室川町水道事業特別会計補正予算 

日程第17 : 議案第63号 平成29年度真室川町公共下水道事業特別会計補正
              予算                     

日程第18 : 請願第 4 号 「若い人も高齢者も安心できる年金制度」を要請す
              る意見書提出の請願              

日程第19 : 一般質問                          

平成29年第4回真室川町議会定例会会議録
招集年月日 平成29年12月18日(月)        第1日目
招集の場所 真室川町役場 議会議事堂
開会 平成29年12月18日(月) 開議 午前10時00分
出席議員 1番  佐藤栄子 2番  橋秀則
3番  佐藤成子 4番  平野勝澄
5番  菅原道雄  
7番  佐藤勝徳 8番  大友又治
9番  佐 藤 一 廣 10番  外山正利
11番  五十嵐久芳    
欠席議員 6番  佐藤 正
不応招議員  な  し
地方自治法第121
条の規定に基づき
出席した者の職・
氏名
町    長 新田隆治 教育長職務執行者 土田 稔
総務課長 佐藤佐幸 交流課長 海藤直明
町民課長 庄司喜一 建設課長 佐藤和弥
農林課長 大友美喜男 福祉課長 橋秀一
病院事務長 柿崎隆志 会計管理者 佐藤信和
教育課長 八鍬重一 農委事務局長 大友美喜男
代表監査委員 鈴木謙一 農業委員会会長 橋清美
   
職務のための出席者 議会事務局  佐藤久和   加藤清美
総務課  橋雅之  佐藤正美  阿部一彦
会議録署名議員 2番  橋秀則   3番  佐藤成子
散     会 午後1時43分

                                   (午前10時00分)
議長(五十嵐久芳) おはようございます。
    佐藤正議員から欠席届が提出されておりますので、ご報告いたします。
    ただいまの出席議員は10人であります。
    定足数に達しておりますので、ただいまから平成29年第4回真室川町議会定例会を開会いたします。
    本定例会は、このたびの真室川町長選挙後、初めての議会でありますので、私より新田町長に一言お祝いの言葉を申し上げます。新田町長、ご当選まことにおめでとうございます。11月30日から新田町政がスタートしたわけでありますが、町民の期待に応え、積極的な政策を実施していくものと確信しております。今後とも町民の立場に立って、行政執行を行っていただくことを切望し、当選のお祝いの言葉といたします。おめでとうございます。

議長(五十嵐久芳) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
    会議録署名議員は、会議規則第119条の規定により、議長において指名いたします。2番、橋秀則議員、3番、佐藤成子議員の両名を指名いたします。

議長(五十嵐久芳) 日程第2、会期の決定を議題とします。
    会期日程につきましては、議会運営委員会に付託しておりますので、その結果について委員長より報告を求めます。議会運営委員長、大友又治議員。
議会運営委員長(大友又治) おはようございます。それでは、議会運営委員会における協議の経過と結果について報告いたします。
    去る12月11日午前10時から302会議室において議会運営委員3人の出席のもと、オブザーバーとして議長、副議長並びに議会事務局職員の出席を求め、説明員として総務課長を要求いたしまして議会運営委員会を開催し、本日招集されました平成29年第4回定例会の運営について協議をいたしたところであります。
    初めに、総務課長から提出議案等についての説明を受け、会期につきましてはお手元に配付しております会期日程表のとおり、本日から21日までの4日間と決定いたしたところであります。
    なお、このたび提出されます案件は、議案13件であります。
    案件の取り扱いにつきましては、本日議案13件の提案理由の説明をいただき、12月20日と21日の本会議において審議をお願いいたします。
    そのほか請願1件が受理されております。
    一般質問についてでありますが、今期定例会の一般質問通告者は7人であります。一般質問者について本日3人、3日目4人といたします。なお、質問時間は質問、答弁を含めて1人45分としておりますので、よろしくお願いいたします。
    以上、議員各位並びに執行部におかれましては、円滑な議会運営がなされるようご協力をお願いし、議会運営委員会における協議の経過と結果についての報告といたします。よろしくお願いいたします。
議長(五十嵐久芳) お諮りいたします。
    本定例会の会期は、本日から12月21日までの4日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。
                (「異議なし」の声あり)
議長(五十嵐久芳) 異議なしと認めます。
    よって、本定例会の会期は本日より21日までの4日間に決定いたしました。

議長(五十嵐久芳) 日程第3、諸般の報告を行います。
    代表監査委員、教育長職務執行者並びに農業委員会会長におかれましては、会期中、本日18日、20日、21日の本会議への出席要求をしておりますので、ご報告いたします。
    また、本定例会の説明員として、出席通知ありました一覧表の写しを皆さんのお手元に配付しております。
    次に、10月26日の議員協議会以降、私の日程報告と皆様方と私の当面の日程を参考資料としてまとめておきましたので、ご参照ください。
    町監査委員より平成29年11月の例月出納検査報告書の提出を受け、議長室に備えておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。
    私のほうからは以上です。
    執行部から報告事項はありませんか。真室川町長、新田隆治町長。
町長(新田隆治) おはようございます。このたび町民の皆様からの温かいご支援によりまして、町長に就任させていただき、本定例会が初の議会となります。所信につきましては、後ほど述べさせていただきますが、議会の皆様とともに町民が主役、町民目線での町政を実現するために最大限の努力をしてまいりますので、何とぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
    12月20日でございますが、第3回やまがた土産菓子コンクールにおいて、町ブランド認定品であり、ふるさと納税の返礼品としても人気のある清酒、純米吟醸、やま富近岡を使い、亀甲屋菓子店さんが製造、株式会社近岡酒店が販売元となっている純米吟醸、やま富近岡酒ケーキが優秀賞、マイスイーツ賞、パッケージデザイン賞の3部門を同時に受賞されました。まことにおめでとうございます。
    次、12日でございます。町道新橋新栄町線の融雪溝整備工事現場におきまして、労働災害と水道管の破損事故が発生しております。労働災害につきましては、被災者が掘削した土中内、土の中で作業中ですが、路肩部分のアスファルトの塊、これが崩れ落ちまして、左足にぶつかり、腓骨骨折の大けがを負われたということであります。また、水道管の破損事故につきましては、また別の箇所でございますが、掘削作業中に給水の本管を誤って破損したと、破断したもので、この復旧工事を行うため、秋山地区の止水栓を閉鎖したことによりまして、宮沢、新橋通、新栄町及び本町での一部まで広範囲にわたり長時間の断水となり、ご迷惑をおかけしてしまったことであります。
    また、13日には大蔵村で道路除雪車による死亡事故が発生しております。本町の除雪の作業員にも安全作業の徹底を指示しているところであります。例年より早い時期の降雪、積雪のために除雪機を使用する方々も多くなっているかと思います。防災放送により除雪中の事故、落雪や転倒によるけがに注意するように呼びかけているところであります。
    私からの報告事項は、以上でございます。本日からの第4回町議会の定例会、よろしくお願いをいたします。
議長(五十嵐久芳) 土田教育長職務執行者。
教育長職務執行者(土田 稔) おはようございます。私のほうから2点ほどご報告いたします。
    まず最初に、11月24日、ここ町の中央公民館で青少年の健全育成のために活動している青少年育成推進員が主催して、町内中学校、高校生との懇談会が開催されました。約30名ほど参加者がおりましたけれども、町のよいところ、変えたいところなどをテーマに熱心な意見交換がなされました。将来の担い手として活躍が期待されるところです。
    もう一点ですけれども、12月3日開催しましたふるさと子ども伝承祭へのご来場ありがとうございました。このたびは、鮭川村、段の下田植え踊り保存会児童の皆さんをゲストに迎え、11の演目が披露されました。出演者の技量の向上や後継者育成など、継続して開催してきた意義や成果を感じられる伝承祭であったと思います。今後とも充実したものにしていきたいと考えておりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
    以上でございます。

議長(五十嵐久芳) 日程第4、町長の所信表明を行います。新田隆治町長。
町長(新田隆治) 所信表明をさせていただきます。
    このたび町民の皆様からの温かいご支援によりまして、町長に就任させていただきました新田隆治でございます。就任後初めての町議会でございますので、これからの町政に取り組む所信を申し上げ、町民の皆様、議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
    私が目指す温かく元気な笑顔あふれる町づくりの基礎は、対話と情報共有により行政と町民の距離感をなくし、信頼を得ること、さらに人と人とのつながりを深め、主役は町民であること、そして生きがいを感じ持って生活を送ってもらうことにあります。役場と各集落の距離が遠い状況に加え、人口減少で人と人が疎密になっている現状を情報の共有と対話により距離感を縮め、疎外感を感じないようにしていくことが必要であります。人が生まれてからその一生を終えられるまで、乳幼児、義務教育、進学、就職、就労、結婚、出産、子育て、社会生活、生涯学習、世代の引き継ぎ、介護や看病、そして晩年、その間に必要とされる時期に合った行政サービス、支援、施策がつながる町政でありたいと考えます。町民の皆様が生きがいを感じ、幸せを感じられる町づくりを推進するための施策の基本となる6つの項目について申し上げます。
    1つ目、公平、公正を第一に、対話から生まれる一体感のある町づくり、人づくりの充実に努めるため、対話重視、心の通う温かい元気な町政を最重点策とし、そのバロメーターである職員の資質向上に努めます。教育、人づくり、伝統文化、スポーツの充実と交流人口の拡大、地域集落コミュニティーの維持及び活動の支援に努めます。
    2つ目、子育てしやすい環境整備と個人所得額の向上、生活排水処理率などの向上などに生活水準の向上を目指し、さらに保健、福祉、医療の充実のため、乳幼児から自立までを子育てと捉え、家庭の子育てを支援いたします。真室川町の生活水準を数値化し、町民の皆様への透明な公表に努めます。各種健康診断受診率の向上、健康増進策等充実による医療費の軽減、各種保険料の軽減に努めます。障害のある方や支援を必要とする方とご家族の不安や負担を軽減する取り組みを進めます。
    3つ目、特色のある生産性の高い農業、林業の振興に努めるため、農業を生命総合産業と捉え、JA、農業法人等との連携を強め、基盤整備事業の促進と園芸作物の振興、さらに6次産業のスペシャリストである農林水産大臣任命ボランタリー・プランナーの支援を受け、特色ある生産性の高い農業振興に努めます。林業振興につきましては、最上広域森林組合、最上森林管理署、林業者、地場製材所等の連携で林業の再生を目指してまいります。農林業の収益を高めることにより、第2次、第3次産業への波及効果もあわせて努めます。
    4つ目、企業の育成と企業誘致で町内就労の確保と通勤、若者定住、U、I、Jターンの支援を行うため、企業の雇用拡大、経営安定の取り組みを支援し、喫緊の課題である人口減少や製造品出荷額低迷からの脱却に努めます。
    5つ目、除雪や町営バスの改善に努め、高齢者支援と空洞化の中心商店街の再活性化を行うため、高齢者への除雪の支援、町営バスの自由な場所での乗りおりを可能にし、もがみ北部商工会、商店街との連携で商業の活性化に努めます。
    6つ目、国、県事業の積極的な導入と雪に負けない町づくり、さらに災害対策等の危機管理機能の充実のために、物流拡大、交流拡大に不可欠な東北中央自動車道の整備促進、国、県と町単独事業の連携で効果的な生活関連道路など社会資本の整備、効果的な除雪体制の整備、有事の際の迅速な情報収集、的確な判断と伝達、行動の体制を確立し、自主防災組織との連携強化により、堅固な地域防災体制づくりを図ります。
    以上の取り組みを進めるために皆さんとの対話で必要なことは、同じ高さの目線であることであります。町民が主役、町民目線の町政を実現するために、役場組織の意識改革を図り、気軽に話や相談ができる身近な役場にしていきたいと考えております。
    これからの町政運営に当たり、所信の一端を述べさせていただきました。町民の皆さんが生きがいを感じ、幸せを感じられる町づくりを実現することが町政を担わせていただく私の使命であります。多くの町民の皆さんのご期待にお応えするために、また愛する真室川町のため、未来の子供たちのために最大限の努力をしてまいります。町民の皆さん、議員各位、職員の皆さん、どうか私と一緒に開かれた町政に取り組んでいただけますよう、心からお願いを申し上げまして、就任に当たっての所信表明といたします。今後ともよろしくお願いをいたします。

議長(五十嵐久芳) 日程第5、報告第9号 専決処分の報告について

議長(五十嵐久芳) 日程第6、議案第52号 真室川町固定資産評価審査委員会委員の選任に同意を求めることについて

議長(五十嵐久芳) 日程第7、議案第53号 真室川町教育委員会委員の任命に同意を求めることについて

議長(五十嵐久芳) 日程第8、議案第54号 真室川町議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(五十嵐久芳) 日程第9、議案第55号 真室川町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(五十嵐久芳) 日程第10、議案第56号 真室川町一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について

議長(五十嵐久芳) 日程第11、議案第57号 真室川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(五十嵐久芳) 日程第12、議案第58号 真室川町農村地域工業等導入審議会条例の一部を改正する等の条例の制定について

議長(五十嵐久芳) 日程第13、議案第59号 平成29年度真室川町一般会計補正予算

議長(五十嵐久芳) 日程第14、議案第60号 平成29年度真室川町国民健康保険特別会計補正予算

議長(五十嵐久芳) 日程第15、議案第61号 平成29年度真室川町介護保険特別会計補正予算

議長(五十嵐久芳) 日程第16、議案第62号 平成29年度真室川町水道事業特別会計補正予算

議長(五十嵐久芳) 日程第17、議案第63号 平成29年度真室川町公共下水道事業特別会計補正予算
    以上、13議案について、一括して提案者より提案理由の説明を求めます。新田隆治町長。
町長(新田隆治) 本日、平成29年第4回真室川町議会定例会に提出いたしました報告1件及び議案第52号から第63号までの12議案、計13案件につきまして提案理由等を説明いたします。
    最初に、報告第9号 専決処分の報告についてであります。平成29年度真室川町一般会計補正予算を地方自治法第179条第1項の規定により、平成29年9月29日付で専決処分としたことについて承認を求めるものであります。既決の歳入歳出予算総額57億2,730万円に歳入歳出それぞれ1,670万円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ57億4,400万円と定めたものであり、補正の内容は衆議院議員選挙費821万4,000円と林道災害復旧事業費848万6,000円であります。財源は、各事業の特定財源のほか、前年度歳計剰余金134万9,000円と普通交付税185万円で調整をいたしました。
    次に、議案第52号 真室川町固定資産評価審査委員会委員の選任に同意を求めることについてでありますが、本件は本年12月20日をもって任期満了となります固定資産評価審査委員会委員に佐藤重孝氏を選任するに当たりまして同意を求めるものであります。佐藤氏の略歴は、お手元に配付しておりますので、ご参照をお願いいたします。
    次に、議案第53号 真室川町教育委員会委員の任命に同意を求めることについてであります。本件は、本年12月24日をもって任期満了となる教育委員会委員の後任に鮭延三枝子氏を任命するに当たり同意を求めるものであります。これも鮭延氏の略歴は、お手元に配付しておりますので、ご参照をお願いいたします。
    次に、議案第54号 真室川町議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。本件は、山形県の議会議員の期末手当支給割合の改定に伴い、本町におきましても同様の改定を行うために当該条例の一部を改正するものであります。
    次に、議案第55号 真室川町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本件は山形県の特別職の期末手当支給割合の改定に伴いまして、本町におきましても同様の改定を行うために当該条例の一部を改正するものであります。
    次に、議案第56号 真室川町一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定についてでありますが、本件は山形県人事委員会勧告による県職員の給与改定に伴い、本町におきましても同様の改正を行うために当該条例の一部を改正するものであります。
    次の議案第57号 真室川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてであります。本件は、人事院規則の一部改正により、育児休業に係る期間が延長されたことに伴い、本町におきましても同様の措置を講ずるために当該条例の一部を改正するものであります。
    次に、議案第58号 真室川町農村地域工業等導入審議会条例の一部を改正する等の条例の制定についてであります。本件は、農村地域工業等導入促進法の一部を改正する法律の施行に伴い、関係条例の引用条項等を改めるとともに、地方税の課税免除または不均一課税に伴う措置が削除されたことにより、関係条例を廃止するために当該条例を制定するものであります。
    次の議案第59号 平成29年度真室川町一般会計補正予算であります。本件は、第1表において既決の歳入歳出予算総額57億4,400万円に歳入歳出それぞれ1,950万円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ57億6,350万円と定めるものであります。
    歳出全般の事項として、各款にわたり人事院勧告等による給与改定と本年4月の人事異動に伴う職員給与等の人件費を調整し、その他主な歳出の補正でございますが、2款の総務費におきまして、住民基本台帳システム改修業務委託料135万円を追加、3款民生費において最上地区広域連合負担金437万4,000円を減額する一方、灯油購入助成事業費196万2,000円、障がい者総合支援費国庫補助金等返還金170万4,000円、子育て支援事業費国庫負担金等返還金188万9,000円を追加、4款衛生費において水道事業特別会計交付金1,350万円を減額、5款労働費において産業振興条例による奨励補助金610万5,000円を増額、6款農林水産費においてさきに報告しております会計検査員より不当給付と指摘された平成26年度青年就農給付金返還金162万5,000円を追加するとともに、産地パワーアップ事業費補助金642万4,000円、環境王国推進交付金139万3,000円、米・食味分析鑑定コンクール実行委員会補助金244万9,000円を増額し、10款教育費においてスクールバス修繕料100万3,000円を追加するものであります。歳入の補正は、各事業の特定財源のほかに町税1,090万円と地方交付税360万2,000円で調整をいたしました。
    次に、議案第60号 平成29年度真室川町国民健康保険特別会計補正予算であります。本件は第1表において既決の歳入歳出予算総額8,360万円から歳入歳出それぞれ20万円を減額し、歳入歳出予算総額をそれぞれ8,340万円と定めるものであります。
    歳出の補正は、人事院勧告等に伴う職員給与等の人件費67万5,000円、総合保健施設光熱水費205万4,000円を増額する一方、国民健康保険基盤安定制度負担金292万9,000円を減額するものであり、歳入の補正は一般会計繰入金59万1,000円と療養給付費基金繰入金を62万5,000円を減額し、不足する財源を前年度歳計剰余金で調整をいたしました。
    次に、議案第61号 平成29年度真室川町介護保険特別会計補正予算であります。本件は第1表において既決の歳入歳出予算総額12億2,294万円に歳入歳出それぞれ1,220万円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ12億3,514万円と定めるものであります。
    歳出の補正は、人事院勧告等に伴う職員給与費等人件費44万9,000円、介護保険システム改修委託料75万6,000円を増額し、前年度歳計剰余金1,099万5,000円を介護保険給付基金積立金とするものであり、歳入の補正は前年度歳計剰余金1,099万5,000円のほか、各種事業特定財源で不足する財源を、一般会計からの繰入金69万5,000円と調整をいたしました。
    次に、議案第62号 平成29年度真室川町水道事業特別会計補正予算であります。本件は第3条、収益的収入及び支出の既決予定額3億5,900万円にそれぞれ620万円を追加し、補正後の予定額をそれぞれ3億6,520万円とするものであります。支出において人事院勧告等に伴う職員給与費等の人件費99万9,000円、減価償却費308万6,000円、旧安久土橋添架撤去に伴う固定資産除却費307万2,000円を増額する一方、地方債借り入れ利率低減による企業債利息95万7,000円を減額し、収入においては長期前受け金戻入1,970万円の増額と一般会計補助金1,350万円の増額で調整をいたしました。
    次に、議案第63号 平成29年度真室川町公共下水道事業特別会計補正予算であります。本件は第1表において既決の歳入歳出予算総額1億650万円に歳入歳出それぞれ50万円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ1億700万円と定めるものであります。
    歳出の補正は、人事院勧告等に伴う職員給与等人件費99万6,000円を増額し、業務委託料等の不用額を減額するものであり、歳入の補正は特定財源のほか、前年度歳計剰余金で調整をいたしました。
    以上、本定例会に提出いたしました報告1件、議案12件について、その大要をご説明申し上げました。
    議員各位におかれましてはご審議をいただき、ご決議を賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。

議長(五十嵐久芳) 日程第18、請願第4号 「若い人も高齢者も安心できる年金制度」を要請する意見書提出の請願の件に入ります。
    紹介議員より説明を求めます。平野勝澄議員。
4番(平野勝澄) 請願第4号につきまして読み上げて説明といたします。
                                      2017年11月30日
    真室川町議会議長
    五十嵐 久芳 殿
                                全日本年金者組合真室川支部
                                     支部長 高橋静義
                                真室川町大字差首鍋1565
    「若い人も高齢者も安心できる年金制度」を要請する意見書提出の請願。
    貴職におかれましては、町民生活と福祉の向上・増進のために、日夜ご尽力いただき心よりの敬意と感謝を申し上げます。
    私たち年金者組合は、高齢者の暮しと権利を守り、地域の活性化をめざし、レクリエーションなどの楽しみ行事や助け合い活動などを行っております。
    厚生労働省は、2013年から今年までの4年間で、『物価下落』や『マクロ経済スライド』と称して、年金加入者減や平均寿命延伸等の年金財政事情による給付額の切下げ等で年金3.5%も削減しました。『マクロ経済スライド』は、これから30年余も毎年0.9%の年金削減を図るもので、現役世代も不安この上もないものです。
    年金は、その殆どが消費にまわります。したがって年金削減は、地域経済の循環や自治体財政にとっても大きく影響するものと考えられます。同時に、連続する年金減額が行われれば、とりわけ低賃金の非正規雇用で働く若者(将来の年金生活者)にとっても、大変深刻な問題となります。
    このような中で、昨年の臨時国会で「年金受給資格」が25年から10年に短縮され、約64万人の無年金者が年金を受給できるようになり前進しました。
    しかし、年金生活者の当面の願いである年金の毎月支給、また低年金の解消に必要な『最低保障年金制度』の具体化がなされておりません。
    どうぞ貴議会におかれましては、「公的年金制度」が高齢者や障がい者の生活を、今後とも安心して維持できる制度になりますようご尽力いただきたく、下記事項について地方自治法第99条の規定にもとづく意見書を政府及び関係機関に提出してくださるよう、地方自治法第124条の規定により請願いたします。
                      記
    1、隔月支給の年金を国際水準である「毎月支給」に改めること。
    2、「年金支給開始年齢」のこれ以上の引き上げは行わないこと。
    3、現役世代にとっても深刻な「マクロ経済スライド」はやめること。
    4、国連から勧告を受けている「最低保障年金制度」を創設すること。
    以上であります。よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。
議長(五十嵐久芳) ただいま紹介されました請願につきまして、お手元の請願文書表をごらんください。会議規則第92条の規定により、請願第4号につきましては総務文教常任委員会に付託いたします。

議長(五十嵐久芳) 日程第19、一般質問に入ります。
    一般質問は、配付しております一覧表の順といたします。
    なお、質問は真室川町議会運用例を遵守するとともに、再質問は質問席で行うことを許可いたします。
    順番に質問を許可します。5番、菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) 新田氏、町長に就任されましたことをまことにおめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。町政の発展のため、町民の安心、安全、町民が住んでよかった、住み続けたい町づくりにご尽力いただくことをご祈念申し上げます。
    通告いたしておりました一般質問に入らせていただきます。選挙公約にも多く書かれておりましたが、今町長の所信表明の中にも多く町の課題等が見えておると思います。しかしながら、我が町の人口減少には歯どめがかからない、少子高齢化、働く場所が少ない、小中学生の学力向上、医師確保、農林業の振興、商工業の問題、圃場整備の早期完成、生活排水処理率が県内最下位、また介護保険料が県内最高など、多くの課題を抱えております。そんな中で寿命が年々延びておりますが、健康寿命はなかなか延びないという面もあります。そんな中でこれから健康寿命を延ばし、元気で暮らせる社会づくり、そしてまた交流人口を拡大し、町ににぎわいを出す、そういう視点から1点目の質問に入らせていただきます。
    1点目、運動公園などについて伺う。総合運動公園及び町民体育館の利用状況については、6月28日、29日の両日行われた総務文教常任委員会による所管事務調査の結果が報告されました。平成28年度では年間6万2,642人、体育館、運動公園両方でであります。体育館が4万3,786人、運動公園が1万8,856人。そして、使用料が合計319万9,357円。体育館が182万4,489円、運動公園が137万4,868円となっておりました。これは、テニスコート、野球場も含んでであります。利用料金を値下げするか、無償化をして各種大会を誘致し、交流人口の拡大を図ることや高齢者の方々の負担を軽減し、利用しやすくすることを考え、健康寿命を延ばす運動につなげていくべきと考えます。また、ゲートボール場は、ゲートボールを楽しむ方々が多いときは各方面から競技される方々が訪れ、大変よいゲートボール場と評価がありましたが、競技人口の減少により使用されていない現状にあります。常任委員会の指摘事項にもなっておりますが、景観上も好ましくない状況にあることから、この場所を雨天や冬期間も利用できる屋根つきの多目的利用をできる場につくり変えるべきと考えますが、いかがでしょうか。
    以上の観点から、運動公園の考え方について次の3点について伺います。
    運動公園及び体育館を利用する町外者の割合と人数は。
    運動公園及び体育館使用料を見直す考えは。
    ゲートボール場を屋根つき多目的広場にする考えは。
    以上、3点を伺います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) では、菅原道雄議員の1点目のご質問、運動公園について伺うについてお答えをいたします。
    最初に、総合運動公園、町民体育館の町外利用者の割合、人数についてでありますが、平成28年度利用者実績のうち、町外者の割合と人数を利用申請書記載の申請者の所在地により判断しますと、総合運動公園の総利用者数は1万8,856人、うち町外者につきましては6,023人、31.9%であります。町民体育館の総利用者4万3,786人のうち、町外者は2万1,309人、48.6%であります。町外者の多くの方々は、中学校の体育連盟や各種競技団体関連の大会時の参加者であります。
    2点目の運動公園、体育館使用料の見直しの考えはについてでありますが、体育館は平成元年度、運動公園は13年度より全面供用を開始しております。その使用料は、平成17年度に適正な受益者負担の観点から見直しを行い、さらに平成26年度に消費税率等の改定に対応して改正し、現在に至っているものであります。
    多くの町民の方々からご利用いただいている運動公園、体育館等の社会体育施設の使用料は、サービス利用の対価として負担をしていただき、施設の維持管理費用の一部に充てております。これまで使用料は、施設整備の経過等を踏まえ、近隣市町村の類似施設等使用料を参考として設定をしており、さらに青少年スポーツ振興のため、児童生徒の健全育成や競技力向上の観点から特別な配慮を持って推進すべきとの考えから、児童生徒につきましては大人料金の半額、各種大会については軽減、学校の部活動につきましては全額免除をしてきたところであります。
    使用料の減額や免除につきましては、教育、社会的弱者救済といった政策的目的の実現のための措置として特例的に設定することができるものと考えますが、減免措置による収入の減少分は利用者以外の町民の負担につながります。受益と負担の公平性を考慮し、公共性の度合いや利用者等の負担能力、減額の効果などの観点により設定すべきものと考えます。
    各種大会の誘致による交流人口の拡大、高齢者の負担軽減などのご提案でございますが、交流人口につきましては地域経済効果より広く大きく波及するよう、他地域からのどのようにして誘客を拡大していくのか。また、子供から高齢者までスポーツに親しむ機会を継続的に提供することを健康寿命の増進にどのようにしてつなげていくのかなどの課題とあわせ、総合的に検討する中で、使用料を見直してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
    3点目のゲートボール場を屋根つき多目的広場にする考えはについてでありますが、ゲートボール場の状況については議員ご指摘のとおりであります。
    運動公園には、多目的運動広場、テニスコート、野球場、ターゲットバードゴルフ場、グラウンドゴルフ場などの施設を配置しているところでありますが、利用状況の変化を踏まえ、より的確な町民ニーズへの対応を図るため、施設配置の見直しを行うことは当然のことと考えております。
    ゲートボール場はコート6面、約1,800平方メートルの面積でありますが、他用途への転用に当たっては、利用者の施設全体へのニーズ、冬期間のスポーツ施設へのニーズ、総合運動公園施設の長寿命化、利用促進のための利用料のあり方、施設管理などの効率化、さらには長期的な財政計画を見きわめながら総合的に判断する必要があると考えます。屋根つき多目的広場の整備につきましては、ご提案として受けとめさせていただき、他用途への転用の検討につきましてもなるべく早期に進めてまいりたいと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) グラウンドゴルフについてですが、今隣接する各町村においても非常に高齢者の方々の健康増進のために使用料は無料にしているという町村もあります。そしてまた、県のグラウンドゴルフの協会の大会を誘致するには、使用料が高いので、誘致できないという問題も抱えているようであります。そんな中でやはり真室川町に立派なグラウンドゴルフ場もある、あれだけの総合運動公園等がありますから、やはりいろいろ利用していただくためには、これはぜひ軽減を図りながら利用していただくと。県内各地から来ていただいて大きな大会もできるようなことがあれば、非常に町のためにはよいのではないかというふうに思っておりますが、その辺はどうでしょうか、市長。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) グラウンドゴルフ場に関してでございます。これまで経過など大会の実績等ございますので、教育課長のほうから答弁をさせますので、よろしくお願いします。
議長(五十嵐久芳) 八鍬教育課長。
教育課長(八鍬重一) グラウンドゴルフということを例示、今されたわけでありますが、町長答弁にありましたように、確かに交流人口の拡大ということでは否定されるものではないといいますか、意義があるものというふうに思いますが、当然交流人口の拡大の目的があるわけです。そのためには1つ、地域の経済効果なり活力の増進ということが当然あるわけでございますので、ただ単純に利用料を軽減することによって、そういったような広い効果に結びつくかというところは、やはり慎重に検討をする必要があるのではないかなというふうに考えておりますが、答弁のとおりいろいろな要素を総合的に考えていく中で、使用料については見直しをするという考えでおりますので、ご理解をお願いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) 使用料は教育委員会のほうでということでありますが、やはりこれも管理者、それから交流人口を促進する交流課、やはりそんなところでいろいろと議論されなければならない問題だというふうに思いますが、その辺の議論は町長、これからどうしていこうと考えますか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) こういった体育施設に限らず、公共料金検討委員会というのがございまして、過去これまでの料金を設定するに当たっては、そちらのほうで検討させてもらうということもありますので、担当課、いろいろな施設を所管しておりますので、総体的に体育目的のものであったり、集客目的のものであったりと、いろいろな文化活動とか背景というのはいろいろ違うと思うのです。利用される方々の目的も当然違うわけですから、その辺を我々が管理する側ということではなくて、やっぱり利用される方がいかに来やすいか、利用しやすいかというものの中に料金が一つのものとしてあるということを総合的に考えて、まずこちらの素案を持った段階で、公共料金検討委員会というものも含めて検討をしてまいりたいと思います。これまでの中でいろいろな大会にも私も挨拶をさせていただいたり、前職の関係でありますので、やはりその場に応じた軽減策というのもこれまでとってきたこともありますので、そういったこと、過去の状況も踏まえ、あとスポーツにつきましては特に今後の介護の予防と健康増進という面もレクリエーションのほかにあろうかと思いますので、それらも踏まえた上での検討としたいと考えております。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) 交流人口が拡大すれば、やはり経済効果というものがどういうふうに出てくるかということも検討するということでありますが、人が来なくなってしまってからでは遅いのです。やはり来ていただく方がいるうちにどういう策をするか、そして来ていただいた方にどういうアピールをして真室川町のPRをしていくかということが必要だろうというふうに思います。来ていただいた方にどうしたら経済効果が出るのかということもこれは考えなければいけないという問題でありますが、やはり人が来ないところに幾ら経済効果といってもこれは出てこないわけですから、人が来ていただいて経済効果がいかに出せるのか、これをやはり真剣に検討すべきというふうに思います。その中にやはり今町長が言われましたように、料金をどうすれば人が来てくれるのか、そういうこともあるというふうに思いますので、ぜひ検討していただいて、これが交流人口の拡大、それから健康寿命を延ばして、健康寿命を延ばすということは県内一高いと言われる介護保険料の削減にもつながっていくのではないかというふうに思われますので、ぜひいろんな面から検討していただきたいというふうに思います。一つのグラウンドゴルフ場の例を出しましたが、運動公園全般についていろいろな形で検討していただきたいというふうに思います。
    それから、ゲートボール場についてですが、これはいろんなニーズをつかんで検討するというふうに言われましたが、何年もあのままにして草ぼうぼうにして、ちょうど車をとめられる玄関口になるわけです、駐車場の。そんなところにやはりそういう管理状況では、非常にむなしいなと言われますか、町の管理状況がほかから来た人たちに嫌な印象を与えてしまうというふうなことがあるのではないかというふうに思われます。やはりテニスコートでも立派なテニスコートがあって、町外からも練習に来ている方も多数いるというふうに聞いておりますが、冬期間なかなか雪が多くて使えないということがテニスにおいてもグラウンドゴルフとか、それからバードゴルフやる方もいろいろいるようでありますので、外の運動ができなくなるということが非常に当町の悩みでもあるわけですから、その辺の解消のためにはぜひあそこを多目的な広場に、屋根つきの広場にすれば、いろいろ冬の利用価値が出てくるのではないかというふうに考えますが、町長、その辺の考えはどうでしょうか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) これもあそこは総合運動公園という名前がついておりますので、やっぱりスポーツを主とした公園の設置であるというふうに、これまでの経過もありますので。ただ、あそこはやはり入ってすぐ高くなって、何か何だろうという方もいらっしゃると思います。人がいなくなってからかなり久しいというふうに感じておりますので、運動公園ということもさることながら、一つの公園、周りの環境、風光も含めた中での公園というふうにも理解しておりますので、秋山の公園の整備との関連性も含めてこれから、特にあそこはスポーツを主としたということを重ね合わせて、どのような利用形態にするのがベストなのか、これにつきましてもいろいろな方々からのご意見を踏まえながら検討をしてまいりたいと思っているところであります。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) ぜひ検討をいただいて、できるだけ見た目もよい、そしてまた町民のためになるような利用価値ができるものに検討していただきたいというふうに思います。
    それでは、2点目の質問に入らせていただきます。ふるさと納税について伺います。当町のふるさと納税も多くの方々からたくさんのご寄附をいただいております。平成27年度の2.6倍、平成28年度は2億800万ということで非常に多くいただいておりました。これは、町のいろんな面において恩恵をもたらしているというふうに思っております。しかしながら、ことしの4月に総務省より過熱する返礼品競争の鎮静化を図るため、お礼は3割までというふうな通達が出され、各自治体いろいろな対応をしているようであります。過熱する返礼品ということでいろいろな電化製品、それから輸入商品、いろんなものが各自治体でされておりましたが、我が町にはそういうものがなくて、ほとんど地元産の農産物であったり加工食品であったり、町の産出する商品ということでありましたので、そういうふうな過熱するものには含まれないのではないかというふうに思っておりますが、返礼品、やはり5割を超えるというふうなものも中にはありましたので、それが評判はよかったのですが、そこでこれからどうしていくのか3点について伺います。
    今後上限の3割の返礼品にしていくのか。
    それから、来年度の目標は幾らぐらいに設定し、行動していくのか。
    また、事業名を明確にした寄附を考えることはないのでしょうか。
    4点です。4点目、ふるさと納税者を真室川町に来ていただく考えはないのか。この4点について伺います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) では、2問目のご質問のふるさと納税について伺うということでございます。
    ふるさと納税に係る返礼品につきましては、平成29年4月1日付の総務大臣通知において、ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品の自粛が求められ、返礼割合を3割以下にするよう指導がなされました。その後5月24日付総務省自治税務局市町村税課長通知により、具体的に趣旨に反するとされる返礼品が指摘され、速やかに必要な見直しを進めることが極めて重要であり、責任と良識のある対応を行うとともに、遅くとも秋ごろまでには見直しが確実に実施されるようお願いしますとの通知がなされました。
    このような状況の中、吉村山形県知事の「市町村の思いを尊重することが大切」との発言を受けまして、5月の第3回町議会の臨時会におきましては、県内や近隣自治体の動向も見定めながら、当面これまでの返礼率を基本に進めていく方針を示しておりました。その後、6月14日の県知事の定例記者会見におきましては、「行き過ぎないよう、自粛すべきは自粛すべきだ。いろいろな状況も考えると軌道修正をせざるを得ない」などの発言を受けまして、9月の第3回町議会定例会におきましては、外山議員の一般質問に「10月以降の寄附額に対する返礼割合を3割以内に引き下げる」と答弁をしており、その旨を総務省にも報告をしております。
    それで、1点目の今後上限3割の返礼品にしていくのかについてでありますが、これ議員ご指摘のとおり、各自治体の対応はいろいろあることは承知しております。これは、総務省通知に強制力がないことが要因と推察されます。ただ、同省担当者及び県市町村課の担当者は、不公平感が生まれてはいけないと思っている。自治体は、通知の趣旨をしっかり受けとめ、判断してほしいとの見解を示しており、特別交付税などの配分においてペナルティーも危惧されることから、当面返礼割合の3割を基本に返礼品を設定してまいりますので、ご理解をお願いしたいと思います。
    次に、2点目の目標額は来年度幾らに設定した行動なのかということでありますが、平成27年度は8,040万円、28年度は2億800万円の寄附の実績がありました。本年度上半期は好調に推移をしておりましたが、この返礼率等見直しの影響によりまして、今年度の実績見込みにつきましては1億円を超えるか微妙な状況にあると言えます。来年度の目標につきましてですが、やっぱり今年度の決算見込みや他自治体の動向を勘案しながら、適正な目標値を定めていきたいと考えているところであります。
    3点目でございます。事業名を明確にした寄附は考えないのかについてであります。現在本町では、ふるさと納税の使い道として、次の8項目を掲げて寄附をいただいているところであります。1つ、自然・環境保護と地域芸能文化継承の推進に関する事業。2つ目、真室川町の子ども達の教育活動推進に関する事業。3つ目、「安心・安全・本物」の地域ブランド推進に関する事業。4つ目、安心と安全、健やかな生活推進に関する事業。5つ目、元気な地域づくりの推進に関する事業。6つ目、未来に残そう子ども達の学び舎・県立神室産業高等学校真室川校の支援事業。7つ目、真室川町の事業全般。8つ目として、その他特に寄附者が希望する事業。
    その他、今年度は9月の定例会でご議論をいただきました奨学米のような事業応援型事業も実施しているところであります。
    庄内町では、20年連続で全国高校総体に出場している県立庄内総合高校体操部から未来の五輪選手を育てようと呼びかけて、ふるさと納税で集めた寄附金が2カ月半で目標の300万円に達し、同校に体操器具を贈呈したことが12月4日付の朝日新聞等で報道がなされておりました。
    特定の使途事業を明確にすることにより寄附件数がふえることも期待されることから、本町でもこれまでの事業の継続に加え、さまざまなアイデアを加味した新たな事業の拡大を目指してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
    最後に、4点目のふるさと納税者を真室川町に来ていただく考えはについてお答えします。現在ふるさと納税の返礼品のメニューの中に、まむろ川温泉梅里苑ペア宿泊券を組み入れております。また、さきに述べました奨学米制度の中にも、来町時における旅費支給もメニュー化をしてきたところであります。
    寄附金により都市部の大学生や移住希望者との新しい交流を生み出すとともに、町産米をPRする事業であり、交流拡大、そして将来的には移住へとつながる可能性を高める施策となり得ると考えております。今後も現在のメニューに固執することなく、首都圏から真室川までの交通費補助等のメニューも含めて、寄附者にご賛同いただけるメニューの拡充に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) ふるさと納税については各地域で、また各町村においていろんな取り組みをされているようであります。今町長答弁の中にもありました庄内総合高校体操部の件でありますが、これにも目標の300万到達したということでありますが、これについても1,073件、1,500万ぐらいの寄附額が寄せられたというふうにあります。その中にもやはりいろんな応援メッセージだったり、そういうものが含まれながら寄附があったというふうであります。そしてまた、名古屋市では犬、猫が非常に捨てられる困った状況にあるということの中から、犬、猫の保護をしましょうということでふるさと納税をご寄附いただきたいと呼びかけたら、非常にこれ2006年度で1,000万、2017年度で1,300万ほどの寄附が集まったということであります。それからまた、福島県の昭和村では廃校になった小学校の、ここを地域の交流の場にしようということで、これに対してご寄附をお願いしたいというふうな、一つ一つの目的を持ってご寄附をいただいたところには、非常に寄附が集まっていると。返礼品の高い、安いではなくて、やはりそこの町村がこれで何かに取り組むという目的を持ったところには応援しようという今都会の方々とかそういう方が多いということであります。ですから、我が町でもここの中にいろいろ目的が町でもあるということでありますが、自然、環境保護と地域芸能文化継承の推進に関する事業というふうなことがありますがですが、この中に例えば我が町で今もう十何回を数えます子ども伝承祭、これの子供たちに地域の文化を伝承していただくための事業にご協力いただけませんかというふうな形でふるさと納税をすれば、またこれは一つの事業の中でそれが生きてくるのではないかなというふうにも考えます。やはりいろんな焦点のわからない大ざっぱな事業名ではなくて、この事業にご協力いただけませんかという形で持っていったほうがわかるのです。例えば真室川町の公園整備に梅公園、こういうふうにしたい公園があるのですよと。この公園を整備するためにはこれぐらい必要ですから、これぐらいご寄附を募りますというふうな形で、例えばそういう一つ一つの目標を持った寄附の募り方をしていけばどうでしょうかと思いますが、町長の考えはどうでしょうか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) ふるさと納税という名前使ってはおるのですけれども、やはりこれはふるさとへの寄附というのが本旨でありますから、そういった細かい部分です、本当に真室川のことを知りたいとか応援したいなと思っている方々については、そういった真室川町が今取り組むべきことを一緒にやっていただきたいというようなことをやっぱり明確にするというのも議員のおっしゃることは十分理解をする次第であります。あと、いろいろ項目の設定につきましても過去いろいろな話があって設定をされてきたと思いますので、交流課長のほうからこの件につきましても答弁をさせたいと思いますので、よろしくお願いします。
議長(五十嵐久芳) 海藤交流課長。
交流課長(海藤直明) 貴重なご提案、本当にありがとうございます。参考までに今年度、平成29年度で町長申し上げました8項目について、上位の3つをご紹介しますが、一番ご賛同いただいておりますのが2番の真室川町の子ども達の教育活動推進に関する事業で、35%ほどの寄附をいただいてございます。2番目に多いのが1番の自然・環境保護と地域芸能文化継承の推進に関する事業。3つ目が真室川町の事業全般についてということで20%というような状況でございます。ご提案いただきましたさまざまなアイデアを組み入れることによって、ふるさと納税にご賛同いただける方がふえるのではないかなというふうに思っております。本当に庄内町等の参考例もございますし、今後町長答弁にもございましたが、これまでのスタイルにこだわることなく、さまざまなアイデアを組み入れながら広く事業を拡大してまいりたいという所存でございますので、ご理解をいただきたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) あと、これは約1億ぐらい来年度はというふうなことでありましたが、いかに目標を設定して、その中にどういう行動をとっていくか、どういう施策をとっていくかということが非常に大事なことだろうというふうに思います。最初に百七十何万ほどのふるさと納税のときに返礼品を半分にして1,000万ぐらいの、10倍の目標を持って取り組んではという一般質問をしたときに、1,000万の目標ということで出てきました。そのときはなぜ1,000万、10倍の目標ができないのかというときに、目標いかないときはあなた方に怒られますというふうな答弁がちょっと余談であったのですが。これは、目標に対してどういう努力したかしないかが評価されるべきであって、いったかいかないかよりもどういう努力をしたかということが非常に大事だろうというふうに思います。その中にはやはり目標のない仕事というのは民間ではあり得ないはずですから、いろんな面で目標を掲げながら、その目標に対してどういう行動でどういう努力をしたか、それが評価されるべきというふうに私は思っています。結果はついてくるものというふうに思いますので、その中でやはり1億の目標に対してどういうものということは、1億ということは26年度に返っていくというふうな形になるわけですから、そうではなくてやはり3割になっても、これはどれぐらい、例えば今の5割減ではなくて3割減ぐらいで抑えましょうとかそういう目標を持ってしかるべきだろうというふうに思いますが、その辺の目標設定については町長、まだ就任早々でありますので、交流課長等がどういうふうな考えで話し合うかということだろうというふうに思いますが、町長、どうでしょうか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) あの中身でございますけれども、この金額設定というほかにやはり返礼する気持ちと申しますか、それと寄附をされる方と真室川町の結びつきということがこれから重要視されてくるのだろうと思います。今までは返礼品の率がかなり高かったわけで、やはりほかの町村もお米とかお肉のほうですか、そういったことで率の高さということで全国的な流れがあったかと思うのですけれども、ここで縮減されたことによって、むしろこれからが本来のふるさと納税の趣旨に合った活動というか、メニューの設定と、あとは効果というのが問われてくるのだろうというふうに思いますので、予算面からいけばやはり担当としては歳入が満たないわけでございますので、補正というふうなことは必ず生じるわけでございますので、そういった意味合いを兼ねて答弁したのだろうというふうに推察するのですが、やっぱり議員おっしゃるようにどのような経過で努力をして、それでどういう効果が生まれたかということが一番大事かと思いますので、今後この8項目でよろしいのかどうかも含めて本当は、単純に3割に下げるということではなくて、また3割に合ったメニューとか組み合わせの内容というのがこれから出てくるのだろうと思いますので、できれば寄附者と真室川町の交流とか情報交換の交流が継続できるようなメニューの内容というふうなことで考えてまいりたいと思っているところです。予算につきましては、それの流れの中でどれがどのくらいが適正なのかということは、これは結果でございますので、補正ということになりましてもご理解をいただけるのかなというふうに考えてございますので、むしろメニュー、内容重視というふうなことで検討してまいりたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) 今交流課長の答弁もあるかなということで一瞬待っておりましたが。
                (「済みません、答弁させます」の声あり)
議長(五十嵐久芳) 海藤交流課長。
交流課長(海藤直明) 目標値についてでございますが、これも参考までにご紹介いたしますが、4月から10月までの対前年度実績をお示ししますと、昨年度対比150%、いわゆる50%以上のプラスでございました。それで返礼率、先ほど答弁でございましたが、返礼率を下げた11月以降からは、4月から11月までの対前年比で71%と、いわゆる30%ほどの減ということでございます。これは、ふるさと納税はやっぱり11月、12月が本当に大きく伸びる時期でございまして、昨年の11月は5,900万円超のご寄附をいただいたわけですが、今年度については100万ちょっとという本当に厳しい状況でございます。これは、先ほどこれも答弁しましたが、ほかの町村が、いわゆる総務省の指示に従っているところが全てではないという状況でございます。郡内のある町村でも1万円の寄附に対して米20キロをいまだに返礼としてやっているところがあるわけでございます。当然5割を超える返礼だと思うのですが。ただ、総務省でも遅くても秋ごろまでに、あとほかの町村とのバランスを考えなさいよと通知がなされているわけでございますので、遠からずそういうふうな返礼率になって、同じ土俵で争う、いわゆるアイデアを出し合う時期が来るのではないかなというふうな期待はしているところでございます。それを受けまして現在はそういう現状ではございますが、1月以降はある程度足並みがそろうのではないかという期待を込めながら、適正な目標値を定めていきたいという答弁にしてありますので、ぜひご理解をいただきたいというふうに思っております。
議長(五十嵐久芳) 菅原道雄議員。
5番(菅原道雄) ふるさと納税は、最後はやはり納税、寄附される方々の気持ちが真室川にしてよかったなという気持ちが出てくれば、リピーターになっていただけるというふうなことになると思いますので、ぜひもらって本当にありがとうという気持ちが相手に伝わるふるさと納税にしていただきたいというふうに思います。ぜひその辺のところをご理解いただきながら努めていただきたいというふうに思います。
    以上で私からの質問を終わります。
議長(五十嵐久芳) 引き続き質問を求めます。ただ、次の質問者についてご理解をお願いしたいと思います。質問時間45分ですが、場合によっては途中で休憩をする場合がございます。それをご理解の上、質問を受けます。2番、橋秀則議員。
2番(橋秀則) おはようございます。新田町長におかれましては、ご就任まことにおめでとうございます。選挙結果を見ましても圧倒的な勝利ということで、多くの町民が新田町政に期待しているものと思われます。私も議員の一員として新田町政に尽力していく覚悟でございますので、よろしくお願いします。
    それでは、通告に従って質問させていただきます。まず初めにですけれども、選挙公約の内容についての質問でありますけれども、先ほどの所信表明にもありましたけれども、大きく6つの項目に取り組まれるという指針でございました。その内容については、以前から町長の後援会だよりだったり、また選挙公約等で見ておりましたけれども、その中でまず最初に国、県事業の導入と危機管理機能強化に努めますという部分が、これは6番目の公約の部分でございますけれども、その中で東北中央道の整備推進にあわせ、北の玄関口にふさわしい多くの人が行き交う魅力あふれる交流空間、道の駅の整備を国、県と連携し実現します。さらに、生活関連道路等の社会資本整備に努めますとありますが、まず道の駅の構想について伺います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) では、橋秀則議員のご質問にお答えをいたします。
    選挙のお約束と申しますか、公約ということでの6項目上げさせていただきましたが、それが全てということではないということもご理解をいただきたいと思います。やはり町の総合計画、基本計画にこれらのものを組み合わせながら、今後の町政運営に当たるということが一番大事かと思っておりますので、必ずしもこの6項目にこだわってここだけをやるというものではございませんことをご理解をお願いしたいと思います。また、その内容の補完とか説明につきましては、座談会でありますとか公開討論会の中でお話をさせていただきましたので、それらにつきましてもご参照いただきますようによろしくお願いをしたいと思います。
    それでは、1問目のご質問でございますけれども、国、県事業の導入と危機管理機能強化に努めるについての1点目の東北中央自動車道、北の玄関口の道の駅構想についてということであります。
    まず、県は平成28年3月にやまがた道の駅ビジョン2020を策定し、県内の道の駅の数を2020年代初めまでに30駅程度にふやすことを基本目標としております。
    現時点で県内に道の駅は約20カ所ほどありまして、米沢市が来年春のオープンを予定しているほか、山形市や東根市、酒田市、鶴岡市などでも具体的な計画策定の段階にあり、設置に向けた動きが活発化している状況にもあります。
    こうした中、最も道の駅の計画が進んでいない最上管内を対象としてことしの3月、県の指導のもとに最上地域の道の駅検討会を設立しております。
    検討会の構成につきましては、山形河川国道事務所長、県土整備部長、最上総合支庁長、管内8市町村長の11名を検討委員、管内全ての農協、新庄商工会議所、もがみ北部商工会、もがみ南部商工会、最上地域観光協議会それぞれの代表者7名をオブザーバーとして、基本コンセプトを連携、補完し合うネットワークの形成としながら、管内一括して認定を受けるべく協議を行っている段階にあります。
    今後は、市町村ごとに設置候補地を選定した上で連携内容を協議し、最終的に合意した市町村が国に対して認定の申請を行うこととなります。
    議員ご質問では、東北中央自動車道の沿線に道の駅を整備するイメージということで私の公約を解釈されているようでありますが、この趣旨につきましては広い意味で本町を北の玄関口と表現したものでありまして、道の駅を計画し、設置の認可を受けることと、本路線の整備促進とをあわせて国に要望し、この2つの相乗効果によって進捗を図りたい旨を掲げたものであります。
    本町の行政区域内でありますけれども、インターチェンジが及位駅の東側に予定されているということもありまして、道の駅をこの周辺に配置することは町内への誘導を図るには効果的であると認識はしておりますが、道の駅として認定を受けたとしても本路線の整備と整合しながら進捗を図ることとなるため、開設には相当の年数を要することが想定されます。
    一方、他町村では既存の産直施設や公共施設などを候補地として、道の駅の設置要件であるトイレや駐車場、道路情報、観光情報の発信設備などの整備を行うことで現有施設の機能強化を図り、地域のにぎわい創出の面を含めた即効性のある計画を基本としているようであります。
    今後、管内市町村の進捗状況やタイムスケジュールなどをそれぞれ具体的にお伺いしながら、連携できる項目を協議しながら本町における道の駅の検討を進めてまいります。
    道の駅につきましては、以上でございます。
議長(五十嵐久芳) 秀則議員に申し上げます。質問につきまして大きい質問、題に対する質問に対して一括して質問をお願いしているところです。ただいまのは、(1)の@だけの質問でありました。Aにつきましての質問を行ってから町長より答弁をもらいたいと思いますので、2番目のアクセス道路となる県道35号線、及位―真室川間の整備についてのご質問をお願いし、答弁をもらいたいと思います。秀則議員、よろしくお願いします。
2番(橋秀則) それでは、A、アクセス道路となる県道35号線、及位―真室川間の整備についてどう考えているのか伺います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) それでは、先ほどの続きになりますが、主要地方道真室川鮭川線につきましては、秋田県や近隣市町村を往来する幹線道路として、産業、経済、文化面の発展や観光振興等に大きく寄与して、また東日本大震災を契機に緊急車両の通行や支援物資輸送の確保に資する緊急輸送道路に指定された重要な路線であります。
    今後は、東北中央自動車道のアクセス道路として、交流人口の拡大や産業振興などの面においてますますその役割が増大することから、自動車道とリンクさせて陳情を行うなど、整備促進に向けた活動を強化してまいりますので、ご理解をお願いいたします。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) まず初めにですけれども、先ほどの町長の答弁の中で、ここに公約として上げたものは全てがそのとおりではないという発言がありましたけれども、全てがそのとおりでないことに間違いないですか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 全てがそのとおりでないということは、それだけではなくて、町の総合計画、基本計画に沿った整備促進をしていくために、これを基本として行っていくというような意味でございますので、これだけのものに固執して事業を進めたり計画を変更したりするというものではないという趣旨での発言でございますので、ご理解をお願いいたします。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) 今私のところには手持ちで3枚、選挙公約と4枚あります。その中で最初にこの順番、私が持っているものだけで見ますと、後援会だよりです、これは9月に発行したもの、これには道の駅の部分は出てきておりません。次に、10月1日にもここで今度は交流拡大に不可欠な東北中央自動車道等の整備推進という部分が出てきます。そして、これは選挙に入ってから公示後の選挙運動期間中に新聞折り込みに入ってきたものでございます。証紙は張られております。この中で道の駅が出てくるわけです。ここで6番目に先ほど読み上げたとおりの部分が「道の駅」で、この表現が東北中央道の整備推進にあわせ、北の玄関口にふさわしい多くの人が行き交う魅力あふれる交流空間、道の駅の整備をとありますので、これは及位地区の方がこれを見れば、東北中央道が町内でかかわりを持つ部分は及位のあの区間だけなわけです。そことこれを連動させて北の玄関口と表現して、そして道の駅と言っているわけです。そしたら、普通にとれば先ほど町長は、これは町内広くという話がありました。広域で進んでいる部分も私もこれはある程度は知っておりましたし、それで我々議会報告会の中で道の駅の話題が町民から出されております。これは、候補地としては野々村ため池のところの白鳥が見えるところにちょっと高速道路から離れているけれども、引き込み線であのところにどうだべという話、あとは344号線沿いのまざれやのところを道の駅、旧平枝小学校をどうかというような、そういう話は聞いていたのですけれども、私及位です、及位に住んでいてこういう表現されれば、これは及位地区の方々は、恐らく町内全部の方々は、これは及位のことかというふうに認識するのではないでしょうか。その点はどう考えていますか。もしそれでなかったとなれば、これはちょっとそういうふうに認識した町民のほうには問題あるかもしれませんけれども、それをそういうニュアンスに変えた部分は、これ選挙用として支持を得るための、これは一つの策だったのか、そこを確認します。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 選挙の中で書面にしたもの以外にも座談会等や公開討論会でお話ししたこともあるので、それもご参照の上と先ほど申し上げました。ただ、そこに書かれている文言一つ一つが果たしてこのことなのかということで質問をされますと、それは誰でもそういうふうな形にはならないのではないでしょうか。策とかいう、この場での質問の内容としては適当かどうか私ははかりかねますが。北の玄関口って及位の方はそう思われても、これはやむを得ないところあろうかなと。ただ、インターは今回フルインターという大きなものでございます。もしまかり間違えますと、予定されているところの区間が全て道路の一体化となって、民家、住家も含めてなくなる可能性もあるということから、その辺を総合的に勘案して、道の駅という場所がほかから来られる方、途中でおりられる方がインターの直近でその効果が本当に発揮できるのかということは、今後の検討課題になろうかと思います。ほかの町村も先ほど申し上げましたように、ほかの既存施設の利用というふうなことをほとんどが上げられているようでございますので、現実論としてほかから来る人だけではなくて、町内に住んでいる人もその施設を利用するということでなければ、運営とかについては非常に難しいものになろうというふうに思っています。既存の状況としては、まず5,000台、1日当たりの通行交通量が車両で5,000台なければ、まずペイできないだろうというような状況もあります。それらを勘案した上でどの箇所が一番適切なのかということがこれからの検討課題になろうかと思いますし、インターに近いほどアクセス道路としての道路改良も今後進めていかなくてはなりませんし、それに合った施設整備というようなことになるのか。これは、本当に皆さんのご意見も伺って、あとは本当に現実的なものとして運営をされる団体もこれから探さなければならないというふうな状況にありますので、それらを総合的に勘案しての道の駅の適切な位置というふうなことを定めてまいりたいと考えているところであります。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) 少なくとも及位の方々は、及位にフルのインターチェンジが、これは必要という考えの方は多いですけれども、道の駅についてはもし必要な方が、要望されている方がいるとしても、これはごく少数ではないかなというふうに私は調査してきました、聞き取りをしてきました、この質問をするに当たり。もしかしたら高速道路がかかって、そのときに道の駅も一緒にサービスエリアも含んでですけれども、あれば、土地が犠牲になる、町長言われたとおり今朴木沢地区、この予定地には十六、七軒ぐらいの集落で、高速道路が来れば、恐らく6軒ぐらいは何らか犠牲になる部分が出てくるのかなというふうに今思われている中で、ここに道の駅をつくられるようなことがあれば、朴木沢がなくなるのではないかというふうな、むしろそっちのほうの心配を地域の方々はしております。そういう中でやはり道の駅、町長、では町内にこれをつくるとすれば、今どこが、これは町民の声を聞いてという部分がありますけれども、町長としての考えは町内であればどの部分に道の駅は適当な場所だと考えていますか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 議員がお調べのそういった資料等がありましたら、ぜひ教えていただきたいなと思うところであります。具体的な場所でございますけれども、これは先ほど申し上げましたように各町村が非常に頭を痛めながら、単独で運営できるかどうかも含めた中で今検討委員会を開いているところであります。この場で具体的な場所に言及するということは、今後の整備とか検討に含めてちょっと影響を与えるかということに思われますので、私の口からはこの場ではどこどこというようなことは差し控えたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) 先ほどの答弁いただいた中にも、また1日5,000台の通行量という部分から見ても、やはりそういう条件はかなり絞られてくるのではないかなというふうに考えますし、今既存している道の駅は13号線沿いを見ますと、南のほうは尾花沢にあるわけですし、北は秋田県の横堀の道の駅、小町があります。その中間部分というふうに考える考え方もあるだろうし、また横軸の酒田、石巻47号線沿いを考えての部分となれば、真室川から外れる可能性もあるのかなというふうに私は心配しております。町長が町内に道の駅を、これは町長存じ上げていると思いますけれども、これは施設は道路公団なり国交省がつくるかもしれませんけれども、運営については市町村が受けて、それを指定管理なりなんなりで持っていかなければならない。そういう中でやはりこれは慎重に検討してやるべきものだというふうに申し上げて、この質問を終わりたいと思います。
    次に、この中で県道35号線、これについて以前も私はこれ質問しましたけれども、今町長、町内の主要道路で一番危険性を伴う便利の悪い区間はどこだと認識しておりますか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 一番と優先順位を申し上げるということは、道路改良事業に影響を与えますので、私のほうからではなく、いろいろな状況も加味した中で建設課長のほうから答弁をいたしますので、よろしくお願いします。
議長(五十嵐久芳) 佐藤建設課長。
建設課長(佐藤和弥) 順番をつけるということは、私のほうからも差し控えたいと思います。ですが、縦軸である議員のご質問の主要地方道真室川鮭川線、それと横軸です、国道344号線、これについては県管理ですので、随時要望を行ってきております。そういう全体的な流れの中で県のほうに要望をし、それと町道についてはこれは当然私どもの所管でありますので、いろいろな要望、それからご指摘をいただきながら、危険箇所がないように改良等、対応しているところでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) それは、以前私が質問したときと全く同じ答弁でございます。私は、今きょうここで質問しているのは、新田新町長はこういうふうに知事と握手を交わしている写真を後援会だよりに載せて、県との太いパイプということを訴えているわけです。太いパイプでそういうことが県に対する要望も一歩進むのかなという、そういう期待もありまして、私今回また質問しているのですけれども、順番はつけがたいかもしれませんけれども、県道35号線、鮭川真室川線ですけれども、やはり町の一番これ産業道路でもあります、これ生活道路でもありますけれども、大きな製材所もありますし、また会社、釜渕にも2つほどありますし、春木地区、また三滝にもあります。多くの町の代表する企業がこの路線に利用しているわけです。そこにあわせてやっぱり住民も生活道路として使っている。そして、なぜ今かといいますと、この地区基盤整備、前も申し上げましたけれども、基盤整備が計画されていますし、さらには中央道のインターからアクセス道路として、これはやはり県道かもしれませんけれども、この部分を整備については、もしかしたら国のそういう支援もあるという部分は認識していないですか。これ私がちょっと調べたところだと、ちょうど八敷代、朴木沢から高速のインターをおりて県道を南進してきまして、八敷代のバイパスにつながるくらいの区間は、これは国のある程度の補助がついて整備できるというふうなお話を私は聞いております。その辺の情報はどうですか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 写真の話はどういうことかちょっと私もわかりませんけれども、私がご相談申し上げていることは、いろいろな面で真室川町の今の生活水準というのが低迷をしているということを県の幹部ではすごく心配をしているという状況にあります。これは、道路改良とかそういったことだけの一本的なポイントを絞ってお話をしているわけではございませんので。これから町政の運営に当たって、いろいろな面でまず何を先に解決していかなければならないのかとかいうことも含めて県との調整に入らないと、パイプ一本やりの上から目線では、これは担当者もございますし、そういった計画をつくるに当たっては支障になる場合。ただ、どうしてもこのこととか1カ所、2カ所が支障となって進まないようであれば、ピンポイントでこれはお願いをするというふうなやり方もあるだろうというふうに思っているところです。今35号線に絞ってお話をされているようでありますけれども、先ほど申し上げてありますように、やはりこれは単体事業でやってはなかなか進まない、延長も相当な距離もございますので、そこを局部改良的なお願いをしていくのか、それとも高規格道路の整備事業とあわせて、おくれのないように同時並行しながら整備を進めていってつなげるのかと、いろんなやり方があるかと思います。これにつきましては、やっぱり県土整備部、総合支庁のほうと具体的な話を詰めながら進めるべきだと思っておりますので、いつどうとかという、そういう状況については現時点ではまだ私も就任してから2週間ちょっとでございますから、その辺については今後の私の相談というようなことも含めて、議員にもお話を伺っていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) 町長、37年間の官僚経験、ご苦労さまでございました。今度は町長は政治家ですから、政治家の観点でやはりいろいろリーダーシップをとっていただきたいというふうに感じております。県道35号線ですけれども、今県道扱いになっていますけれども、横軸は344号線、これは今金山町から、金山町、正確に言えばこれ湯沢の駅前から13号線を重複道路になってきて、そして金山から酒田の7号線に届くまでの区間を国道として今なっているわけです。そしたら、今344号線ですけれども、湯沢から金山まで13号線と重複道路になっているわけです。そしたら、国道の路線変更というものを国にお願いして、今回高規格道路、高速インター、及位インターできるので、そのアクセス道路として湯沢の駅前から金山まで来ている重複部分を安久土のところを起点にして、そこから北進していって及位まで行って、及位から金山まで重複道路にして、そしてぐるっと回るような344号線にできないのかなと私は今そういうことを考えて、少しずつそういう国道の路線変更、国ではこれやっていますので、これをできないものかなと。そうすれば344号線のように、安楽城の道路のように国の予算で立派な道路がつくってもらえる、そういう部分の考えは私持っていますけれども、そういう部分は、町長はそういう部分の考えはないですか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 今突然具体的な起点、終点まで含めて申されましたので、この場でその気持ちがあるかないかと言われましても、これは町道ではないということも十分ご存じでありますし、344号をまた変えるということです、簡単に言えば。13号から344号を除外して、新たに35号と結びつけるというふうな具体的な案でございますけれども。現時点では、それをわかりましたというようなちょっと返事は今できかねますので、もう少し地元の及位の方の熱意等も含めてお話をしていきたいなと思います。なぜこういう、期待感というのは当然あることは重々承知をいたしましたので、前に高規格道路を整備する際に県知事のほうからもやはりインターができるのは及位の方だけではなくて、及位のところでそういう説明会をしましたが、やはり真室川町としての熱意で、それに伴って道の駅をつくる、つくらないについても町の熱意だというふうなお話をされたと。これを及位で行われましたので、特に及位の方はそういう期待感を持っておられるということは重々承知をしておりますので、それも含めた中で今後いろいろなどういうような中身で検討して県に要望していくのかということを十分相談しながらやっていきたいと考えております。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) 十分検討していただきたいと思います。以前に458号線です、これも及位からというお話がありましたけれども、これは残念ながら新庄の山や交差点というか、五日町交差点のところから鮭川村の日下まで来て、そこから真室川のほうに来ないで川口通って大蔵、大蔵から肘折、肘折からさらには十部一峠を通って一部砂利道もありますけれども、あそこを通って寒河江の112号線ぶつかるまで、これが458号線としてなっているわけです。そういう部分は、これは政治力でできることだと思いますので、ぜひとも官僚でやってきた経験をひとつ打破して、政治家になってやはりそういう部分をやっていっていただきたいというふうに申し上げて質問を移ります。どうですか。
議長(五十嵐久芳) 秀則議員に申し上げます。時間ありません。いいですか。
2番(橋秀則) 大丈夫です。
議長(五十嵐久芳) いい。
2番(橋秀則) 大丈夫です。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 今官僚と申し上げましたが、私は決して中でそういうような気持ちで過ごしてきたわけではございませんし、前にも申し上げましたが、町民の皆様のご協力があって無事そういう事務的な行政職としての仕事をすることができたというふうに思ってございます。ただ、今度町長になったから政治力を強めろというふうなことでございますので、それは私に対するご期待というふうに受けとめさせていただきますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) よろしく頑張っていただきたいと思います。
    質問をかえます。2番目、特色ある生産性の高い農林業の振興について伺います。その中でやまがた森林ノミクスの中心が真室川町になるためというふうに言われてきた部分がありますけれども、具体的な考えについて伺います。
議長(五十嵐久芳) 1番目は、秀則議員。
2番(橋秀則) 1番目。
                (何事か声あり)
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 若干答弁のほう長くなりますので、ちょっと早口になろうかと思いますが、ご理解をよろしくお願いします。2問目のご質問の今の特色ある農林業の振興、やまがた森林ノミクスの中心が真室川になるためにということでございます。
    ご存じのとおり山形県は、県土面積の約7割が森林であり、その裾野には豊かで美しい農山村が広がっております。そこには農業や林業を生活の糧とする心豊かなコミュニティーがあり、米や野菜などの農産物や山菜、キノコなどが生産され、地域の特色ある食文化や伝統文化などが育まれてきました。さらに、森や水田では水資源の涵養や土壌侵食防止機能などの多面的な機能が維持され、土壌の保全、良好な景観形成、地球温暖化防止といった大切な役割を果たしています。県民、国民にとって直接的、間接的に重要な役割を果たしているのが森であるということで、この森林の存在をしっかりと認識することが重要と考えております。
    山形県の森林は、これまでの先人の努力などにより、戦後植林された人工林を中心に、本格的な伐採期、利用期を迎えようとしています。しかし、長期にわたる木材価格の低迷などで林業所得の減少やそれに伴う森林所有者の経営意欲の低下など、厳しい状況にあります。このため森林資源を十分に循環利用することがなく、また適切な森林整備が行き届かずに荒廃した箇所も見受けられます。最近頻発する集中豪雨などでは、こうした森林で土砂災害が多く発生するなど、森林の有する多面的機能の維持、発揮への影響が懸念されています。これまで先人が育んできてくれた再生可能な資源であります。こうした豊富な森林資源を循環利用することが喫緊の重要な課題となっております。
    やまがた森林ノミクスは、地域の豊かな森林資源を森のエネルギー、森の恵みとして活用し、地域を元気にしていこうとする取り組みであります。これまでの育てる林業から使う林業へと軸足を移し、木を植え、育て、収穫する、いわゆる川上、川の上です、製材工場などで加工して流通する川の中、川中、そして公共建築物や住宅、一般建築物または木質バイオマスによる熱や発電などで利用する川下までを一体的に捉えた緑の循環システムを形づくり、これを一層進めていくこととしております。
    さて、このやまがた森林ノミクスにおける真室川町の立ち位置でありますが、町の歴史民俗資料館に展示されておりますのこぎりや木びき、梅里苑の森林トロッコをごらんいただければ明らかなように、真室川町は昔から林産業が盛んな地域であります。平成27年度山形県林業統計によりますと、県内4ブロックで最上地域の林野率が最も高く79.8%であり、この最上地域の中でも本町が最も高い88.3%となっております。町の森林面積3万3,061ヘクタールのうち、国有林が2万6,437ヘクタール、民有林が6,624ヘクタールで、民有林のうち人工林面積とその割合は4,732ヘクタール、71.4%で、これらも最上管内でトップであり、山に人手をかけて林業をなりわいにしてきたあかしであると言えます。
    また、町内には山形森林管理署最上支署や最上広域森林組合、杉苗の生産者、多くの林業事業体、製材工場があり、適切な保育のための下刈りや間伐、伐期を迎えた森林の皆伐、刈った後の造林、杉苗の生産、素材生産、製材品や燃料用チップなどの生産など、川上から川中までが町内の事業者で賄えるという強みがあります。この強みをさらに生かすために、これまで取り組んできた梅里苑でのチップボイラーなどによる木質燃料の利用や、住環境快適サポート事業による県産木材の利用促進などの川下の取り組みをふやしてまいります。
    具体的には、庁舎建設に際して、地場産の木製品を可能な限り使用し、また木質バイオマスエネルギーの効率的な活用を検討してまいります。また、来年9月に新庄中核工業団地において商業運転開始予定のもがみ木質バイオマス発電所に、これまで林地に放置されていた間伐材の供給の流れを生み出し、地域資源を余すところなく活用するカスケード利用を推進し、木材利用を軸とした町づくりを進めたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) 今県内でも森林ノミクス、新たな事業、間伐だったり林道整備だったり進んでいるようです。当町は、決して進んでいる、取り入れているほうとは言いにくい部分があると思います。新たなものでは競争に負けてしまいますので、私がそこでこれ提案になりますけれども、我が町は以前に資料館で展示会やったように、本当に銘木の産地でございます。こういう歴史を生かして町長、今答弁にあったようにのこぎり屋もありました。文吉こけしというこけし製造をやっている人もいました。水車を利用して水力発電でろくろを回して木地工場も新及位にありました。そういう部分で安楽城のほうにもあったと思いますし、また森林鉄道も釜渕から高坂までありました。こういうものを生かして、道の駅よりもこれ森の駅を当町でつくってみてはどうでしょうか、その考えを伺います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) その点につきましては大変今伺いまして、おもしろいアイデアだと考えておりますので、ぜひその内容につきまして今後いろいろとお話をさせていただきたいなと思ったところであります。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) ぜひもう道の駅は、これ名前は道の駅となっても、内容的な部分で資料館も当町の資料館、もう展示物いっぱいになってきました。この部分で森林の部分を別にして、例えば今ある及位の改善センターの体育館は余り使用していないかもしれません。こういう部分にやはり展示場を設けて、これを森の駅として交流の拠点にしていくことを進めていただきたい。そして、これは何も町内外、国内だけではなくて、今酒田港には豪華客船、去年はコスタネオロマンチカ、1,700人乗せてきました。これ来年は、それより大きい船が、2,000人超えのお客さんが運んできます。それをやはり船下りや酒田の観光だけでは、これは受け切れない、2,000人来れば50人乗りのバスで40台ですか、これを受け入れる、そういう部分でやっぱり当町にも青沢を越えて入ってきて、この間の研修で聞きました、滞在時間というか、活動できるのは3時間だそうです。この3時間でやっぱり1時間かかって真室川に来てもらって、1時間でそういうところを見てもらって、そして食事でもしてもらって、1時間で帰ってもらうと、こういう部分でコースにいち早く入れて、そしてやはりインバウンドの時代に乗りおくれない真室川町にやっていくためにも新田町長、新しい風です、新しいことをどんどん取り入れて町をリードしていっていただきたい。町長のさらにもう一声の考えを聞きたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 本当に貴重なご意見、ご提言と思いますので、今後もやっぱり行政内部だけではどうしても発想の範囲というのは限られますので、前から申し上げますとおり、やはりそういった関係者とか識見のある方々、いろいろ、あとはそういったことを享受すると申しますか、利用される方々のご意見を取り入れる機会を今後ますますふやしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。今の段階でその件に関しての直接的な答弁については、今後の検討を十分するというようなことでよろしくお願いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 橋秀則議員。
2番(橋秀則) 12時になりましたので、質問を終了します。
    以上です。
議長(五十嵐久芳) 会議を閉じ、休憩いたします。
(正  午)
                    (休  憩)
(午後 1時00分)
議長(五十嵐久芳) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。
    引き続き発言を許可します。3番、佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) 新田町長、ご就任大変おめでとうございます。よく議会と執行部とは両輪ということで、今後とも町長のおっしゃっているスローガンに掲げてあった温かく元気な笑顔あふれる町づくりにお互いに貢献していけたらなという思いでいっぱいでございます。
    それでは、通告に従いまして質問のほうをさせていただきます。まず最初に、当選したときの新聞の中からですが、やはりタイトルとして生きがい感じる町にということで、とても前向きなインタビューを受けておられたので、少し紹介したいなと思いました。この結果をどう受けとめたのかということに関しては、特に高齢者から町を何とかしてほしいという声を受けている。子供から大人までが生きがいを感じられる町にしていきたい。町民と対話しながら町政運営を臨んでいくととても前向きな発言でございました。そしてまた、橋議員と同じように私も大変興味あったので、ここに公約の6つの約束というのを手元に持ってございまして、それでその中からいろんな通告した質問をしていきたいなと思います。
    まず、新聞ではやはりこのような大きな見出しには、本当に職員の方やOBや女性が支持し、また特に女性部を組織したというのは、まさに私も男女共同参画というふうなことで、執行部、教育長職務執行者の土田さんと山形のほうに男女共同参画というふうな形で一緒に勉強した経緯がありまして、なかなか男女共同参画というのは地域に広めにくいということで、まだまだ浸透性がないというところの中で、町長はもう既に短期間の中で女性を取りまとめて、そして選挙というふうに臨んで、そして女性を中心としたいろんな政策を掲げたというのは、本当にこれはすばらしいことだなと思って、とっても目にとまったので、ちょっと関心をしました。また、2歳児までの保育料の無償化や特別支援といった子育て世代に向けた公約を強く押し出して、また押し出したことによって女性支持を広げたというふうにも書かれております。
    人口減少率や介護保険料が県内ワーストとなっていることから、町に閉塞感があると批判している。当初出馬表明の中では、まだ町ではなくて役場内の閉塞感を何とかしたいと言っていたのが途中からというか、何か変化があったのか、町のほうの閉塞感にもまた延びていってしまっているのがどういう流れなのかなとちょっと気になっていました。また、テレビインタビューのときにも、役場内の閉塞感というふうな形でまた閉塞感ということが多く出てきたので、一体何だろうと思いましたが、今回の質問の中には入っていないので、後々に聞いてみたいなと思っております。
    後援会特別号では、真室川町は全体的な閉塞感、農林商工業の衰退、所得の停滞、人口減少などの重要課題が山積みな状況であると言っております。11月21の新聞によりますと、先ほども言いましたが、まず子供から大人まで生きがい感じられるような町にというふうに掲げてありますので、ぜひ重要課題はこれから難なくこなしていけるのではないかと大変期待しております。
    さて、私が議員のときに、6年前になりますが、子育て環境とか子育て支援という形で町のほうに例えばお祝金の制度とか前にはあったが、今はないのかなというふうな形で、その質問に際しても多くの若いママや町民の方からどうして金山町さんではそういうふうなお祝金とか入学お祝金とかいろんな制度があるのに町にはないのかというふうな形でよく話が聞かれることがありました。そういうことに関しても町のほうに質問した際は、町のほうではお金ではなく物で対応しているというふうな形の答弁が来まして、そうか、ではなかなか進みが悪いなと思いながら、ちょっと残念な気持ちになりましたが、そのような結果を踏まえて、例えば給食費の無償化というふうな内容についても、9月の一般質問の中で私もこの時代でありますから、保護者の方々が多少でも家計が楽になれば、子育てしやすい環境づくりにつながるのではないかなと思い、質問させていただいた経緯がございます。その中でやはりいろんな形で無償化については難しいものがあるが、例えばお隣、鮭川村ではもうとっくに県内いち早く取り入れて無償化に取り組んでいるという話を聞きまして、お隣の鮭川村でやっているのに、なぜ町はできないのというふうなまた保護者さんからの声が多く聞かれました。給食費と簡単に言いますが、やはり人口にもよりますけれども、年間の予算が大変な金額になるというふうに聞いていました。では、なぜ鮭川村ではそういうふうな簡単にというわけではないですけれども、いち早く取り入れたのかというふうなことに関して聞きますと、ふるさと納税というか、国のほうの政策により何かそれをいち早く給食費のほうに充てたというふうな内容だったと思うのです。ただ、それは町の財政の中でどのように充てるかというのは、大変困難な状況であるというのも説明で聞いたのですが。その中で、でも今後前向きに検討していきたいというふうな答弁で終わったものですから、また引き続きこの場でぜひ子育てについても、いろいろな面についても無償化についてのことに、経済的に本当に助かると、子育てには絶対助かっていくのではないかと思い、質問したところでございました。
    町民一人一人が温かく元気な笑顔あふれる真室川町へ再現するため、6項目の政策を上げ、町民の皆様と一緒になって取り組んでまいりますという町長の約束の中で、これらの中から3つほど質問させていただきます。
    例えば子育てしやすい環境整備についてで、1番、小中学校副教材費の無償化、給食費の無償化についての町民の要望によるものなのか。また、実施の見通しは。
    2番、ゼロ歳児から2歳児の保育料無償化の実施の見通しは。
    3番、家族の子育てを支援する具体的な内容はについてお伺いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 佐藤成子議員のご質問の子育てしやすい環境整備についてについてお答えをいたします。
    初めに、副教材費の無償化、給食費の無償化については、町民の要望によるものなのか、実施の見通しはについてお答えをいたします。
    真室川町の子ども・子育て支援事業計画を策定するために、平成25年11月に実施したニーズ調査結果によれば、小学生児童の保護者が町に期待する子育て支援の充実策としては、半数以上の方々が乳幼児医療費の助成や児童手当などの充実、子供が安心してかかることができる医療体制の整備を望み、次いで子供連れで出かけやすく楽しめる場所と同程度に、保育所、こども園、学校にかかる費用負担の軽減を望まれておりました。
    議員がご案内のとおり、憲法の義務教育はこれを無償とするとの規定により、授業料と教科書については無償とされておりますが、それ以外の教材費、学用品費、修学旅行費、部活動費、給食費等は原則保護者とされ、相当額が費用負担となっております。
    本町の大きな政策課題として人口減少対策があり、その対応策として子育て世代が定着するための支援が何よりも重要なものと考えますので、国、県の施策動向と町の財政計画を見合わせながらも積極的に対応していきたいと考えております。
    まずは、副読本、資料集、学習帳、テスト、ドリルなどで授業で補助的、継続的、計画的に使用されている教科書以外の補助教材費について、原則公費負担とするための検討を進めたいと考えております。
    次に、給食費についてでありますけれども、子育て世代の経済負担軽減策の一環として、県内でも学校給食費の保護者負担軽減や無償化に取り組む自治体が増加している状況にあります。学校給食費の保護者負担を軽減するに当たっては、その財源の確保が大きな課題となり、また保護者の食育を初めとする子育て意識への影響や各種福祉対策施策への影響なども考慮する必要があります。
    人口減少対策は、就業対策、住環境対策と一体的にかつ総合対策として進める必要がありますが、町が策定した人口ビジョンでの31年度の目標出生数52.8人に対して、28年度までの実績は51.5人にとどまっており、目標達成のためには現在取り組んでいる保育料無償化などの経済負担軽減や子育てサービス、子育て世帯の移住、定住促進に加え、さらなる子育て支援策として学校給食費無償化が求められているものと考えます。完全無償化とした場合には、新たに年間約3,000万円程度の予算が必要となることから、財源を精査しながら実施に向けた検討を進めていきたいと考えておりますので、ご理解をお願いをいたします。
    次に、2点目のゼロ歳から2歳児の保育料無償化実施の見通しはについてでお答えをします。既に町では、国制度に先駆けて平成27年度より保育料を施設同時入所を条件とせずに、第1子、第2子については半額、18歳未満の児童が3人以上いる世帯の第3子以降について無料化をしております。また、児童クラブ利用料を減額するなどの保護者負担の軽減策を講じており、29年度では約1,800万円の負担軽減を図っていることはご承知のことと思われます。
    国では、このたび新しい経済政策パッケージを閣議決定し、人づくり革命として2020年度までに3歳から5歳までの全ての児童の幼児教育、保育料を原則無償化、ゼロ歳から2歳児についても住民税非課税世帯を無償化する方針を決めました。
    費用負担の軽減は子育て世代の強い要望ですが、前提としては子供を預けたいときに預けられる保育サービスが量的に充実されていることが必要です。町内の現状を見ますと、特に3歳未満児の保育ニーズに対応し切れていないようでありますので、まず現状と将来の保育ニーズに対応できる保育サービス提供体制の整備を計画的に進め、国制度の動向と必要となる財源を精査しながら進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
    3点目の家族の子育て支援についての具体的な内容についてお答えします。ご案内のとおり本町の子育て支援については、平成24年に策定された子ども・子育て支援法に基づき、26年度に策定した町子ども・子育て支援事業計画に則し、子育て支援医療費給付制度による中学生までの医療費の無料化、予防接種の無料化、保育料の軽減、子育て支援センターの設置、子育て応援団や子育てサークルの育成、幼保一元化による就学前保育教育の充実、就学前児童の通園路線バス料金の無償化、保育料の軽減、無償化、子育て支援住宅の整備等、各種の子育て支援施策が実施されてまいりました。これらの制度については今後も継続することを予定しておりますが、3歳児未満児童の保育サービスが量的に充実されていない状況があります。
    そのためこども園、保育所でのサービス量確保を進めるとともに、こども園、保育所に入所していない乳幼児等の子育て中の保護者を会員として、子供預かり等の援助希望者と援助を行うことを子育て支援員との相互に助け合う活動を支援するファミリー・サポート事業を推進してまいりたいと考えております。事業推進のためには、預かりを希望する子育て支援員の育成が前提になりますので、子育てや支援に関心を持つ方を対象にした学習会開催や子育て支援員資格取得の奨励と支援に取り組む必要があると考えております。
    また、県事業である孫育て交流サロン補助金などを活用しながら、祖父母世代の相互交流や世代間交流活動により、地域の子育ての環境を充実させてまいります。
    いずれにしましても、安心して子供を産み、子育てに夢を持てる町づくりを基本理念として、教育保育サービス体制の充実を基本に、今後とも地域での子育てを支援してまいりますので、ご理解をお願いいたします。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) やわらかく温かな答弁ありがとうございました。
    いずれにしても、何といっても財源がかかるというのはどなたもご理解できることかなと思ったところでございますが、やはり精査しながら実施に向けた検討を進めていきたいというのが納得いかないような答弁でございますので、そこら辺を少し追及したいなと思います。前回の会議のときに町のほうの考えは、今例えば前町長の答弁にふれてちょっといいでしょうか。前回の答弁の中で自分の例えば報酬の20%カットして、あとはそれから副町長と教育長の報酬などをない部分で、そういうふうなところを財源に向けたいというふうな方向性があったわけですが、今後の見通しとしてどういうふうなところを精査していくのか、検討の段階だと思いますが、お答え願います。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 財源の話ですけれども、ちょっと私も言いづらいところあるのですけれども、2割カット引き続きというのは、既にもう条例で2割に相当した金額が今の報酬になってございますので、カットという表現というか、意味はなしていないというふうに考えています。したがって、財源の云々についてはそれはちょっと違いがあるのだろうというふうに思います。私は、現在の状況で行うわけですから、今ある予算の範囲の中で、これらのサービスを提供するためにはどのようなやり方が適当なのかということを申し上げているのでありまして。その中にもこれは申し上げましたとおりに副読本とか資料集いろいろございます、ご負担いただいているものです。その中のどれとどれをまず最初にやるとか、最終的にはどこまでを持っていくかというふうなことがこれからお話をしていかないと、なかなかこちらの一方的な考えで、はい、ただにしましたからということだけではご納得いただけないのかなというふうに思っているところです。
    あわせてまず、私はやはり義務教育に係る純然たる教育費です、副教材費というのはまさにそれに係るものだと思ってございますので、まずそれは無償化にしたいと。その中でもいろいろと修学旅行費とか部活動費という負担されているものがありますので、どの範疇までをまず1段目というか、やっていくのかと。次は、いろいろな流れもあるのでしょうけれども、給食費です。ただ、給食費が全ていろいろなものが無償化になって、果たしてそれでよろしいのかという話はまた別の論議が必要かと思います。ですので、これも本当にご父母の方とか孫育てる方も当然かと思います。本当は当然財源の措置をするわけですから、いろいろな世代の方等のお話を聞く必要があろうかと思いますので、これは議会の皆様のお考えも当然あろうかと思います。その中でより皆さんに納得をしていただける無償化というものにやっていきたいというふうに考えておりますので。これは、いろいろな住民負担の軽減の一環として、特に町がこれから力を入れていかなければならない子育て支援の一つの策としての一つの施策でございますので、これに限ったということでもございませんので、今後とも皆様のご意見を拝聴しながら、より負担感のない安心して子育てをできる体制というものに役立てていければというふうに思っているところであります。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) 大変温かい答弁かなと思ったのですけれども、ちょっと冷たい答弁のような気がいたしまして、まだまだ今々の問題ではなく、先を見越しての何か見通しての答弁のような気がして、とてもちょっと残念な気持ちでいっぱいでございます。というのは、私は実はやはり自分の子供たちが、教育としてはまず勉強とかそういうふうな面では有料というか、当然というか、いろんな形で財源で成り立っているというのはわかるのですけれども、給食に関して自分の口に入るというようなことは、やはり本来ならば払わなくてはいけないと思います。無償化にするのはちょっと変かなと自分では思うのです、本当に。そういうふうにしてきた中で、何でもかんでもやっぱり町長おっしゃるように無償化にするのはというのは本当に戸惑いがあるところなのですが、でも私は議員である限りやはり皆さん、町民の声を生かさなくてはいけない立場ですので、あえてこういうふうにそういうふうな経済負担を軽くするには、ぜひそういうふうな制度を取り入れてもらえば、何と1人につき月5,000円の給食費が年間で6万円になります。6万円を義務教育の中で10年間ですと、何と60万の金額が1件の中の1人のお子さんについて軽減されるわけです。それが3人のお子さんがいると180万の軽減されるというふうな形になるので、その分をほかの用途に使用するとなれば、とてもこれは経済的にもいいし、もしかしたらほかの塾に行ってでも勉強したいというふうな意欲が出る子もいますと思いますし、やはり保護者にしてもちょっとメリットがあって、いろんな場面で生活がちょっとスタイル変わって、住みやすいような町になるのではないかなというふうにちょっと感じたところです。本当は私は、自分で食べる分は自分で払わなくてはいけないよというふうなほうなので。ただ、町民の皆さんがそういうふうに望んでいるということは、いち早く進めるのが温かい元気な笑顔あふれる町づくりに貢献するのではないかなというふうな形で言わせてもらいました。とりあえず順番があるというので、これを遠回しではなく、近い未来で政策位置づけできないものか、もう一度質問させていただきます。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) 一般的な話なのですけれども、いろいろな公共料金も含めて無償化といった場合に、やはり次に問題になるのはコストになります。コストのことも考えていろいろなものの経費の負担でありますとか、無償化を考えていかなければならないと。これは、競争原理として当然の流れがありますので、そのようなコスト削減につながって質が下がるというようなことは、ぜひとも避けなければなりませんので、そのための全体的な予算のことも考えてやらなくてはならないと。一挙にやれれば本当にこれはそれにこしたことはございませんけれども、ご存じのとおり圃場整備の推進でありますとか道路改良も当然ありますし、役場の将来的な建設というふうなことの、これから大きな事業を控えておりますので、一旦無償化と負担軽減については途中からまたもとに戻すというようなことはできないことでありますので、その辺の十分将来の長期的な計画のもとにやっていきたいというふうに考えております。教育費の無償化については、極めて近い将来というふうに言わせていただきます。給食費については、次の施政方針なりその辺のほうで出てくるべきというふうにも思っておりますので、ほかの先ほど申しましたいろいろなことの負担軽減も含めた中での一つの検討ということで、決してやらないという方向ではなくて、お金があるからするとかそういうことではなくて、するための財源をまず確保するためのいろいろなこれからの予算編成、中長期的なことをにらみながらやっていきたいと考えておりますので、それについてはぜひともご理解をいただきたいなと思っているところであります。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) 財源の確保と言っていましたけれども、借金をするという方法もあると思います。借金において子供たちが早く言えば人材です、将来的に。人づくりという形では、やはり道路も大切です。たしかうちのほうの塩根川、中ノ股地区は、悪路で今工事入ってもらっていますが、本当に工事現場の中、皆さん、一度行ってみてください。本当に山からは岩が落ちてくるような、そして下は川という、そんな道路を毎日子供たちが保育所なり、例えば小学校、中学校、スクールバス通っているのです。その中で生活している形で道路が大変大切なのですが、人のほうが私はもっと大事な気がします。というのは、やはり全員が全員、そこの真室川町に残ってこの町を担っていくという形ではないと思うのですけれども、先行投資という形で子供たちと保護者たちが幾らでも経済的に負担なくして生活できて、人づくりに貢献できるようなことであれば、早目に措置するべきではないでしょうか。私はそう考えますが、まだやはりちょっと2番手あたりの構想なようなので、もう少し核心に迫った答えがあればお願いします。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) ご存じのとおりいろいろなハード整備です、社会資本整備については、当然これ借金をして計画的に返済をしながらやるというふうなことはご存じのとおりと思います。こういった無償化に関するものの借金というのは、基本的にできないというようなことになりますので、あくまでも自主財源の中でやらなければならないことということでありますので、その辺のご理解はいただきたいなと思っています。これ実施時期と内容、先ほど申し上げましたどこまでというのがありますので、いつまでも論議をする気もございませんし、できるだけ近い将来という話をしましたので、その中でお含みをいただいた私の踏まえた答弁というふうに理解していただきたいと思います。これに関しては、教育委員会の考えもあろうかと思いますので、教育委員会のほうからも一言答弁をさせてください。お願いします。
議長(五十嵐久芳) 八鍬教育課長。
教育課長(八鍬重一) 予算については首長ということになっているのですが、教育委員会の立場としましては当然町長が懸念されているように無償化、経済的支援のメリットの部分と当然それが公費になるわけですから、公費は経済的にという原則もまた一方で出てきます。その際に学校の教育の現場、子供たちの給食の質、教員の教材等の裁量の度合いの問題、ここら辺のバランスも考えながら進めていかないと、一度制定すれば当然継続が前提にした制度になりますので、制度の設計と申しますか、それはやっぱり教育委員会の立場として、学校現場と協議をしながら精査した上で、後悔のないような仕組みにしていくことが教育委員会の責任として求められているというふうに考えます。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) ただいまの意見は何と申したらいいか、やはり平均をとってというふうな、ほわっとした何かちょっとつかみどころのないような答弁だったのですけれども。いち早い速度でぜひお願いしたいなと思います。
                (何事か声あり)
3番(佐藤成子) 次の質問のほうに、2点目のほうに移らさせていただきます。この答弁の中でですが、児童クラブ利用料というのを、これ私実は学童クラブにちょっと指導員として入っていたことがございまして、これはどこの児童クラブなのか、まずここから質問します。
議長(五十嵐久芳) 八鍬教育課長。
教育課長(八鍬重一) 詳細ですので、私のほうから。議員ご指摘の学童クラブ、制度によっては児童クラブというような言い方をする場合もありますが、議員ご理解のとおりでお願いしたいというふうに思います。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) ゼロ歳児から2歳児の保育料無償化の実施についての件ですけれども、やはり昨年でしたっけか、未満児、3人目から無償化というふうになったわけです。たしか2番目は半分、3番目のお子さんについては無償化というふうになったことで、3番目のお子さんが無償ということで大変殺到したそうです、こども園のほうに。というのは、無償となるとやはりただで見てもらえるというふうな、またこれも経済的な面なのですけれども、やはり女性も男性と同じように子供を産み、育て、その中で一番負担の多い女性なのですけれども、ところが女性もやはり働きたいのです。子供を置いて預けても働きたいのが今の現状なのです。ただ、お父さん、旦那さんの給料で生活していければ、それで例えば3歳までまるっと3年間自宅で誰もが子供を育てたいのです。ところが、経済的な理由で子供を預けてでも4万や5万かかるかもしれないけれども、それ以上に給料をもらえると、幾らでもいただきたいと、生活のためというふうな形で、どうしても子供を預けなければ働けないという方が多く出てきています。共働きということなのですが。その中でやはり3番目が無償化となれば、では預けて仕事もできるし、子供は無償だという形になると、やはり当然誰でももう預けたいという気持ちが強く出ると思うのです。そういうふうな中で、ふたをあけてみれば定員いっぱいだから、ではあなたはこういう特別な理由だから、こういうふうにして皆さんはじかれたりするわけなのです。そうすると、せっかく働こうという意欲がなくなってしまって、そしたらまた経済的にも負担、大変になりまして、また結局母がやはり家庭で保育しなくてはいけないと。この問題についても私は本当に家で3歳までは育てたほうがいいなというふうな気分なのですが、現状は今の町の若いご夫婦の方はどうしても子供を見たいけれども、見れないし、働かなくては、働かなくてはだめだというような現状があるということを皆さんきっとわかっていらっしゃるのだと信じていますが。その中でこういうふうにして無償化というふうに取り組んだということは、それなりの責任をとって多くの方が見てもらえるような、そんな姿勢づくりを目指すべきではないのかなと考えますが、どうでしょうか。
議長(五十嵐久芳) 新田町長。
町長(新田隆治) ゼロ歳から2歳までの対応ということでありますけれども、これは国が2020年度から3歳から5歳児までを無償化するという方向、さらにここはゼロ歳、2歳児はその中にあっても住民税の非課税世帯に限るというような方針になっています。これなぜその背景があるのかということを詳しく、私もいろんな会議等の中見ているわけではないのですけれども、これはちょっと歯どめとなっている、やみくもに預けたくなるという心理をストップさせるための歯どめ策としているのであれば、これは違うのだろうというふうに思ってございますので、この辺国の今までの無償化に至った経過の会議録とかそういったものをよく読みながらやっていきたいなと。ただ、私としてはゼロ歳から5歳児までの間にそのような差があっていいのだろうかというようなことから、もし国が実施、3歳から5歳児までのことを実施するのであれば、その間の時間もありますので、今までの経過等も踏まえてできれば無償化にしたいなと、同じ対応をとりたいと思っているところです。
    一方、これまで保育料を1子、2子を半額にした、3子無料にした、やはり先ほど申し上げた無償化にすれば、ただそれだけで喜ばれていいのかなというのは、またちょっと違うのではないかということは、それは今半額にしたことで物すごく人数がふえました。たまたま子育て支援センターを直営にして教育委員会に持ってきたいという時期と重なったものですから、2歳児がふえた部分については何とか今頑張っているところであります。やはり保育料を半額にするだとか無償にするといった場合、それを預け入れる施設での人の対応を先にやらないと必ず待機児童が出ると。これが今起こっている現象であります。ですから、先に無償化するということは、全てのものでいいものではないなというふうに、これは現実が示しているわけでありますので。今後これをするに当たっては、とにかく保育士もしくは保育教諭をちゃんと対応できる人数を確保した上でやらなければならないと。国の施策についても賛否両論がありますので、反対はやはりその前に保育所の設備とか人をちゃんと配置しなければならないと、今の待機児童を何とかするのが先だろうというふうな論議もありますので、これは我が町の小さなところでまた待機児童を出さなくてはならないという結果になっては、非常に何のためにしたのかということになりますので、この対応を十分喫緊にやらなければならないと。今までのやり方は、来年度の入所希望者を募ってから、それに対応した職員を臨時で募集してやっています。これでは人が集まるわけがないというのがこれまでの経過でございますので。こういった政策を進めるに当たっては、人を見る人の待遇をちゃんと確保した上で、施設の整備も踏まえながらやっていかないとだめなのだろうなというふうに今考えているところでございますので、ゼロ歳、2歳児の問題も含めて、対応をまず最初にできるかできないか、するためにはどうするのかということを十分検討した中での開始と申しますか、実施をしたいなと考えているところです。これは、前向きに考えてございますので、ご理解をお願いしたいと思います。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) 大変前向きなご意見ありがとうございます。町民の皆様のお話は、やはりそんなに待機幼児とかいるのだったら見てくださいというふうな方が、お願いしたいという方がいるのだったら、だったら保育士さんを何とか確保してしてください、してもらえないのかみたいな声が本当に多いのです。なので、本当今町長言ったように難しいことです。保育士はいっぱいいるのだけれども、子供が来ない、逆に子供がいっぱいいるのに保育士がいない、場所がない、そういうことでやはり安全で子供を見るというふうな形は難しいかなと思うのですが、ただいま町長の答弁は本当に前向きな面がありましたので、ぜひ早急に進めていただきたいなと思いますし。今回も実はうちの孫なのですが、2歳未満児なので、1歳と8カ月で、来年4月にはもう2歳未満児ということで応募できるということを知りまして、近くの保育園に面接に行きました。そしたら、やはり今結構及位地区のほうでもお子さんがいます。町長もぜひ時間があったら及位のほうにも足運んでいただいて、地元の現状を見ていただければなと思うのですが、廃校になった小学校、そして保育園も廃止になって、全員が釜渕保育所のほうに、北部小学校に行っている状態です。その中でやはり子供を預けるにも遠いのですが、それでも預けて働きたいというふうな要望が強くございます。そこで、うちの場合ですと家族が自営ということで誰彼か人がいるのだから、もしかしたら難しいかなというふうに言われたのですけれども、何とうちの嫁さんが来年また出産することになりまして、また人口がふえます。その点でもぜひそういう方がいっぱい出てきたらうれしいことですよね、人口がふえるのです、町長。だから、そこら辺の人口ふえたという中の、それを今度成長させるというのはやはり大人の責任かと思いますし、大きくは本当に町の問題につながるので、ぜひ早目のいい対処をお願いしたいと思います。
    それでは、最後のほうで3点目の家族の子育て支援についての具体的な内容はのほうに移らせていただきます。例えばファミリー・サポートサポート事業というふうに書かれてはいる、この具体的な説明をお願いします。
議長(五十嵐久芳) 八鍬教育課長。
教育課長(八鍬重一) 具体的な説明につきましては、答弁書の前段に記載がありますとおりでございますが、もう一度申し上げますと、いわゆる施設に入所していない子供たちですあるいは家庭、その場合であっても一時的に預かりなり保育をしてもらいたいというニーズが少なくないわけです。それに対応するために国の制度がありまして、預けたいという人が事前登録をし、預かってもいいですよと。預かってもいいというのは、一定の資格が必要なものなのですけれども、子育て支援員です。子育て支援員の資格を持っている方を会員にして中継をすると、中継といいますか、調整をしていついつ預けたいと、預かりたいということをマッチングしていく事業がファミリー・サポート事業という趣旨で、事業の内容であります。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) 具体的にはどういう方が利用するか、何件あるかとかそういうふうな内容ありますか。
議長(五十嵐久芳) 八鍬教育課長。
教育課長(八鍬重一) 詳細でありますので、また私からですけれども、本町においては現在会員、預かりますよという家庭といいますか、子育て支援員の方が登録されておりませんので、今現在制度としては稼働していないという状況にありますので、答弁書にありますとおりに支援員の育成、つまり受け皿をつくりながら、潜在的な需要があるというふうに声がありますので、それをマッチングしていくために子育て支援員の育成がポイントになりますので、そのための資格取得、一定程度経費がかかります。そのための奨励と支援あるいはその前段の興味、関心を持っていただくための学習会の開催などを考えていきながら、事業を進められるように現在検討しているところであります。
議長(五十嵐久芳) 佐藤成子議員。
3番(佐藤成子) とてもいい政策というか、事業だと思うので、いついつどのように来られてもそういうふうに対応できるということだと思いますので、今後とも推進のほうよろしくお願いしたいと思います。
    そしてまた、最後にまとめとしまして、やはり農業、商工業とも福祉関係も人がいないと何もできない状態だと皆さんご承知と思います。その中でやはり子育てというのは、本当に大事業かなと私は考えておりますので、先行投資という形かもしれませんが、お金を惜しまないで子供たちのためにぜひぜひ温かい元気な町づくり、笑顔あふれる町づくりにするために町長、今後ともよろしくお願いしたいと思います。私のこの場からの質問を終わります。
議長(五十嵐久芳) 以上で本日の会議日程は終了いたしました。
    本日はこれをもって散会といたします。
    ご苦労さまでした。
                                   (午後 1時43分)