令和4年第1回真室川町議会定例会(本会議)
            議 事 日 程(第1日目)

1.開会日時    令和4年3月10日(木)午前10時 開 議

2.開会場所    真室川町役場 議会議事堂

3.議事事件
               開 会 宣 告
               開 議 宣 告

日程第1 : 会議録署名議員の指名 (4番・5番)            

日程第2 : 会期の決定                         

日程第3 : 諸般の報告                         

日程第4 : 町長の施政方針演説                     

日程第5 : 議案第 2 号 真室川町行政不服審査会条例を廃止する条例の制定
              について                   

日程第6 : 議案第 3 号 真室川町と山形県との間の行政不服審査法第81条
              第1項に規定する機関の権限に属させられた事項を
              処理する事務の委託に関する規約の制定について 

日程第7 : 議案第 4 号 真室川町議会議員の議員報酬等に関する条例の一部
              を改正する条例の制定について         

日程第8 : 議案第 5 号 真室川町特別職の職員の給与に関する条例の一部を
              改正する条例の制定について          

日程第9 : 議案第 6 号 真室川町一般職の職員の給与に関する条例の一部を
              改正する条例の制定について          

日程第10 : 議案第 7 号 真室川町路線バス設置及び管理等に関する条例の一
              部を改正する条例の制定について        

日程第11 : 議案第 8 号 真室川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改
              正する条例の制定について           

日程第12 : 議案第 9 号 真室川町農村公園設置及び管理に関する条例の一部
              を改正する条例の制定について         

日程第13 : 議案第10号 真室川町秋山牧場設置及び管理に関する条例の一部
              を改正する条例の制定について         

日程第14 : 議案第11号 真室川町消防団条例の一部を改正する条例の制定に
              ついて                    

日程第15 : 議案第12号 真室川町辺地総合整備計画の策定について    

日程第16 : 議案第13号 令和3年度真室川町一般会計補正予算      

日程第17 : 議案第14号 令和3年度真室川町後期高齢者医療特別会計補正予
              算                      

日程第18 : 議案第15号 令和3年度真室川町介護保険特別会計補正予算  

日程第19 : 議案第16号 令和3年度まむろ川温泉梅里苑事業特別会計補正予
              算                      

日程第20 : 議案第17号 令和4年度真室川町一般会計予算        

日程第21 : 議案第18号 令和4年度真室川町国民健康保険特別会計予算  

日程第22 : 議案第19号 令和4年度真室川町後期高齢者医療特別会計予算 

日程第23 : 議案第20号 令和4年度真室川町介護保険特別会計予算    

日程第24 : 議案第21号 令和4年度真室川町立真室川病院事業会計予算  

日程第25 : 議案第22号 令和4年度真室川町水道事業特別会計予算    

日程第26 : 議案第23号 令和4年度真室川町公共下水道事業特別会計予算 

日程第27 : 議案第24号 令和4年度まむろ川温泉梅里苑事業特別会計予算 

日程第28 : 予算審査特別委員会の設置と委員会付託            

日程第29 : 一般質問                          

令和4年第1回真室川町議会定例会会議録
招集年月日 令和4年3月10日(木)        第1日目
招集の場所 真室川町役場 議会議事堂
開会 令和4年3月10日(木) 開議 午前10時00分
出席議員 1番  小松健弥 2番  舟生源氏
3番  姉ア園子 4番  小松正弘
5番  橋秀則 6番  平野勝澄
7番  佐藤 正 8番  五十嵐久芳
9番  菅原道雄 10番  佐藤一廣
欠席議員  な  し
不応招議員  な  し
地方自治法第121
条の規定に基づき
出席した者の職・
氏名
町    長 新田隆治 副町長 保科孝宏
教育長 門脇 昭 総務課長 佐藤和弥
企画課長 加藤清美 建設課長 海藤直明
農林課長 斉藤克智 町民課長 佐藤洋子
福祉課長 柿崎隆志 会計管理者 青柳洋児
教育課長 橋雅之 病院事務長 佐藤光宣
農委事務局長 斉藤克智 代表監査委員 鈴木謙一
農業委員会会長 橋清美 農業委員会会長職務代理 梁瀬 裕
職務のための出席者 議会事務局  永田浩美   黒坂祐司
総務課  須田英樹
会議録署名議員 4番  小松正弘   5番  橋秀則
散     会 午後1時34分

                                   (午前10時00分)
議長(佐藤一廣) おはようございます。
    ただいまの出席議員は10人であります。
    定足数に達しておりますので、ただいまから令和4年第1回真室川町議会定例会を開会いたします。
    直ちに会議を開きます。

議長(佐藤一廣) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
    会議録署名議員は、会議規則第127条の規定により、議長において指名いたします。4番、小松正弘議員、5番、橋秀則議員を指名いたします。

議長(佐藤一廣) 日程第2、会期の決定を議題とします。
    会期日程につきましては、議会運営委員会に付託しておりますので、その結果について委員長より報告を求めます。橋秀則議会運営委員長。
議会運営委員長(橋秀則) おはようございます。それでは、議会運営委員会における協議の経過と結果について報告いたします。
    去る3月3日午前9時30分から301会議室において議会運営委員4人の出席の下、オブザーバーとして議長、副議長の出席を求め、説明員として総務課長を要求いたしまして議会運営委員会を開催し、本日招集されました令和4年第1回定例会の運営について協議をしたところであります。
    初めに、総務課長から提出議案等についての説明を受け、会期につきましては、お手元に配付しております会期日程表のとおり、本日から17日までの8日間と決定したところであります。
    なお、このたび提出されます案件は、条例の一部改正のほか、令和3年度各会計補正予算、令和4年度一般会計及び特別会計当初予算など執行部より23議案提案されております。また、人権擁護委員候補者の推薦について意見を求められております。慎重に審議したいと思います。
    案件の取扱いにつきましては、本日、議案23件につきまして提案理由の説明をいただき、令和4年度一般会計をはじめとする8会計予算については、本日予算審査特別委員会を設置し付託をいたします。
    委員の発意事項でロシアに対する抗議文を作成するべきと意見が出されましたので、5日目の予算審査特別委員会終了後に全員協議会を開催して協議いたします。
    以上、議員各位並びに執行部におかれましては、円滑な議会運営がなされますようご協力をお願いし、議会運営委員会における協議の経過と結果についての報告といたします。
議長(佐藤一廣) お諮りいたします。
    本定例会の会期は、ただいまの議会運営委員長の報告のとおり、本日より17日までの8日間とすることにご異議ありませんか。
                (「異議なし」の声あり)
議長(佐藤一廣) 異議なしと認めます。
    よって、本定例会の会期は本日より3月17日までの8日間と決定いたしました。

議長(佐藤一廣) 日程第3、諸般の報告をいたします。
    本定例会の説明員として出席通知ありました一覧表の写しを、皆さんのお手元に配付しております。また、代表監査委員並びに農業委員会会長につきましては、3月10日、11日、14日、17日の本会議の出席要求をしておりますので、報告いたします。
    次に、1月25日以降の私の日程報告と皆様方と私の当面の日程を参考資料としてまとめておきましたので、ご参照ください。
    町監査委員より令和4年2月の例月出納検査報告書の提出を受け、議長室に備えておりますので、後ほどご覧いただきたいと思います。
    私のほうからは以上です。
    執行部からご報告等はございませんか。新田町長。
町長(新田隆治) おはようございます。では、3点について報告をいたします。
    1点目は、新型コロナウイルスへの感染状況についてであります。2月13日に本町で初めてとなる感染者が確認され、2月25日の議会全員協議会の際に感染された方の人数を16名と報告しておりますが、その後も増加をし、昨日まで32名の方の感染が発表されております。これまでと同様にホームページなどによりまして感染された方の詮索、誹謗中傷などを厳に慎んでいただくことや、感染防止対策の徹底などをお願いするとともに、小中学校の学年、学級閉鎖、社会教育、社会体育施設などの利用制限を行っているところであります。また、今日の朝でありましたが、子ども園から濃厚接触者の報告がありました。協議した結果、本日から当面の間自主登園とすることとしたところであります。3回目のワクチン接種につきましては、65歳以上の方の接種が3月末までに終了する予定で、4月上旬からは基礎疾患をお持ちの方や64歳未満の方の接種を開始します。5歳から11歳までの児童の接種につきましても、保護者の意向確認がほぼ完了し、3月23日から順次接種を行う予定であります。全国的にはまん延防止等重点措置が18都道府県に出されており、山形県では2月20日に解除されましたが、現在は3月21日までをクラスター抑制重点対策期間とし、高齢者施設や学校、保育施設等への注意喚起を行っています。町としても今日の区長文書で今後のワクチン接種の予定や、これまでと同様の基本的な予防対策などについて周知をしますが、職員に対しても職場や家庭で感染が拡大することのないよう、危機感を持って対策を徹底するよう指示をしたところであります。今後も感染者や濃厚接触者の情報に留意をしながら感染を防止する対策を継続してまいります。
    2点目は、雪の状況についてであります。先般の全員協議会以降、人的な被害の報告はありませんが、今朝の時点では積雪は真室川で137センチ、及位182センチ、高坂192センチとなっており、降雪があった日などもあって、あまり雪解けは進んでいない状況にあります。こうした中、もがみ中央農協では春作業の遅延防止対策として融雪剤の補助を行うこととし、町に対して補助金上乗せの要望がありました。農家に対して補助事業の内容を周知し、申請を取りまとめる期限が議会前までと予定されていたことや、町の負担額が約20万円の予定で、他の事業の残額で対応可能な範囲だったことなどから、農協や県と連携をしながら農家の支援をさせていただくこととしましたので、ご理解をお願いいたします。今後も雪崩対策として道路パトロールを継続し、のり面や堆雪場所の排雪を行いながら冬季閉鎖区間の開設も順次進めてまいります。
    3点目でありますが、東日本大震災の発生からもうすぐ11年となります。亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、地震発生と同日、同時刻の3月11日、明日でありますが、午後2時46分に黙祷を行います。防災放送で町内一斉にお知らせをいたします。
    以上であります。
    本日からの令和4年の第1回議会定例会をよろしくお願いいたします。
議長(佐藤一廣) 門脇教育長。
教育長(門脇 昭) おはようございます。私から3点報告を申し上げます。
    1点目です。ただいま町長の報告にあったわけですけれども、新型コロナウイルス感染症の影響が教育、保育現場でも続いております。議員の皆様にも既にお知らせしておりますが、学校、保育施設での感染クラスターの発生を防ぐため、学級閉鎖、臨時休業等をその都度行っております。今後も幼児、児童生徒の安全確保を最優先に行ってまいりますので、ご理解くださるようお願いいたします。
    2点目です。本日は山形県公立高校一般入学者選抜試験の試験日です。町内中学3年生60人中31人がそれぞれの進路選択を行い、志望校の試験に向かっております。今回の高校入試は、県教育委員会、高校側の配慮もあり、様々な対策が取られていますので、中学生にはコロナ禍にあっても憶せず、力を発揮していただきたいと願っております。
    3点目です。小学生の活躍をご紹介いたします。2月に発表された全国学校図書館協議会などの主催による第33回読書感想画中央コンクールにおいて、真室川北部小学校1年の庄司芽生さんの作品が小学校低学年の部、優良賞を受賞しました。また、全国農業協同組合中央会などの主催による「ごはん・お米とわたし」作文コンクールの山形県審査会において、同じく真室川北部小学校1年の佐藤来彌さんの作品が小学校低学年の部、山形県農業協同組合中央会会長賞を受賞しました。1年生の輝かしい成績を大変うれしく思っております。後日、町広報紙でも紹介させていただきます。
    私からは以上であります。
議長(佐藤一廣) ほかにございませんか。最上広域市町村圏事務組合、舟生源氏議員。
最上広域市町村圏事務組合議会議員(舟生源氏) それでは、私から12月22日水曜日に行われました最上広域市町村圏事務組合議会12月臨時会の概要について報告いたします。
    お手元に配付しております資料をご覧ください。初めに、議案書1ページ目には、臨時会の議事日程が記載されております。今回の主な日程については、副議長選挙、給与条例の一部を改正する条例の専決処分報告、一般会計補正予算、勤務時間・休暇等に関する条例の一部改正、ゆめりあの指定管理者の指定についてであります。
    副議長については、舟形町八鍬議長が選任されました。
    報告第4号、専決処分の報告については、一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について、山形県人事委員会勧告に合わせて必要な改正を行ったので、承認を求めるものです。
    議案第15号、一般会計補正予算については、事業費が確定したことによる補正です。具体的には破砕機設置完了による減額や分担金の確定による精算、旧教育センター跡地の売却収入などです。
    議案第16号、育児休業等に関する職員の特別休暇について見直しを行うため、必要な改正を行うものであります。
    議案第17号、最上広域交流センター並びに最上広域駐車場の管理を行わせる指定管理者の指定について、議決を求めるものであります。
    慎重審議の結果、全て原案どおり可決されたことを報告いたします。
    以上であります。
議長(佐藤一廣) 最上地区広域連合、佐藤正議員。
最上地区広域連合議会議員(佐藤 正) 私から去る12月27日に開催されました最上地区広域連合議会第4回定例会の報告をいたします。資料につきまして抜粋しておりますのでご了承ください。
    閉会中の議長の報告として、11月30日に鮭川村の水戸一徳議員から辞職願が提出され、12月1日に開催された鮭川村臨時議会において、後任に加藤昌彦議員が選任された旨、報告がありました。
    議事日程につきましては、1ページ目のとおり国民健康保険料条例の一部改正と特別会計補正予算の2議案でありました。
    2ページ、議案第12号 最上地区広域連合国民健康保険料条例の一部を改正する条例の制定についてですが、全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴い、最上地区広域連合国民健康保険料条例の一部を改正するものです。具体的には、子育て世帯の経済的負担軽減の観点から、令和4年度以降の未就学児童の均等割額について軽減するものです。なお、国、地方の負担割合については、国2分の1、県4分の1、広域連合4分の1となります。
    4ページ、議案第14号 令和3年度最上地区広域連合国民健康保険特別会計補正予算についてですが、歳入については、構成町村負担金の額が確定したことと、繰入金について国民健康保険給付基金から必要額を繰り入れすることが主な補正要因となっております。歳出については、基金積立金の追加と過誤納還付金及び還付加算金に不足が見込まれるため、所要額の追加を行うことが主な補正要因となっております。
    なお、議案第12号及び議案第14号について、質疑、討論はありませんでした。
    以上、慎重に審議した結果、全議案とも可決されたことをご報告いたします。

議長(佐藤一廣) 日程第4、町長の施政方針演説を求めます。新田町長。
町長(新田隆治) 令和4年第1回真室川町議会定例会の開会にあたり、一言申し上げます。
    世界中で人命を脅かし、経済を停滞させている新型コロナウイルス感染症は、今もなお猛威を振るっております。感染者数は全世界で4億5,000万人、国内で550万人を超え、現在も18都道府県にまん延防止等重点措置が適用されております。
    県内においても、従来の株に比べ感染力が極めて強いと言われているオミクロン株により今年に入ってから感染者数が急増しました。新規感染者数は減少局面に転じたものの、現在も連日3桁の感染者が確認されていることに加え、より感染力が強いとされるオミクロン株の派生BA.2株が確認されるなど、未だ収束が見通せない状況にあります。
    他の地域と比べ感染者が少なかった最上地域においても、2月以降、介護施設、高等学校、事業所などでクラスターが確認されており感染者が増加しております。家庭内で感染する事例も多く見られており、予断を許さない状況にあります。
    町民の皆様の命と暮らしを守るため、引き続き、正確かつ迅速な情報発信に努めるとともに、感染防止対策の要となるワクチン接種について、関係機関と協力しながら円滑な実施に努めてまいります。
    併せて、コロナ禍が長引く中、厳しい経営状況にある事業者に対する事業継続支援や消費喚起策にも継続して取り組み、感染拡大防止と経済活動の両立を図ってまいります。
    今後とも、議員各位をはじめ、町民の皆様、事業者の皆様と一丸となって、全力でこの難局を乗り越えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
    それでは、令和4年度町政運営の基本的な方向と主要施策にっいて、「第6次真室川町総合計画」の基本目標に沿って申し上げます。
    はじめに、一つ目の基本目標「やりがいを持って安心して働けるまち」について申し上げます。
    町民の暮らしに元気や活力をもたらすためには、産業を活性化することが重要であります。
    このため、質の高い安全安心な農畜産物、豊かな森林資源、独自性のあるものづくり技術などの本町の資源を最大限に活用し、生産性を向上させ、就業の場の確保や所得の向上を図ってまいります。
    本町の基幹産業である農業の振興については、町内8地区でのほ揚整備の推進やコスト低減に向けた農業機械・施設等の導入支援などにより生産基盤の強化を図るとともに、農業法人などの新たな経営体の設立や経営力の高い農業者の規模拡大を支援し、雇用の拡大を図ります。
    また、農業・農村の多面的機能が適切に発揮され、所得の向上と地域の活性化に結び付くよう、農地の集積や先進技術を導入したスマート農業による農作業の効率化、コスト削減を推進してまいります。
    経営形態としては、水田の利活用を含め、高収益作物への作付け転換を促進するとともに、良食味米や高品質園芸作物の生産の基礎となる土づくりにつながる耕畜連携や、米と他の作物による複合経営など地域特性を活かした農業経営体の育成に取り組んでまいります。
    近年増加しているクマやイノシシなどの鳥獣被害に対しては、昨年設立した「鳥獣被害対策実施隊」の活動経費を支援するとともに、これまで農家を対象としていた侵入防止用電気柵の設置等に対する支援を、自家消費用に農作物を生産している方にも対象を広げ、被害の軽減と未然防止を図ってまいります。
    林業の振興については、森林施業のコスト削減や森林循環利用システムの構築に向けた取組みを進めるため、民国連携の協定を締結した小国・西小俣地区における林業専用道整備の推進など、林業基盤の整備を着実に進めてまいります。
    また、森林環境贈与税を活用し、町西部地区の民有林3,170haについて県と共同で航空レーザー測量を行います。この調査の終了をもって町内すべての民有林の資源解析と現況把握が完了することになります。森林経営管理権集積計画の策定については、既に資源解析と意向調査を終えた大滝地区の約30haから順次進めていくなど森林資源の適切な管理を図ってまいります。
    本町には、山形森林管理署最上支署や最上広域森林組合をはじめ、杉苗生産者、多くの林業事業体、東北地域で最大規模の製材工場があります。「川上」から「川中」までを町内事業者等で担うことができるという強みを活かした林業・木材産業の成長産業化の取組みを推進してまいります。
    また、今年度新たに取り組んだ原木なめこの種駒購入の助成については、ほだ木の購入も対象に加え、生産者及び生産量の拡大を図ってまいります。
    商業の振興については、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている小規模事業者が事業を継続できるよう、引き続き町単独での支援を継続するとともに、空き家・空き店舗の活用による起業・創業に対する支援、また、町民の皆さんが購入しやすく、町内消費の拡大につながるプレミアム付き商品券発行の補助など、関係団体や各商店等と連携した取組みを進めてまいります。
    工業の振興については、町民の働く場の確保を図るため、町民を雇用した企業に対し雇用奨励金を交付するとともに、町内企業の育成や地場産業の振興を図るため、各種の補助事業や信用保証などにより、きめ細かに支援してまいります。
    産業人材の育成に向け、求職者の資格取得への支援を行うとともに、従業員教育のための事業所負担の一部助成により、就労の確保やスキルアップの促進を図ってまいります。併せて、新たな雇用の創出に向け、最上地域の市町村と連携し、新庄市を核とした最上地域内への企業誘致に取り組んでまいります。
    次に、二つ目の基本目標「健やかで安心して暮らせるまち」について申し上げます。
    心豊かで安心な暮らしを営む基本は健康であり続けることであります。このため、心身の健康づくりに関する取組みを一層推進するとともに、誰もがいつでも適切な保健、医療及び福祉のサービスを受けられる環境整備を進めてまいります。
    本町は、がん等生活習慣病による死因の割合が高い状況が続いています。このため、新たに子宮頸がん予防のためのワクチン接種を実施するなど各種がん検診や精密検査の受診勧奨に力を入れるとともに、ヘルスケアーポイント制度の継続などにより、各種健康づくり事業への参加を促してまいります。
    母子保健関係では、出産に係る費用を実質無償化する助成を行うとともに、県の助成の対象外である一般不妊治療に対し、年間7万円を上限に助成いたします。また、新たに3歳児健診において、視覚障がいを早期に発見するための屈折検査を実施します。
    医療分野については、新型コロナウイルス感染症対策として、町立病院では入り口での検温・手指消毒・体調確認による患者経路の区分けや、発熱外来の設置による各種検査対応・診察に加え、在宅医療者の電話診療、疑い患者の入院受け入れを行うなど、地域の医療機関として必要な対応をしっかりと行ってまいります。なお、本町への帰省者等を対象としたPCR検査費用の助成については、本人のみならず迎え入れる側も安心できるよう新年度も継続して実施いたします。
    令和元年度に町立病院に常勤医師1名を招聘し、診療体制の強化を図ることができましたが、新型コロナ対応といった新たな業務も加わり繁忙化しております。引き続き、安定的に医療を提供していくため、医師をはじめ医療従事者の確保に努めてまいります。
    医療機器については、平成19年度から15年間使用してきたMRI装置が老朽化により使用できなくなるため、更新検討委員会を設置し検討してまいりましたが、最上二次医療圏の中で町立病院が担うべき役割を果たしていくためには装置の更新が必要とされたことを受け、MRI装置を更新いたします。引き続き、安心な医療サービスの提供に努めてまいります。
    福祉分野については、高齢者等への除雪支援や紙おむつの支給、福祉タクシー券や福祉燃料券の交付、灯油購入費の助成など、町民の負担が軽減されるようきめ細かく支援してまいります。
    また、数え年100歳の方に、これまで長年にわたり町のために貢献していただいた感謝の意を込め、長寿のお祝いとして感謝状と30万円を贈呈します。
    新年度には秋山地区に新たな障がい者福祉施設が開所します。障がいのある方やご家族が安心して生活ができるよう、施設の運営主体である社会福祉協議会に対し、その運営に要する費用を補助します。
    子育て支援については、子育て世帯の就労割合が増加していることから、保育施設での延長保育、土曜保育、一時預りや、小学校施設を活用した学童保育、最上管内広域利用による病児保育に加え、新年度は毎週土曜日にも子育て支援センターを開所いたします。また、低年齢児や要配慮児童を受け入れる民間保育施設に対する支援を行うなど、ニーズに応じた事業を実施し、子育て支援とワークライフバランスの向上を推進してまいります。経済的支援としては、3歳以上の児童を対象とした幼児教育・保育の無償化が国施策として実施されておりますが、町単独事業として副食費の無償化、0歳から2歳児の第1子・第2子の保育料の半額軽減と第3子以降の保育料の無償化を継続して実施します。加えて、所得の少ない階層の世帯の保育料について、県の段階的保育料負担軽減事業と連携して新年度から完全無償化といたします。また、生後1歳までの乳児を家庭で育児する方への助成や18歳までの医療費の完全無償化を継続するなど、安心して子育てができる環境づくりを進めてまいります。
    次に、三つ目の基本目標「みんなで育む学びのまち」について申し上げます。
    本町が将来にわたって発展し続けていくためには、次代を担う人材の育成が重要です。ふるさと真室川を愛し、高い志を持って、未来をひらく人材を育むため、学校教育を軸に、家庭や地域と連携しながら、学力の向上と郷土愛の醸成を図ってまいります。
    小中学校では、町の歴史、文化、伝統を学びの資源とした探究的な学習と町内外に発信する活動を通して、郷土を誇りに思う心を醸成する「ふるさと学習」に力を入れ、学習の集大成として中学3年生の発表機会を設け、充実を図ってまいります。また、本物の「ひと」「もの」「こと」に触れる体験学習を推進し、中学生野菜ソムリエプロを「食の教育大使」として招いた学習を展開してまいります。
    確かな学力の育成に向けては、各校の教育課程の管理や教職員研修、学習指導、生徒指導等への支援を行い、指導力の向上を図るとともに、算数・数学、英語能力を高める「公営塾」を引き続き開設し、児童生徒個々の学びに応じた学習の定着をサポートしてまいります。
    個別の配慮が必要な児童・生徒への支援のため、各学校に担任をサポートする学習指導員・支援員の配置を拡充し、特別支援教育の指導力向上に向けた研修と専門家による巡回相談等を計画的に実施し、「個の能力を伸ばすためのきめ細かな指導」の充実を図ります。
    さらに、外国語指導助手と英語指導補助員を配置し、小・中学校での担任とのチーム・ティーチング方式による指導やこども園・保育所、学童クラブでの活動に加え、公営塾でのサポートを行います。また、実用英語技能検定の受験を奨励し、受験料への助成を行いながら、幼児期からの国際理解と英語力の養成に向けた教育の充実を図ってまいります。
    ICT教育については、教職員向けの研修や機器管理・活用の支援体制を継続して整備し、児童生徒1人1台端末等のICT機器を活用した授業や各種の教育活動を行い、教職員のICT活用による指導力の向上と児童生徒の学習意欲や情報活用能力の向上を図ってまいります。
    学校給食については、小学校入学前の保育施設においても小中学校同様に、真室川らしい特色ある食材を使った「おいしいふるさと給食」を年3回実施し、児童生徒の正しい食生活、食習慣の習得と地元食材への理解を深めてまいります。
    児童生徒の通学環境については、町営路線バスを高校生以下は無料とするほか、中学生の遠距離通学費扶助制度とスクールバス運行区域を拡充・拡大し、通学の安全確保と保護者負担の軽減を図ってまいります。
    入学者の定員割れが続いている県立新庄神室産業高等学校真室川校については、行政、地元中高、産業団体等で構成する「真室川校魅力化地域連携協議会」による取組みが最終年度を迎えます。進学や就職に向けた各種資格取得費用の補助や、配置している真室川校魅力化コーディネーターの活動により、地域・企業と学校が連携した人づくりを進め、学校・生徒の魅力向上を図り、その発信を強化してまいります。
    「人生100年時代」と言われる長寿社会においては、長い人生がより充実したものとなるよう、ライフステージやライフスタイルに合わせた学びの場、文化芸術やスポーツに親しむ機会を充実することが重要です。
    本町には、優れた自然、歴史、伝統・伝承文化などが数多くあります。これら地域資源を町民の皆さんに知っていただく取組みとして「真室川スタディツアー」を実施してきました。新年度も継続して年2回、開催してまいります。
    歴史民俗資料館では、山に囲まれ、林業を生業としてきた古の歴史を振り返る「山の暮らしと林業・森林鉄道展」、恒例となった「真室川雛人形展」などの企画展を計画してまいります。
    歴史分野では、昨年開催し好評を得た、郷土の英傑である鮭延秀綱公を題材にした創作講談を披露する講談会を引き続き開催し、戦国時代にその名を轟かせた鮭延秀綱公の人となりをわかりやすく紹介するとともに、町の歴史や沿革について触れる機会となるよう取り組んでまいります。
    図書環境の充実については、「まちなか図書館構想」に基づき、引き続き町民のニーズを把握しながら、生涯学習の基盤である図書環境の整備を進めるため、設備が老朽化している中央公民館の改修に向けた検討を行うとともに、町民との協働による本に親しむ環境づくりを推進していきます。
    地域活動の拠点である公民館分館の管理運営、施設整備については、これまでの管理運営費補助金、施設整備費補助金を継続してまいります。
    次に、四つ目の基本目標「暮らしやすさを実感できるまち」について申し上げます。
    町民の生活や経済活動等を支える道路・橋梁などの基礎的インフラ整備については、道路改良3路線、舗装整備3路線をはじめ、各種修繕に迅速に対応してまいります。
    また、東北中央自動車道の早期完成や、これに連結する国道344号、県道真室川鮭川線、赤坂真室川線などの整備促進に向け、引き続き、関係団体等との連携を図りながら、国・県への要望活動を強化するとともに、高速道路の完成を本町の振興につなげていくため、効果的な活用策等について検討を進めてまいります。
    地域公共交通については、これまで一律500円としていた乗合デマンドタクシー料金を乗車距離が5km未満の場合は300円に値下げするとともに、運転免許証を返納された方への路線バス定期券、回数券やタクシー券の支給を継続するなど、交通弱者への支援に取り組んでまいります。
    住環境の整備については、住宅リフォーム支援において、合併浄化槽設置に係る補助を継続するとともに、下水道・合併浄化槽への切替えの促進に一層取り組むなど、生活環境の改善・向上を図ってまいります。
    町営住宅については、住宅長寿命化計画で定めた年次計画に基づき、宮沢住宅の改修工事を実施するほか、東町住宅跡地は宅地分譲し、その購入費に係る新たな補助制度を創設し定住につなげてまいります。
    危険老朽空き家については、適正管理の指導、勧告の徹底を図るとともに、特定空き家以外の空き家も解体費助成の対象とし、解体を促進してまいります。
    遺族にとって故人との最期の別れの場である斎場については、老朽化した箇所の修繕を計画的に行うとともに、運営業務を民間委託し、安定した斎場運営に努めます。
    子どもたちの遊びの場であり、住民の憩いの場でもある公園については、真室川公園の遊具をリニューアルするとともに、広場内に今年度建設した休憩スペースに続き、トイレスペースの建設を進めます。
    コロナ禍の影響もあり、デジタル化が急速に進んでおります。ICT利活用の基盤となる光ファイバーによる通信回線は町内全域に整備済みですが、さらに今後、5Gへの移行やマイナンバカードシステムの活用を想定しながら、国や県と連携してデジタル化を推進し、各種申請手続きのオンライン化や全国のコンビニエンスストアでの住民票等の諸証明書の交付など、町民の皆さんの利便性向上に向けた取組みを進めてまいります。
    災害など緊急時の情報伝達手段として整備した防災放送は、豪雨や暴風の際に音声が聞き取りにくいことや、有線であるがために大規模災害に対する課題があることなどから、デジタル無線方式の防災行政無線による通信方法へ更新するとともに、各家庭への戸別受信機の設置や防災アプリの利用を促しながら、さらなる防災体制の強化に努めてまいります。
    様々な災害での被害を未然に防止する、あるいは最小限にとどめるには、目頃からの備えや町民同士の助け合いが必要不可欠であります。
    災害から自分や家族を守る行動がとれるよう啓発に努めるとともに、自主防災組織を中心とした自主的な避難行動や避難所の運営に向け、各種研修会の開催や防災士の育成を図ります。ハード面の取組みとして、近年の全国的な浸水被害等の状況を踏まえ、町管理河川の維持管理のため、国の緊急浚渫推進事業を活用し河川の浚渫を継続して進めてまいります。
    さらに、火災のみならず自然災害への対応など、昼夜を問わず献身的な活動を行っていただいている消防団員の処遇改善や装備の充実を進めるとともに、最上広域消防や新庄警察署はもとより、有事の際に快く団員を派遣していただいている消防団協力事業所とも、一層緊密に連携しながら防災力を強化してまいります。
    雪対策については、ドーザ除雪機の更新や防雪柵の設置を進めるなど、これまで以上にきめ細かな道路除雪体制を整え、通勤・通学など目常生活における交通の確保を図るとともに、流雪溝整備区域の拡張準備を進め、流雪溝管理運営委員会と連携しながら除排雪の負担軽減に努めてまいります。
    最後に、五つ目の基本目標「健全で自立したまち」について申し上げます。
    地域社会の活力を向上させていく源泉は「人」であり、地域に根差し、地域の発展に貢献していく人材を確保していくことが重要であります。
    このため、町の次代を担い、人口の自然増の役割も担う若者を主なターゲットとして、本町の魅力発信、移住体験ツアー、移住相談の受け入れ等の業務を外部に委託し、移住定住を推進してまいります。
    結婚支援については、全県的な支援組織である「やまがたハッピーサポートセンター」のマッチングシステムへの登録料を新たに補助するほか、町結婚推進員の活動に対する支援を充実し、出会いの場や交流機会の創出を図ってまいります。
    当面、人口減少の進行が避けられない中、交流人口や関係人口の拡大を図ることも重要であります。
    このため、新年度は、交流と情報発信の拠点となる複合施設や梅里苑周辺キャンプ場を整備するための実施設計に着手いたします。
    また、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえながら、新しい生活様式に対応した形で開催される「梅まつり」、「真室川まつり」、「ホワイトアスロン」などの交流イベントへの支援や「真室川音頭全国大会」の開催などにより、交流人口の拡大を図るとともに、メディアを有効に活用して町産品の良さを効果的に発信し、真室川のファンとなる交流人口・関係人口の拡大を図ってまいります。
    地方への財源移動と地域活性化への効果が期待される「ふるさと納税」については、物産の振興と寄付者等との交流につながるよう、返礼品企画を充実させ、寄附をいただく方々の満足度の向上に努めてまいります。
    政策の推進にあたっては、限られた財源と人員等の資源の最適配分を行いながら、町民の皆さんが真に必要とする行政サービスを提供していく必要があります。
    このため、職員の資質洵上、事務事業の評価・改善、行政コストの削減に取り組み、施策の効果が見える事業の推進と予算の効率的・効果的な執行により、本町の行財政力の維持向上に努めてまいります。
    町づくりの主役は町民の皆さんであります。対話から生まれる一体感のある町づくり、人づくりのため、地区町政座談会を継続して開催し、町民の皆さまのご意見やお考えを事業や政策に反映してまいります。
    令和4年度各種会計当初予算は、以上の5つの基本目標に沿ってバランス良く配分するとともに、国の補正予算を積極的に活用し前倒しで計画した令和3年度補正予算と一体的に編成いたしました。その結果、一般会計の予算は、これまでの4番目の規模となる61億7,000万円、8会計合計では総額96億90万円となりました。
    令和3年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の各種対策や義務教育施設・社会教育施設などの長寿命化改修事業を行うとともに、新たに防災行政無線のデジタル化事業や東町住宅跡地宅地分譲事業などの大規模事業を実施することなどから、平年べ一スを大きく上回る予算規模となっております。
    今後も引き続き町民の皆様と対話を重ねながら、幅広い世代が真室川に住んでいて良かったと思える、「生きがいを感じ幸せを感じるまち真室川」の実現に向け、誠心誠意、全力で取り組む所存でありますので、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
    ご清聴ありがとうございました。

議長(佐藤一廣) 日程第5、議案第2号 真室川町行政不服審査会条例を廃止する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第6、議案第3号 真室川町と山形県との間の行政不服審査法第81条第1項に規定する機関の権限に属させられた事項を処理する事務の委託に関する規約の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第7、議案第4号 真室川町議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第8、議案第5号 真室川町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第9、議案第6号 真室川町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第10、議案第7号 真室川町路線バス設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第11、議案第8号 真室川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第12、議案第9号 真室川町農村公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第13、議案第10号 真室川町秋山牧場設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第14、議案第11号 真室川町消防団条例の一部を改正する条例の制定について

議長(佐藤一廣) 日程第15、議案第12号 真室川町辺地総合整備計画の策定について

議長(佐藤一廣) 日程第16、議案第13号 令和3年度真室川町一般会計補正予算

議長(佐藤一廣) 日程第17、議案第14号 令和3年度真室川町後期高齢者医療特別会計補正予算

議長(佐藤一廣) 日程第18、議案第15号 令和3年度真室川町介護保険特別会計補正予算

議長(佐藤一廣) 日程第19、議案第16号 令和3年度まむろ川温泉梅里苑事業特別会計補正予算

議長(佐藤一廣) 日程第20、議案第17号 令和4年度真室川町一般会計予算

議長(佐藤一廣) 日程第21、議案第18号 令和4年度真室川町国民健康保険特別会計予算

議長(佐藤一廣) 日程第22、議案第19号 令和4年度真室川町後期高齢者医療特別会計予算

議長(佐藤一廣) 日程第23、議案第20号 令和4年度真室川町介護保険特別会計予算

議長(佐藤一廣) 日程第24、議案第21号 令和4年度真室川町立真室川病院事業会計予算

議長(佐藤一廣) 日程第25、議案第22号 令和4年度真室川町水道事業特別会計予算

議長(佐藤一廣) 日程第26、議案第23号 令和4年度真室川町公共下水道事業特別会計予算

議長(佐藤一廣) 日程第27、議案第24号 令和4年度まむろ川温泉梅里苑事業特別会計予算
    以上の案件について、町長より提案理由の説明を求めます。新田町長。
町長(新田隆治) 令和4年第1回真室川町議会定例会に提出をいたしました議案23件につきまして、提案理由を説明いたします。
    議案第2号 真室川町行政不服審査会条例を廃止する条例の制定につきましては、行政不服審査会に係る事務を山形県に委託するに当たり、当該条例を廃止するものであります。
    議案第3号 真室川町と山形県との間の行政不服審査法第81条第1項に規定する機関の権限に属させられた事項を処理する事務の委託に関する規約の制定につきましては、行政不服審査会の事務を山形県に委託する規約の制定に当たり、地方自治法の規定に基づき議決を求めるものであります。
    議案第4号 真室川町議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、議会議員の期末手当の支給割合を町特別職の三役と同様に改定をするものであります。
    議案第5号 真室川町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定については、町三役の期末手当の支給割合を人事院勧告に基づく国家公務員の特別職と同様に改定するとともに、消防団員の処遇改善を図るものであります。
    議案第6号 真室川町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定については、一般職の期末勤勉手当の支給割合を人事院勧告に基づく国家公務員の一般職と同様に改定するものであります。
    議案第7号 真室川町路線バス設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、高校生以下の生徒、児童及び幼児の使用料を無料とするため提案をするものであります。
    議案第8号 真室川町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、人事院規則の改正に伴い、育児休業の取得を推進するため提案するものであります。
    議案第9号 真室川町農村公園設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、釜渕地区農村公園を釜渕保育所敷地として一体的に活用するため、当該公園の廃止を提案するものであります。
    議案第10号 真室川町秋山牧場設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定につきまして、物価高騰による秋山牧場の管理費の増嵩に対処するため、使用料の改定を提案するものであります。
    議案第11号 真室川町消防団条例の一部を改正する条例の制定につきましては、消防団員の活動に応じた報酬の支給に改定するため、提案をするものであります。
    議案第12号 真室川町辺地総合整備計画の策定につきましては、辺地対策事業債を活用するに当たり、春木地区の辺地整備計画を定めるため、提案をするものであります。
    議案第13号 令和3年度真室川町一般会計補正予算については、第1表において既決の予算総額60億7,680万円に歳入歳出それぞれ3億7,030万円を追加し、総額を64億4,710万円と定め、第2表、繰越明許費では、国の補正予算で採択された園芸作物集出荷施設整備事業6,900万円など12事業1億7,445万5,000円を設定し、第3表、地方債補正は、各種事業の実行差額などにより減額をするものであります。歳入歳出全般にわたり、各種事務事業の完了や決算見込みに基づき不用額などを精査、調整するとともに、国の補正予算に採択された事業などを計上したところであります。
    歳出の主な増額項目につきましては、2款総務費において減災基金への積立金3,493万6,000円。
    3款民生費では、高齢者世帯除雪事業155万6,000円、民間保育士等処遇改善臨時特例交付金63万2,000円。
    6款農林水産業費では、園芸作物集出荷施設整備事業費補助金6,900万円、県営圃場整備事業負担金9,905万円、森林環境譲与税基金積立金965万1,000円。
    7款商工費では、梅里苑事業特別会計繰出金750万7,000円。
    8款土木費では、冬期交通費5,107万2,000円。
    12款公債費は、縁故債の繰上償還金2億4,549万8,000円。
    13款諸支出金では、路線バス経費238万1,000円をそれぞれ計上し、歳入は、各種特定財源の精査のほかに、地方税、前年度歳計剰余金、地方交付税などで調整をしたところであります。
    議案第14号 令和3年度真室川町後期高齢者医療特別会計補正予算につきましては、既決の予算総額9,650万円に歳入歳出それぞれ100万円を追加し、総額を9,750万円と定めるもので、各種負担金の決算見込みに基づき精査をしたところであります。
    議案第15号 令和3年度真室川町介護保険特別会計補正予算につきましては、既決の予算総額11億2,820万円に歳入歳出それぞれ1,850万円を追加し、総額を11億4,670万円と定めるもので、内容としては各種介護給付費を追加するものであります。
    議案第16号 令和3年度まむろ川温泉梅里苑事業特別会計補正予算につきましては、既決の予算総額4,600万円に歳入歳出それぞれ1,180万円を追加し、総額を5,780万円と定めるもので、内容としては指定管理者への減収補填金を追加するものであります。
    議案第17号から議案第24号までの一般会計をはじめとする8会計の令和4年度各種会計当初予算につきましては、先般の議会全員協議会や本日の施政方針で述べたとおりでありますので、提案理由の説明を割愛をし、以上とさせていただきます。
    ご審議方につきましてよろしくお願いいたします。

議長(佐藤一廣) 日程第28、予算審査特別委員会の設置と委員会付託に入ります。
    お諮りいたします。本定例会に上程されております議案第17号から議案第24号までの8議案を審査するため、9人の委員をもって構成する予算審査特別委員会を設置し、付託したいと思います。ご異議ございませんか。
                (「異議なし」の声あり)
議長(佐藤一廣) 異議なしと認めます。
    よって、本案については9人の委員をもって構成する予算審査特別委員会を設置し、付託することに決定いたしました。
    次に、委員の選任についてお諮りいたします。ただいま設置されました予算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定により、議席番号1番、小松健弥議員、2番、舟生源氏議員、3番、姉ア園子議員、4番、小松正弘議員、5番、橋秀則議員、6番、平野勝澄議員、7番、佐藤正議員、8番、五十嵐久芳議員、9番、菅原道雄議員、以上9人の方を指名したいと思いますが、ご異議ありませんか。
                (「異議なし」の声あり)
議長(佐藤一廣) 異議なしと認めます。
    よって、ただいま指名しました9人の方を予算審査特別委員に選任することに決定いたしました。

議長(佐藤一廣) 日程第29、一般質問に入ります。
    一般質問は、配付しております一覧表の順といたします。
    なお、質問は真室川町議会運用例を遵守するとともに、再質問は一般質問席で行うことを許可いたします。
    順番に質問を許可いたします。2番、舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) それでは、私から2点ほど質問させていただきます。
    1、今後の町内の道路整備について伺います。現在、町内を走る国、県道は、国道は13号線、344号線、県道は主要地方道真室川鮭川線、一般県道釜渕中田線、赤坂真室川線、蟻喰羽前豊里停車馬線、砂子沢小又釜渕線、西郡居口線、平岡日当線が通っています。国道47号線、112号線が有事の際は、国道344号線が迂回路となります。国道13号線が有事の際は、主要地方道真室川鮭川線が迂回路となります。また、大滝地区には製材会社、庄司製材所の本社があり、大型車両が頻繁に通行しています。道路は生活道路及び産業道路でもあり、高規格道路へのアクセス道路でもあります。やはり道路は道幅が狭いより広いほうが通行がスムーズです。これらのことを踏まえて、以下の点を伺います。
    1、国道344号線秋山地区の上り坂の拡幅工事の整備について。
    2、主要地方道真室川鮭川線大滝地区、及位地区までの拡幅工事の整備について。
    3、一般県道砂子沢小又釜渕線、小又地区の下り坂の拡幅工事の整備について。
    4、真室川町総合計画の町道改良率が令和7年度まで数字が伸びていないようですが、町道の改良工事は行わないのでしょうか。
    以上、4点について伺います。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 舟生源氏議員の1問目のご質問、今後の町内道路整備についてお答えをします。
    国道及び県道の整備は、その道路を管理する道路管理者が行うこととなっております。議員のご質問にありました道路で言えば、国道13号は国土交通大臣が、国道344号及び7つの県道は県知事が道路管理者でありますので、町としては折に触れてこれらの道路整備について国、県に対して要望を行ってきているところであります。
    1点目の国道344号秋山地区の上り坂の拡幅工事の整備についてでありますが、国道344号は秋田県湯沢市と山形県酒田市を結び、本町においては東西を横断する幹線道路として産業、経済、文化面の発展や観光振興等に大きな役割を果たしています。平成20年に本町と新庄市、金山町、鮭川村、戸沢村、酒田市、庄内町の2市3町2村の首長、議長、議会常任委員長、担当部課長を構成員とする整備促進期成同盟会を組織して以降、毎年、最上総合支庁に出向き、支庁長や建設部長などに面談の上、要望活動を実施してきており、計画的に整備が進められています。今年度はコロナウイルス感染症の拡大防止対策として最上総合支庁長に対し、昨年9月2日付で整備の推進について要望を重ねてしているところであります。また、昨年11月に行った町と最上総合支庁長との意見交換会の際に、この案件について協議をいたしました。その中で、県からは秋山地区はカーブが数か所連続し、勾配も急な区間があるが、家屋が連担していたり、真室川公園に挟まれている状況もあり、現道を拡幅するには多くの課題があると認識している。まずは実施可能な安全対策から取り組むとの見解でした。これまでに雪崩防護柵の設置や滑り止め対策の工事を実施していただいておりますが、町としては今後も継続して要望活動を続けてまいります。
    次に、2点目のご質問、主要地方道真室川鮭川線、大滝及位地区までの拡幅工事の整備についてであります。主要地方道真室川鮭川線は、本町を南北に縦断する路線で、秋田県や近隣市町村を往来する幹線道路として産業、経済、文化面の発展や観光振興等にこれも大きな役割を果たしております。東日本大震災を契機に、災害時における緊急車両の通行や支援物資輸送の確保に資する緊急輸送道路に指定されたことで、栗谷沢橋の架け替えや釜渕地内S字カーブ区間の道路改良など、近年急ピッチで整備をしていただいております。
    ご質問の区間の拡幅工事についても、昨年11月の最上総合支庁長との意見交換の際に協議をしております。県からは大滝地区以北については、人家が連担し、幅員が狭く、特に冬季は一層狭くなるところがある。また、林業関係の大型車両の通行が多い状況であり、何らかの対策が必要と認識している。現在の道路中期計画の中間見直しの際に、東北中央自動車道及位インターチェンジへのアクセス道として優先的に整備を行うことができないか検討していく必要があると考えているとの話がありましたので、引き続き早期の改良を要望してまいります。
    次に、3点目のご質問、一般県道砂子沢小又釜渕線、小又地区の下り坂の拡幅工事の整備についてでありますが、一般県道砂子沢小又釜渕線は、国道344号の砂子沢地区を起点として小又地区を経由し、主要地方道真室川鮭川線の釜渕地区を終点とする路線あり、冬期間は一部閉鎖となるものの、大沢地区と釜渕地区を結ぶ県道であり、また町道下小又線及び詰田沢下小又線も併せて活用することで、町の西部と北部を最短で結ぶ重要な路線となっております。今年度は議員ご質問の区間より東側の三滝に向かって左にカーブをしている左側の山を掘削する工事を、令和4年度と5年度にはその反対側の工事を行い、カーブの線形を緩やかにし、拡幅をすると聞いております。ご質問の区間については、現在の整備箇所の進捗状況も踏まえ、地区との協議を行いながら計画的に整備が進められるよう要望してまいります。
    山形県が管理する一般国道、主要地方道及び一般県道に関する整備要望は、議員の質問に挙げられている要望箇所以外にも多くの整備要望を最上地域の重要事業として、また山形県県土整備部への整備要望として、様々な形で毎年上げておりますが、今後も道路整備の必要性を訴え、当該道路整備促進に向けた要望活動を粘り強く継続してまいりますので、議会からのご協力をお願いいたします。
    最後に、4点目のご質問、真室川町総合計画の町道改良率が令和7年度まで数字が伸びていないようだが、道路の改良工事は行わないのかについてでありますが、本町は面積が広大で、町道の総延長が約205.5キロメートルと長いため、改良率1%としても、これは約2キロメートルとなることから、予算配分も考慮し、毎年度計画的に町道の改良工事を行っております。第6次真室川町総合計画の初年度である令和3年度は、新及位中ノ股線及び川舟沢詰田沢線の2路線の改良工事を行っており、年度末の町道改良率は71.3%になる見込みであります。総合計画における令和7年度の指標の71.1%を初年度で上回る予定でありますが、今後も町民生活の利便性や地域からの要望を基に、順次改良を進めてまいります。令和4年度については、引き続き新及位中ノ股線の改良工事を行うほか、新たに川ノ内下地区の改良工事のための調査費及び土地取得費用を当初予算案に計上しているところであります。そのほかにも令和7年度までを計画期間とする真室川町過疎地域持続的発展計画では、緑町1号線外2路線の整備事業を予定しており、流雪溝整備事業に合わせて順次進めていく計画としております。加えて、圃場整備事業と関連して平枝地域の小又大平線の改良についても調査を始めていきます。公共交通網の乏しい本町においては、車への依存度が高く、道路整備は基礎的なインフラ整備として重要であり、町道の維持、修繕も含め、地区要望等を十分に踏まえ、優先順位をつけながら実施をしてまいります。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 私が随分前に聞いたのですが、道路を人間の体に例えると血管であると聞いたことがあります。344号と真室川鮭川線が大動脈、その他の県道が動脈、町道が毛細血管であると聞きました。それほど道路というものは町民の暮らしにとって大事なものであると考えています。私としても夏でも冬でもスムーズに通行できるような道路であるべきと考えます。町長は町の道路の今の現状をどのように捉え、今後どのようにしていくべきと考えますか、伺います。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 議員が例えられました血管になぞらえるというのは、これは確かにそのとおりであろうと思います。各指先でありますとか、足先が健康に動くためには毛細血管、いわゆる町道の部分が重要な位置づけになろうかと思っているところであります。しかしながら、先ほど申し上げましたようにやっぱり200キロ以上という総延長があって、非常に、またいわゆる安楽城地区と及位地区の状況も当然これ違っていることであります。この辺は地区要望もいただきながら、ある程度公平というか、バランスよく改良工事を行っていかないと、舗装も当然そうでありますが、一挙にやったほうが効率的にいいというお話、当然それはあるわけでありますが、そうしますと今度先送りにせざるを得ない箇所が出ると。先ほど言いました、仮に100メーター1,000万ぐらいの道路改良工事費としますと、先ほど申し上げたような金額で、これ予算規模的には非常に厳しい。その中であっても普通建設事業費にはこれまで以上に力を注いできているところでもありますので、その中の一つ、重要な一つでありますので、これはあるときとか、そうでないときとかというふうにしないで、ある程度コンスタントに計画性を持った整備が必要と感じております。あとはそんな中で局部的にこっちのほうが効率がいいとか、緊急性があるとかといったことは地区の要望とか座談会などでその実態をお聞きしながら、場合によっては現場を見させていただきながら判断をしてまいりたいと思っているところでありますので、まず既に計画を立てている状況でもありますので、その中でその順位を、順位というちょっと語弊がありますが、その辺を変える必要があるのかどうかについても、一回決めたからその順序で必ずやるというようなことでもないと思っておりますので、まずは実態を、今年冬とか夏の状況、また雪が多いときとかというのはまた状況も平年と違うわけでありますで、今冬の結果などを踏まえながら検討してまいりたいと思っているところであります。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 秋山道路の上り坂においてですが、過去に勾配を解消するために整備を計画した青写真が存在したと聞いたことがあるのですが、その計画はもう白紙になったのでしょうか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 現在はちょっと正式なものとしては残っていないと認識しています。私、職員時代にちょっと見たことがあるのであれですけれども、やっぱり大きな改良でありまして、宮沢地区がほぼほぼなくなるとは言いませんが、そのような、あとあそこの沢、宮沢川ですか、あれがネックとなるというようなところがあって、いっそのことトンネルでも掘ったらどうというような話も、これは実現とか計画には載りませんでしたが、あまりにも家屋及び土地が必要とされる、家屋の移転とかされるためにちょっと規模が大き過ぎて、今の例えばスリットを入れて上り下りの事故防止策とか、あとさっき申し上げました向かって左側の雪崩防止柵とか、そういったところを県のほうにやっていただいているという状況でありますので、根本的な解決というのは今申し上げたような形、かなりちょっと困難な状況にあるのではないかなと。しかし、捨てているわけではありませんので、何とかこの改良について、また別の考えがあるのかどうかも含めて根強く要望はしてまいりたいと思っております。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 現在、高坂地区において雪崩危険があるため、通行止めとなっております。約1か月近くになります、もう。庄内方面に通勤している方も町内には数多くいます。雪崩防止策としてスノーシェッドの設置を検討すべきと私は考えているのですが、町長はいかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) この頃酒田に行くような状況でもないので、あまり通ってはいませんが、確かに工事期間中、いつも工事をしているということで、一部カーブをアールを低くしてみたり、また防雪柵の設置工事をしたりしていただいていると。ご存じのとおり山肌を削るか、沢、いわゆる青沢、あれはちょっと。そこの区間でありますので、一般的な拡幅工事というのは非常に困難なところであります。しかしながら、酒田方面へはある程度トンネルも堀ながら整備は進んできている状況もあるので、これも先ほどの秋山と合わせた中で要望はしていきたいなと思っているところであります。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 今の雪崩についてですが、高坂の管理事務所から2つ目、3つ目とスノーシェッドがあるのです。そこの雪崩柵を越えてくるおそれがあるということでした。だから、スノーシェッドを連続にしてつなげてやれば雪崩の危険はなくなるのではないかと思うのですが、いかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) ちょっと技術的なことは非常に難しいものがあるかと思います。やっぱりそこも、高坂もまず青沢と同じような状況であって、片側は河川、片側は山ということで、スノーシェッドについては多分連続して造ることが非常に難しかったということで、崖のほうを見て、その状況から、ここ落ちるところというところで設置をされたという、ではないのかなと思います。今雪崩防止柵と併せて、それができれば非常にいいのではないかなと思いますけれども、なかなか県の予算も当然あろうと思いますし、また私どもは47号の迂回路としての位置づけということで改良要望しているところでありますので、迂回路が先に通行止めになっているということは甚だちょっと残念だなとは思っているところでありますので、この辺も今申し上げましたように、スノーシェッドという物理的なものについては、何が一番効果的なのかはまた別としまして、そういった要望は重ねてしていきたいと思っているところであります。今年特別に雪が多かったということもあって、やってはいるのだけれどもというような県のお話でございますので、その辺についてもご理解をお願いしたいなと思います。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 広域消防のこの下の下り坂についてですが、冬期間路面の凍結を防ぐために凍結抑制剤を散布していますが、やはり100%抑制効果があるとは限りません。スリップが起これば、下の県道まで真っすぐに行ってしまう可能性もあります。この道路を無散水道路あるいはロードヒーティングに改良してはと私は考えるのですが、町長の考えはいかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 前、役場の目前でありましたので、ちょっと突っ込んでいったら止まり切れなくて事故を起こしたという話も、目撃はしていないのですけれども、そんな話もありました。それで、毎日、毎朝ですか、凍結防止剤をまいているわけであります。しかしながら、やはりあの勾配を止めるとなると、これはやはり通常の走行ということは非常に難しいので、やはり安全運転をしていただくということが一番これ重要なことであろうと。もう坂って見えるわけであります。急カーブで見えないとか、そういった箇所ではなくて、明らかに高低差があるという箇所でありますので、その辺は初めて来られた方はまた別としましても、町民の方は日常的にそこは急勾配なのだという認識、しかもあとは融雪剤をまいている。あとはタイヤの性能も近年上がっているということから、やはり運転される方が注意をしていただくと。また、今度ロードヒーティングとなりますと、なかなか駅前の歩道でもちょっと手いっぱいというような状況でもありますので、その辺が完全にしたからといっても、今度そこだけではない部分もあります。要は交通量の関係も当然あろうかと思いますので、しないということでもないのですけれども、ある程度今言った優先順位のある道路改良と併せて、安全管理という観点から、できるかどうかはちょっと勉強させていただきたいなと思っているところであります。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 県立新庄病院が国道13号線沿いにただいま建設中であります。このことを踏まえまして、町立病院から新町の踏切まで、それを直線的に改良してはどうかという町民の声があるのですが、町長の考えを伺います。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) ちょっと通告いただいていないので何の調べもないのですが、ちょっとその法線というか、路程自体が私の今頭にちょっと浮かばないので、後日勉強のためにそういうお話があるということをまず別の機会でお願いできればと思います。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 八敷代地区において圃場整備と同時に道路整備を行ってきました。このことを踏まえまして、鏡沢地区から塩根川地区まで圃場整備が行われます。同時進行で道路整備を行ってはと自分は考えるのですが、その辺はいかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 既に調査に入っているわけでありますので、それに後から道路改良工事をつけるということはちょっと……随分前段からそういった計画を持っていれば、ある程度これを併せてということで県へのお願いということも可能ではあるかと、県道の話でよろしいのですね。
                (「そうです」の声あり)
町長(新田隆治) と思います。確かに言われるとおり、釜渕、今改良を行おうとしているところはもちろん、あれと似たようなところは多々あるわけでありますけれども、その辺、圃場整備の換地の区間、換地というか、工事の部分と、そこが一体的に当時やれたのかどうかということもちょっともう一度勉強のためにはしますけれども、これから一緒にくっつけてお願いするということはちょっと厳しいのかなという考えであります。やはりやり方の一つとしてはあろうかと思いますが、先ほど言いました東北中央自動車道へのアクセス道路としての視距改良でありますとか、一部側部改良でありますとか、そういった話で持っていったほうがちょっと早いような気もします。ちょっとその辺の優先順位がなかなか、県のほうともお話、こういう話もあるということは後でしてみたいなと思います。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 大滝地区なのですが、道幅が狭くて距離も長いということなので、バイパスの計画とかなかったのでしょうか。また、なければ、部分的にではありますけれども、幅の広い箇所を造れば、よほど通行がスムーズにいくと思われますが、この点はいかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 旧大滝小学校の手前までは拡幅されているので、かなり目立つというようなところではあろうかと思います。しかしながら、ご存じのとおりJRと山の間に挟まれている地区でありますので、その中の計画というのは非常に難しいものがあろうと。構想については聞いたことはありますが、やはりバイパスを造れば既存の会社への問題、あとは現道改良であれば連檐している家屋の移転問題、そういったようなものが発生必ずするわけでありますので、そこをどういうふうにクリアしていくかというのは今要望、私どもとしてはこうしてくれというようなことはなかなか県には言い出し、なかなか具体的な話としては言い出せないので、なるべく効果的に、カーブを少なくするのか、新たにするのか、また八敷代についても同じようなことですが、あれはかなりの距離がありましたので可能であったというふうに思いますが、大滝地区は今言ったようなJRと山の間の現道との距離があまりにもないことから、ちょっと現状としては、優先順位的にはまだ上にいっているというのではないと思います。でも、大型自動車、トラックですね。毎日通っているということは見てもおりますし、そういったところも先ほど言った重要事業の中で要望をさらに強めてまいりたいと思っています。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) やっぱり道路は町民にとっても重要な道路でありますので、慎重に検討していっていただければ、お願いします。
    続きまして、2問目の質問に移らせていただきます。2、町民野球場の改修について伺います。現在、町民野球場は、真室川少年ジャイアンツ、真室川中学校野球部が数多く使用しています。保護者の方々からグラウンド状態が悪いとの声が聞こえてきます。内野の土の入替え工事をしてから相当の年数が経過していると思われます。また、高規格道路昭和インターチェンジから近いという利点もあり、中体連を真室川会場でも開催してほしいという、こういった声もあります。これらのことを踏まえて、以下の点を伺います。
    野球場の整備についてどのように考えているのか伺います。
議長(佐藤一廣) 門脇教育長。
教育長(門脇 昭) それでは、舟生源氏議員の2問目のご質問、町民野球場の改修についてお答えいたします。
    現在の町民球場は、昭和52年10月に町民運動場として整備され、当時の運動場開きでは、中学校3校の親善野球対抗大会が300人の観客の中開催され、この年の第4回町民野球大会では町内50チームが参加し、熱戦を繰り広げたと記録に残っており、多くの町民が野球に親しんでいたことがうかがえるところです。その後、この区域が都市公園となった後は、総合運動公園内の町民球場として位置づけられ、平成8年7月には、一部改修に併せ、元読売巨人軍選手で、野球解説者の中畑清氏を講師に招いた野球教室が開催され、小中学生約300人が指導を受けるなど、町民スポーツ振興の場として、野球やソフトボール競技を中心にご利用いただいております。町民球場は、共用後44年がたち、これまで幾つかの改修を行ってまいりました。主なものとしては、昭和54年にナイター設備を整備し、その後も鉄塔改修や塗装を行いながら使用していましたが、老朽化のため平成14年から一時期、照明を撤去しておりました。平成21年度に球場の大規模リニューアル工事を実施し、照明6基を改めて設置し、併せてスコアボードの更新やフェンス塗装、グラウンド整備を実施しております。ご指摘のグラウンドの土の入替えは、昭和61年度に内外野の整備を行い、平成8年度及び平成21年度にも内野グラウンドの整備を行っており、過去に3回実施してきたところです。球場の管理は、現在、真室川サポート企業組合に客席、外野の除草、内野整備などを委託しており、議員がご指摘する雨天時の内外野の排水状況が悪いことは把握しており、その都度、土や砂を補填しながら使用している実情にあります。
    近年の少子化による児童生徒数の減少や高齢化に加え、スポーツをめぐる環境も大きく変化しております。様々なスポーツがプロ化され、その魅力に触れる機会がメディアを通して多くなるにつれ、町民のスポーツの選択も多様化が進んでおります。これまで、何人かの甲子園球児を輩出している野球ですが、この流れは町内の野球人口にも影響を及ぼしております。令和4年2月末現在の町内の野球関連団体の状況は、スポーツ少年団の真室川少年ジャイアンツは一時期、団員が8人まで減少したものの、ティーボールの取組みから構成員が小学校1年生から6年生までと、低年齢化はありますが、現在22人と増加しております。上位大会で優秀な成績を残すなど、最近の活躍を大変うれしく思っているところです。一方、真室川中学校野球部は10人まで減少し、単一チームとしての今後の存続に課題があり、社会人が参加する町野球連盟は加盟が2チームまで減少し、近年はコロナウイルス感染症の影響もあり、実質的に試合を行っていない状況と聞いているところです。
    町民球場の利用面では、利用回数及び利用人数の推移を見てみますと、20年前の平成13年度は年間150回、延べ4,144人でありましたが、5年前の平成28年度は76回、1,681人、1年前の令和2年度は63回、1,256人と、最近のコロナ禍の影響を踏まえても徐々に減少しております。また、球場に係る利用料収入は、平成28年度から令和2年度までの5か年での平均額は年間12万円程度となっているところです。現在の主な団体の利用は、真室川少年ジャイアンツが月、水、金曜日の週3回、真室川中学校野球部が中体連や新人戦前の火、木曜日に不定期利用となっており、週末は練習試合などでも利用があります。その他、年に数回、他の団体が利用する状況となっております。
    中体連の地区大会についてですが、現在はおおむね2日間、新庄市民球場と大蔵村野球場の2会場で行われており、直近では令和3年の秋の新人戦が2つの合同チームを含んで、9チームのトーナメント戦で行われております。本町のみならず、野球人口の減少や中学生の硬式クラブチームの活動もあり、中学校単一チームでの出場が年々減少しております。野球規則では、野球の公式戦が行われる球場の広さは両翼98メートル以上、中堅122メートル以上あることが望ましいとされておりますが、国体開催時の基準などでは、安全上フェンスに防護マットがあることが配慮事項とされていることが多く、現在、最上地区で野球規則を満たす球場は新庄市民球場のみですが、安全面で防護マットが設置されている大蔵村野球場が会場として選定されているようであります。また、中体連を真室川会場でも行ってほしいという声があるとのことでありますが、町教育委員会ほか、中体連の地区本部にもそうした要望はお寄せいただいていないようであります。
    これらを踏まえ、野球場整備についてどのように考えているかということでありますが、現在、町民球場は総合運動公園内にあることから、平成27年度に策定した町都市公園長寿命化計画に含まれており、これまでの対処療法的管理から予防保全的管理へ方針を転換し、その機能や設備について長寿命化に努めることとしております。しかしながら、さきに述べた基準に合致するような大規模改修は、1つは、野球人口の減少やスポーツの多様化に伴う球場利用実績の低下、2つ目は、過去の実績から見ても大規模な改修については多額の費用を要することから、費用対効果を考慮しても現実的ではないと考えているところがあります。教育委員会が所管する小中学校、中央公民館、町民体育館など社会教育施設、スポーツ施設の建物につきましても、町教育施設長寿命化計画の下、老朽化する施設の安全確保を優先して、計画的な改修や設備更新など維持管理を進めており、大きな費用が見込まれております。
    しかしながら、町民球場は公共施設であり、町民の財産でありますので、さきに述べた長寿命化計画の予防保全的管理に基づき、新年度は球場照明の修繕に356万4,000円、球場備品に33万9,000円、その他サポート企業組合への管理委託及び原材料費などを新年度予算案に計上しておりますので、よろしくご審議いただきたいと存じます。また、以降につきましても優先度を計りながら、適正な維持管理や修繕に努めてまいります。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 古河市と交流している野球場を使って、その観点もありますので、ぜひ整備に着手していただければなと思います。町民球場は、野球の試合の観戦に来て、子供連れでも来ています。親水公園がありますので、恵まれた環境にあり、楽しく過ごせる場所だと思います。随分前の話になりますけれども、真室川中学校、安楽城中学校、及位中学校、3校対抗戦もここで行われていたというようなことですので、各地域にまた70チームほどあった時期もありました。そういう歴史のある球場ですので、できれば整備をお願いしたいと思うのですが、子供たちが伸び伸びとよい条件の下で野球ができるようにと、そういうふうに思うのですが、教育長はいかがですか。
議長(佐藤一廣) 門脇教育長。
教育長(門脇 昭) 本当に町民球場の歴史、共用から44年というふうな経過の中で、甲子園球児も育っておりますし、本当に親水公園とも近いというふうなことで、私もたまに伺うのですけれども、非常に小さい子供たちが将来この球場で野球してみたいなというふうな環境をやっぱりこれからも議員おっしゃるようにしっかり整備していきたいと思っています。大規模改修はなかなか費用関係で難しいところがあるのですけれども、先ほど申し上げましたように私たち教育委員会としてもグラウンドの不陸とか排水関係の難しさというふうなところは把握しておりますので、サポート組合の委託の関係の中で、しっかり子供たちがプレーでき、野球を楽しんでいただけるような環境をつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) これは、大規模改修に当てはまるかもしれませんけれども、人工芝、その計画もあってもいいのではないかなと思います。整備も要らなくなりますし、そういった考えはございませんか。
議長(佐藤一廣) 門脇教育長。
教育長(門脇 昭) 人工芝という話もあろうかと思うのですけれども、先ほど申し上げた答弁の中にも申し上げたのですけれども、教育委員会の社会教育施設、学校管理施設等々、かなりの施設を有しております。長寿命化計画の下に、計画的に優先度を考慮しながら管理、維持している段階でありますので、将来的にはそうしたことも考えられるのかもしれませんけれども、まずは今ある施設の状況の中で、しっかり維持管理をしていきたいなというふうに思います。ただ、人工芝については勉強させていただきたいと思います。
議長(佐藤一廣) 舟生源氏議員。
2番(舟生源氏) 将来、未来ある子供たちのために、ぜひ検討していただきたい、こういうふうに思います。
    これで私の一般質問を終わります。
議長(佐藤一廣) ここで会議を閉じ、休憩いたします。
                                   (午前11時44分)
                    (休  憩)
                                   (午後 1時00分)
議長(佐藤一廣) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。
    なお、農業委員会会長より午後からの欠席届が提出されましたので、職務代理者が出席しておりますことを報告いたします。

議長(佐藤一廣) 引き続き発言を許可します。3番、姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) それでは、私のほうから一般質問させていただきます。
    運転免許自主返納事業について。当町の人口は、令和3年4月1日現在、7,231人で、60歳以上が3,602人で、その中で75歳以上の高齢者は1,549人であります。高齢者の独り暮らしは199人であり、高齢者夫婦世帯331戸、高齢者のみで構成される世帯710戸であります。高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違え、死傷者が出る事故が度々報道されています。それにより、高齢者の免許証の更新手続の内容が令和4年5月13日より変わります。現状でも70歳以上の運転免許更新時には高齢者講習を受ける必要があり、教習所においてSコース、クランクコース、一時停止、方向転換、進路変更などの実技を行う仕組みがあります。2022年5月から導入されるのは、合否判定が下される正真正銘の試験で、不合格になると免許証の更新ができなくなります。ただ、この実車試験、運転技能試験は、高齢者全員が対象なのではなく、75歳以上で一定の交通違反歴がある人だけに義務づけられています。過去3年間に信号無視、逆走、追越し車線での長時間走行、速度超過、禁止場所での横断や転回、遮断踏切立入り、交差点での右折時のルール違反、交差点での他の車両の進行を妨害、横断歩道者の妨害、踏み間違いや安全不確認、携帯電話使用の11類型のいずれかの違反をした人が対象となります。免許証の更新期間内に繰り返し受験できますが、合格しなければ更新できないことになります。教習所や運転免許センターで定められたコースを走り、減点方式で採点、100点満点で70点以上が合格です。試験中、信号無視などをしてしまった場合は、一発でアウトです。自動車教習所の卒業検定や仮免検定のイメージだと思えばいいようです。誰もが加齢による身体能力の衰えを感じながらも、ここで生活していくためには運転免許証は必要なものです。
    なぜ返納できないのか。交通の便が悪い、近所に商店がない、バス停まで遠い、自由に外出できず誰とも交流がなくなるなど、返納することによりあまりメリットがないように思えます。自主返納し、当町で生活していくことを考えると、路線バスの定期券2万4,000円相当1年分、路線バスの回数券2万4,000円相当、自主返納者用タクシー券2万4,000円相当から選ぶ行政のサポートが現在ありますが、長い間運転をし、自由に行動してきたことを考えると、すごく決断と勇気が自主返納するに当たり必要に思います。免許証がないと困るからといって持ち続け、事故を起こしてしまったら取り返しがつかないことになります。自主返納したからといっても、生活を当町で続けていかなければなりません。1年分の支援では足りないのではないかと思われます。そこで、自主返納者へのもう少し手厚い支援が必要であると思いますが、いかがですか。
    もう一つ、安全運転サポート車、サポカー限定免許も2022年5月13日から開始予定で、申請があれば即日免許交付されるそうです。運転できる車を自動ブレーキやペダル踏み間違い時、加速制御装置等の先進安全機能を備えた安全運転サポート車、サポカーに限ることで、高齢者の運転条件を絞り、事故のリスクを減らそうという試みもあります。ただし、サポカー限定免許にしても、サポカーを所有していなければならないわけです。当町では、自家用車はなくてはならないものだと思いますので、サポカー購入助成を考えるべきではないですか。
    以下の点について伺います。運転免許自主返納者への支援の引き延ばしを考えてみてはいかがですか。
    サポカー購入時の助成金を考えてはいかがですか。
    町長にお伺いいたします。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 姉ア園子議員の1問目のご質問、運転免許証自主返納支援事業についてお答えします。
    近年、全国的に高齢運転者による交通事故が社会問題となっており、警察庁の運転免許統計調査によると、池袋の母子死亡事故があった令和元年には、運転免許証を自主返納した65歳以上の方は全国で約57万5,000人と、前年の1.4倍、5年前の2.9倍と急増し、翌令和2年も約52万5,000人と多くの高齢者が運転免許証を自主返納している状況にあります。高齢者による事故を抑制するべく、令和2年6月に公布された道路交通法の改正により、令和4年5月からは一定の交通違反をした75歳以上の方は、運転免許試験場や教習所で実際に自動車に乗って試験を受ける運転技能検査が義務づけられ、合格が免許更新の条件となります。
    1点目の運転免許証自主返納者への支援の引き延ばしを考えてみてはいかがについてでありますが、運転免許証自主返納支援事業は、加齢による身体機能の低下や判断能力の衰えにより自動車運転に不安を感じるようになった方が免許証を返納した場合に、路線バス定期券1年分、路線バス回数券、タクシー券のいずれかの2万4,000円相当分を支給しているもので、長い間自由に病院や日常の買物などの移動手段として自動車を運転していた方が、運転免許証を返納することは大きな決断が必要でありますので、その後押しとなるよう平成30年4月から開始したものであります。また、路線バスの料金見直しや乗合デマンドタクシーの運行を町内全域へと拡大するなど、免許証返納後も外出や社会参加がしやすい環境づくりを進めてきたところであります。これまで免許証を返納された方は118名でありますが、このうち14名が路線バス定期券を、19名が路線バス回数券、85名がタクシー券を選択しております。路線バスの定期券については、1年間という期限をつけておりますが、路線バス回数券とタクシー券については、家族や地域の方の移動支援が受けられる場合や通院、買物など利用用途や頻度に違いがあることから、必要なときに使用いただけるように使用期限を設けておらず、自主返納者の88%の方がそのどちらかを選択している状況です。
    令和3年第3回議会定例会の一般質問で答弁しましたとおり、路線バスの料金につきましては前路線一律200円、1か月の定期券を2,000円、デマンドタクシーの料金につきましては一律500円としておりますが、令和4年4月からは路線バスの料金を高校生まで無料とするとともに、デマンドタクシーの乗車距離が5キロ未満の場合は300円とする改定を行うなど、免許返納後も路線バスやデマンドタクシーを利用し、安全・安心に移動していただけるよう努めてまいります。
    2点目のサポカー購入時の助成金を考えてはいかがについてでありますが、国では高齢者などのハンドル操作の誤りやブレーキとアクセルの踏み間違いなどによる痛ましい事故が頻繁に発生している状況を踏まえ、令和2年3月にサポカー補助金制度を創設しました。満65歳以上の方を対象に、安全運転サポートつきの車を購入した場合、普通乗用車は最大10万円、軽自動車は7万円、中古車は4万円、後づけのペダル踏み間違い急発進制御装置を設置した場合は最大4万円を助成する制度で、令和2年度のみで終了の予定でしたが、コロナ対策で令和3年11月まで延長し、一定程度の普及が進んだこと、同月以降販売の新型車には自動ブレーキ機能が備わっており、この制度は完了したことから、改めて町単独で助成をすることは考えておりません。安全運転サポート車は、高齢者の交通事故に多い操作ミスなどの運転リスクを低減させますが、交通事故のリスクをゼロにするものではありませんので、今後も公共交通の利便性の向上や交通安全の指導、啓発に引き続き努めてまいります。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) 何十年も運転していたわけですから、バス路線を利用する方にしろ、デマンドタクシーを利用する方にしても、1年分のサポートでは足りないと思います。人生80年、今は100歳ですから、5年、1年更新といったサポートができないものかと考えますが、いかがでしょうか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) これは、足りない足りるという方の意見というのはまだはっきり言って私は伺っておりません。これは、あればあるほどいいにこしたことはないのでありますけれども、これをでは、それはでは2年ですか、3年ですかという話になった場合、できれば皆さん最後までやってほしいというのが本音だろうと思っております。これは、それだけではなくて、先ほど申し上げましたように路線バスもどこでも乗降できるようにしておりますし、デマンドタクシー、これはうちからうちまでということでありますので、その辺を提言させていただいたということでの全体的な交通弱者への支援ということの中の一つということでありますので、殊さらそれを長くするという効果はちょっと私としてはまだ地区座談会等でも直接伺っている機会がないので、今後コロナがちょっと落ちつけば、また皆さんの実際にその方々のご意見を、よかったという話は聞いているのだけれども、もっとしてくれというまではなかなか言い出せない方もいらっしゃるとは思うのですけれども、現時点ではもともと免許を持っていない方もいらっしゃる中でありますので、そういった方々は山交時代から高額なバス料金を払って公共機関を利用されてきた方々でもあります。そういったところの公平性ということも考える必要もあるのではないかなと思っているところでありますので、特段のこれがないと駄目だというような状況になれば、また話は違っておりますが、今の時点ではこのままの状況で模様を見ていきたい。また、何に関しても、必ずしもバスではなくて、いろいろな、また町では移動販売をしておられる店もありますし、農協さんとか生協さんのあれもあるということで、いろいろなところでそういったことを活用していただいて、やはり自分の今の環境に合わせて生活をしていただくということも必要なことではないかなと思っておりますので、この1年、2年だがという話については、ちょっと今のところ考えておりませんので、このまま継続をさせていただきたいと思っております。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) 差首鍋地区、釜渕地区などは、商店がなくなって、買物するのも不便になっております。そういうのはどういうふうに考えておりますか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 当然あった店がなくなれば、その分どこからかというふうなことになりますので、今言ったような、私が申し上げた移動販売でありますとか、いろいろな食料品の宅配ですか、生活品の。そういったところも当然あるわけでありますので、またあとは今言ったのにかかわらず、いろいろなインターネットでの買物できると。これからデジタル化社会ということもあって、高齢者だからやっぱりそれができないのでということではなくて、今申し上げたような形で環境に少しずつ慣れていただいて、便利である、利便性のあるものについてはやっぱり取り組んでいただきたいなと思っております。ちょっと難しいということであれば、高齢者向けにそういうネットの利用をする講習とかやられているところもありますので、そういったところも視野に入れながら検討してまいりたいと思っております。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) 自主返納しなければ困るし、でも運転するのも嫌だなって思っている人はいるわけです。でも、買物にも行かなくてはいけない、食べるためには。ネットで商品をというと、そのお金は、経済はほかの県に行くわけで、できれば私は町内の商店街で事業所みたいな感じのやつを立ち上げていただいて、そういう買物代行みたいにするようなシステムはつくれないものかと思いますけれども、いかがでしょうか。考えていませんか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) たまにテレビ等で取り組んでおられるというところがありますが、それは町主導ではなくて、今までやられた商店の方でありますとか、そういった方々が連絡、協力をしながらそういう組織をつくっているというものでなければ、町がやりますから、では注文してくださいということにはちょっと今のところは考えておりませんし、さっき言ったネットというのは別に食料品をネットで買ってくれというわけではなくて、真室川以外でどうせ買うのであればそういった送料のかからない方式とかありますので、そういった意味でございますので、よろしくお願いします。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) 私、別に町で事業をというのではなくて、大石田町でやっているような買物代行というか、それには商工会と町の補助みたいな感じでやっていることを新聞で読みました。そういうような大がかりな商店街、衣料品とか下着類など、商店街を集めてそういうことができないかなというふうに、町としてある程度補助を出して、そういうものの立ち上げというか、そういうことができないものかなというふうに考えるのですけれども、いかがでしょうか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) 商工会が合併する前ですと、いろいろなやり方というのはお互い相対で話をできるものであったと思うのですけれども、現時点では北部商工会ということで、しかも事務局は4つの町村を相手にするということから、なかなかそういった町独自の取組みを商工会が、では真室川支部活動してできるのかといった場合には、これまで真室川支部活動ということでのいろいろなことをやっていただければ助成は考えますよという話は再三しているところでありますが、なかなか人的余裕でありますとか、そういったことのあれで、例えば別のこちらでは皆さんへの支援のことを一回相談したことあるのですが、労力不足というようなことで、ちょっとお断りされたという経過もあって、ちょっと今難しい状況にあるのではないかなと思うところです。誰かがこのコーディネートをしていただければ、町としてはそれは願ってもないことであるので、その辺は積極的に支援する用意はあります。今後のいろいろな商店街の方とか、いろいろな交流も含めた、また商工会を含めた中でのそういった機運の醸成と、あと実施に向けた取組みを期待しているところであります。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) 誰もが住みやすいまちにしてもらいたいと思います。
    2問目に入ります。飲食店支援について。いまだ収束が見えないコロナ禍において、観光業、飲食業などに大きなダメージがあり、当町でも昨年12月24日より宿泊施設において最大5,000円割引宿泊助成キャンペーンを実施しています。キャンペーンを行ったことによる利用状況はいかがですか。
    忘年会、新年会等、宴会場の利用が減っています。なかなか宿泊って難しいと思いますが、ちょっとランチに行かないかの感覚ですと利用しやすいように思います。実際新庄にある飲食店などはゆっくりとくつろぐ人たちでにぎわっています。おしゃべりしながらゆっくり過ごし、明日からまた頑張らなければ、また来よう、今度は泊まりでなどとおいしいものをいただいて元気になり、経済を活性化できないものかと考えます。それには宿泊施設だけではなく、飲食業にも支援が必要と考えますが、いかがですか。
    以下の点について伺います。キャンペーンを行ったことによる利用状況はいかがですか。
    飲食業にも支援が必要と考えますが、いかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) では、2問目のご質問、飲食店支援についてお答えをします。
    1点目のキャンペーンを行ったことによる利用状況はいかがかについてでありますが、昨年12月24日から開始をしました町内宿泊施設の助成キャンペーンについて、事業実施に至った経過を申し上げます。11月5日付でもがみ北部商工会長及び真室川支部長の連名による観光業種に特化した支援である宿泊旅行代金助成制度創設の要望を受けました。要望の趣旨としては、新型コロナウイルス感染症による経済活動の停滞が本商工会地域にも多大な影響をもたらしており、事業の持続性を保つことに大きな不安を抱いている。当会においても相談窓口を常設し、国等の支援策の情報提供や資金繰り支援を行っているが、中小企業、小規模事業者を多方面から下支えするには地域ぐるみで緊急的な支援が必要であることから、地域の経済活動に影響を持つ観光業種への支援策を要望するという内容でありました。町としても、繰り返し感染が拡大するたびに発出されるまん延防止等重点措置等により、対象地域との不要不急の移動が制限されるなど、観光、誘客面において大きな影響を受けていることから、このたびの宿泊助成事業の実施に至ったものであります。
    キャンペーンにつきましては、本年3月までの期間に町内宿泊施設を利用した場合、1人当たり宿泊料1,000円の支払いごとに500円を補助し、1泊5,000円、梅里苑のコテージにおいては1棟当たり5,000円を上限に補助する内容としております。利用状況につきましては、コロナ禍ということでニーズがあるか心配をされたところでありましたが、家族や友人など少人数での利用が多く、さらには山形県が実施しているやまがた冬割キャンペーンとの相乗効果で、現在まで予約を含め650人を超える利用申込みがあり、利用者の割合は県外利用者が約15%、県内利用者が約85%、そのうち町内の利用者は約26%で、宿泊金額の合計が約240万円となるなど、大変好評をいただいております。
    次に、2点目の飲食業にも支援が必要と考えるがいかがかについてお答えします。本町では、令和2年4月に全国に発出された緊急事態宣言により、県からの休業要請に協力し、県から10万円の補助を受ける夜間営業の飲食店と宿泊業と、夜間営業していない飲食店にそれぞれ10万円を補助し、令和3年1月にも同様の対応を行っております。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、前年同月と比較し、売上げが30%以上減少した事業者に対して、法人20万円、個人10万円を上限に補助する事業者支援事業や、感染症対策として店舗の設備改修や感染予防物品の購入費用に対し、20万円を上限に補助をする新生活様式対応支援事業を令和2年6月定例会において予算化し、さらに商工会と連携し、飲食店をはじめ町内事業者の協力店舗で使用できる地域経済活性化商品券やプレミアム付き商品券の発行事業を適宜行うなどの対策を行っております。
    国では、現在感染症の影響を受けている中小企業と個人事業者を対象に、事業復活支援金の給付を開始しており、昨年11月から本年3月までいずれかの月の売上高が平成30年11月から昨年3月までで、同月の売上高と比較して30%以上減少する場合、減少率に応じ法人で最大250万円、個人でも最大50万円の給付を受けることができます。山形県でも飲食業等緊急支援給付金の給付を実施しており、夜間営業の飲食店等を対象とし、令和3年10月から12月までのいずれかの売上げが前年または前々年同月と比較し、30%以上減少した場合に、1事業者当たり20万円、従業員が6名以上の事業者は30万円が給付されます。加えて、利用客が安心して飲食店を利用していただけるよう、店舗の感染対策の取り組み状況を確認し、基準を満たした店舗に認証ステッカーを交付する山形県新型コロナ対策認証制度により、店舗確認の際に、県から助言を受けた事項を改善するために必要な設備投資等の経費について、従業員数に応じて最大20万円が補助されています。町としても、県と連携しながら対象となる町内飲食店等に対して申請を促し、認証店舗に町独自で作成したのぼり旗を交付するなどの支援を行っております。
    令和4年度につきましても、引き続き事業者支援事業、新生活様式対応支援事業、宿泊事業者支援事業、プレミアム商品券発行事業などを当初予算に計上し、国や県、関係機関と連携しながら対策を講じてまいります。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) 宿泊業もそうですが、飲食業も利用が減っています。夜の宴会もなくなっているわけです。日中の場所の利用と事業への補助が必要ではないかと思われます。昨年、鮭川村で行っていた飲食業応援キャンペーンは、3,000円の飲食代に対して村が2,000円補助しています。また、戸沢村でも年末に、きてけろ戸沢村と称して、観光業、飲食業などに応援キャンペーンを実施しています。このように各村独自のキャンペーンを行っているわけですから、当町でもそういうふうにキャンペーンはできないものかなと考えますが、いかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) キャンペーンという名前で銘打ってはいませんけれども、今申し上げたような種々様々な支援、事業助成を行っているところでありますので、実効性も含めた中で、トータルで捉えていただきたいなと。また、現時点も含めて、来年度予算にも今申し上げたような内容で盛り込んでいるところでありますので、今後のコロナの状況によって経済活動をどのように推移していくか、また見守りながら、その都度、国からも当然また支援もあると思いますので、それと歩調を合わせながら、より効果的な支援になるような対策を講じてまいりたいと思っているところであります。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) 支援のことは分かるのです。でも、何か私、納得できないのは、飲食業の人にしてみても、お客さんに来てもらって、それでおいしいって言ってもらって、初めて喜びというのが生まれるのではないかなというふうに私は考えるものですから、やっぱりこの支援、のぼり旗とか、そういう生活様式のためのアクリル板とかの補助も、それは大切かもしれないですけれども、またやっぱり腕を振るってお客さんから来てもらって、「ああ、うめかったや。いがったや。また来るや」という言葉が私は欲しいのではないかなというふうに考えますけれども、いかがですか。
議長(佐藤一廣) 新田町長。
町長(新田隆治) そういった感想を得るためには、その対策店舗がしっかりとすることが基本であるから、このような支援を行っているわけであります。その先の問題につきましては、飲食、酒席であっても、4人の、一テーブル4人で、それ以上駄目だということは言っていないわけであります。ですから、考えようとか利用の仕方によっては、対策されている店舗であればその辺をうまく利用して、逆に客を自分から呼び込むというような姿勢もあってしかるべきだろうと。当初のときは、いろいろな店舗でお得意さんにメールとかいろいろなことで来てくださいというようなことをされている店舗もあったというふうに聞いておりますし、今なかなかそれがちょっと、来ていると聞いたのですが、来ていないのです。ですから、こちらのアクションも当然必要かと思いますが、まずは営業されている店舗自体の取組み、今までやった基礎的な対策事業を基にして、今度は自分も営業活動をしっかりしていただきたいということもあってしかるべきではないかなと思っております。
議長(佐藤一廣) 姉ア園子議員。
3番(姉ア園子) コロナ禍で少人数も時間限定ではあります。でも、やっぱりくつろぎの場所も必要に思われますので、実現を考えてもらいたいものです。
    終わります。
議長(佐藤一廣) 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
    本日はこれをもって散会といたします。
    明日の本会議は午前10時より開会いたします。
    本日は大変ご苦労さまでした。
                                   (午後 1時34分)