令和５年第３回真室川町議会定例会（第２号）

令和５年第３回真室川町議会定例会（本会議）　　　　　　　　　　　　議　事　日　程（第２日目）

１．開会日時　　　　令和５年９月８日（金）午前１０時　開　議

２．開会場所　　　　真室川町役場　議会議事堂

３．議事事件
　　　　　　　　　　　　　　　開　議　宣　告

日程第１　：　一般質問

令和５年第３回真室川町議会定例会会議録
招集年月日	令和５年９月８日（金）　　　　　　　　第２日目
招集の場所	真室川町役場　議会議事堂
開会	令和５年９月８日（金）　開議　午前10時00分
出席議員	１番　　小松健弥	２番　　舟生源氏
	３番　　姉﨑園子	４番　　小松正弘
	５番　　髙橋秀則	６番　　平野勝澄
		８番　　五十嵐久芳
	９番　　菅原道雄	10番　　佐藤一廣
欠席議員	７番　　佐藤　正
不応招議員	な　　し
地方自治法第121 条の規定に基づき出席した者の職・氏名	町　　　　長　新田隆治	副町長　石山栄一
	教育長　門脇　昭	総務課長　佐藤和弥
	企画課長　海藤直明	建設課長　阿部健一
	農林課長　斉藤克智	町民課長　柿崎隆志
	福祉課長　佐藤洋子	会計管理者　青柳洋児
	教育課長　髙橋雅之	病院事務長　佐藤光宣
	農委事務局長　斉藤克智	代表監査委員　鈴木謙一
	農業委員会会長　梁瀬　裕
職務のための出席者	議会事務局　　加藤清美　　　山田千穂
職務のための出席者	総務課　　池添　豊
会議録署名議員	２番　　舟生源氏　　　３番　　姉﨑園子
散　　　　　会	午前11時22分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（午前１０時００分）
〇議長（佐藤一廣）　おはようございます。
　　　　ただいまの出席議員は９人であります。
　　　　定足数に達しておりますので、ただいまから第２日目の定例会を開会いたします。
　　　　直ちに会議を開きます。
　　　　議事日程に入る前に、昨日開催されました決算審査特別委員会の委員長、副委員長が選任されましたので、その結果を報告いたします。
　　　　委員長に平野勝澄委員、副委員長に姉﨑園子委員が選任されましたことを報告いたします。

〇議長（佐藤一廣）　日程第１、一般質問に入ります。
　　　　質問は、配付しております一覧表のとおりの順とし、７日の引き続きといたします。
　　　　再質問は、質問席で行うことを許可します。
　　　　順番に質問を許可します。１番、小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　それでは、通告に従って質問いたします。
　　　　真室川町教育振興計画の進捗状況について伺う。真室川町教育振興計画について、現在、2019年度から2023年度までの５か年で計画された第１次町教育振興計画の最終年度に当たりますが、時期的に第１次町教育振興計画の総括のタイミングであり、その総括を受けての次期計画策定の開始時期でもあります。計画５か年のうち、コロナ禍により失われてしまったと言っても過言ではない３か年がありますが、児童生徒の皆さんには人生で貴重な時間をとてもつらく厳しい環境で過ごすことになってしまい、残念でなりませんが、卒業式で児童生徒皆さんがそれぞれたくましく成長している姿を拝見でき、人ってすごいなと改めて感動いたしました。これもひとえに教員皆さんや教育行政に携わる職員皆さんのご尽力のたまものと思います。この子供たちが10年後、20年後にこの地域で、世の中で活躍できるように、私も環境整備など頑張らなければいけないなと決意を新たにしたところです。
　　　　また、先月の真室川町二十歳を祝う会においても、中学を卒業してたった五、六年でこんなにも立派に成長するのかと感慨無量でした。グローバル化した社会情勢の変化や教育環境の進展、価値観の多様化、そして少子化と、教育現場に関しても難しい課題が山積みしておりますが、人が生き抜く上では日々の学習と経験の積み重ねが重要になるわけですので、第２次教育振興計画が大人も子供も含めて人を育てていくという観点から大変重要な位置づけになると考えます。その思いやビジョンについても教育長に伺いたいと思います。
　　　　２点伺います。①、第１次真室川町教育振興計画の総括について。②、第２次真室川町教育振興計画策定の進捗について。取組みの多くは、前期の踏襲になると思いますが、新たな重点取組みなどは考えているのか、その思いやビジョンはということで伺いたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　門脇教育長。
〇教育長（門脇　昭）　小松健弥議員の１問目のご質問、真室川町教育振興計画の進捗状況について伺うについてお答えいたします。
　　　　令和元年度にスタートした第１次教育振興計画は、今年度、５年計画の最終年を迎えました。まずは、この５年間、教育施策の推進に当たり、町議会から関係予算をご審議いただき、また学校、保育施設、教育機関関係者、家庭、地域の方々からご理解とご協力をいただきましたこと、御礼申し上げます。
　　　　私が教育長に就任したのは、平成30年４月でありましたが、計画のないところに実践はないとの持論もあり、教育施策の確固たる軸となるべく教育振興計画の策定に就任初年度に取りかかりました。本町をめぐる社会生活環境は、少子高齢化と人口減少、経済のグローバル化、情報通信技術の進歩などもあり、急激に変化しております。教育面でも、子供の学びの意欲の低下や学力、体力面での課題、いじめや不登校、社会性の低下といった問題やＳＮＳをはじめとした情報環境の変化、保護者、町民の方の価値観の多様化などもあり、その対応が求められており、学校、家庭、地域の教育力の向上とそれぞれが連携、協働した教育の実現が必要であると認識しております。こうしたことから、町の教育行政全体を網羅した体系的で計画性のある教育振興計画に教育目標を掲げ、町総合計画との整合性を図りながら、学校教育、子育て支援、生涯学習分野の主体性と連携を大切にして、教育行政全体の課題に対応することとしたところです。
　　　　第１次計画は、基本目標を「みんなで育む　学びのまち　真室川」とし、目指す姿として副題を「～ふるさとを愛し　高い志をもって　未来をひらく　人づくり～」としています。町全体で真室川町の教育を進め、町民一人一人が自らを認め自らを信じる力、自ら学び自ら考える力、豊かな感性をはたらかせ、物事の価値や心情を感じ取る力、主体的にコミュニケーションを図り、人と社会に関わる力といった４つの力と、主体的な学びの根源となる知的好奇心を育むこととしたところです。
　　　　議員ご質問の１点目、第１次真室川町教育振興計画の総括についてですが、第１次計画は取組みの基本方向を学校教育、子育て支援、生涯学習の３つに分類し、13の基本方針の下に28の施策を定めております。その中でも真室川町らしい特色ある施策を７つの重点施策、虹のプランと位置づけ、真室川町ならではの教育を推進してきました。７つの重点施策として、具体的には、未来に向け、郷土のよさに気づき、町を誇りに思う心を醸成するふるさと学習の推進、児童生徒が主体的、協働的に学ぶ探求型学習の推進と意欲ある学びをサポートする公営塾の運営、こども園、保育所、小中学校で本物の人、物、事に触れる本物教室や、大学生を含めた異年齢との交流学習の取組み、安心して子育てができる教育、保育サービスと施設の充実、副教材費無償化など、保護者負担への経済的支援やおいしいふるさと給食など町ならではの教育基盤の整備、まちなか図書館構想の推進や大人の社会科見学、スタディツアーなど、文化を愛する環境づくり、町民誰もが気軽にスポーツに親しむ環境づくりなどに取り組んでまいりました。期間中、コロナ禍の影響もあり、交流や体験活動の停滞などがあった一方で、学校教育では臨時休校があったものの、国のＧＩＧＡスクール構想が加速化し、ＩＣＴ教育に係る環境が整備されるなどの成果がありました。制約された中ではありましたが、計画に掲げた教育施策に着実に取り組み、これを町内外に多く発信することで、町民が町を知り、町を誇りに思う心を育む契機になったのではないかと、おおむね評価できるものと総括しているところです。
　　　　２点目の第２次真室川町教育振興計画策定の進捗状況についてですが、現在の状況を申し上げます。８月に10名の策定委員会委員を委嘱し、８月７日に第１回会議を開催し、委員会の立ち上げを行いました。委員長に山形大学名誉教授、中井義時氏が互選されております。この会議では、委員会へ計画策定の諮問を行ったほか、策定に当たっての方針やスケジュール、第１次計画の総括の報告、教育に関する現状と課題についての意見交換を行ったところです。９月下旬に予定している第２回会議以降、計画本体に関する審議が進む予定となっており、審議は２月まで予定しております。途中、町長が主宰する総合教育会議や教育委員会、校長会、教育関係機関等との調整を行いながら、今年度内に次期計画を町議会にもお示ししたいと考えております。第１回会議で審議された次期計画策定方針は、昨今の社会変化に伴う教育課題に対し、家庭、学校、地域が一層連携した教育力向上が求められていますので、これまで５年間取り組んできた第１次計画の施策、事業の成果を評価した上で、課題解決に向けた今後目指すべき方向性や重点的な取組みをまとめること、第１期計画の評価できるところは、継続性を持ち、踏襲することとしております。国においては、今年度から５年間の第４期教育振興基本計画が始まっておりますが、国、県の計画を参酌しながら、第２次計画は町総合計画、町教育大綱との整合性を図りながら、真室川町らしい特徴を持った計画とする方針としております。このほか、こども基本法に基づき、子供の意見を反映すべく、小中学生へのアンケート調査なども事前に取り組んでおりますが、子供だけでなく高齢者の意見も取り入れるほか、計画策定前にはパブリックコメントによる意見募集なども行うこととしております。施策体系などは、今後の審議進捗に応じて精査してまいりますが、第１次計画の評価できる施策については、継続や踏襲する計画策定方針としておりますので、７つの重点施策として推進してきたふるさと学習、公営塾の運営、本物教室、子育て環境づくり、おいしいふるさと給食、スタディツアー、まちなか図書館構想などは、内部評価、外部評価とも高い施策、事業ですので、継続していきたいと考えております。一方、成り手不足が叫ばれる教職員を確保するための働き方改革や中学校の休日部活動の地域移行など、今後の地域スポーツの在り方の検討、大きな費用が必要となる学校、保育所、社会教育施設の施設整備にも取り組んでいく必要があります。次期計画についても、町民一人一人が学びを通して幸せや生きがいを感じ、ふるさとを愛し、高い志を持って町の未来を拓く人づくりに、学校、家庭、地域が相互に連携と協力を図りながら、一体となって取り組む計画にしてまいりたいと考えております。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　今教育長より答弁いただきました。７つの重点施策として推進してきた、ふるさと学習、公営塾の運営、本物教室、子育て環境づくり、おいしいふるさと給食、スタディツアー、まちなか図書館構想など、本当に私も評価できる取組みだと思っております。さらには、第１次教育振興計画の中にも記述がありますが、大人の真室川には何もないという感覚を何とか変えていくというか、そういうふうにしていかなければいけませんので、今言った７つの重点施策の活動というか、取組みを踏襲していただいて、進めていただきたいと思います。
　　　　県でも大人が変われば子供が変わるというような活動をしておりますが、やはりなかなか、大人が変わるって、私も自分のことを考えると、今までいろんな経験を積んでこの状態になりましたので、これからどうこうというのはなかなか難しいと思いますので、大人はなかなか変われない。なので、もう10年、20年先を変えようと思うのであれば、やはり子供をきちんと育てていくということが大切なのだと思います。本当に学習も大切なのですけれども、幼少期の心の成長が一番重要だと思います。心技体といいますか、体と心のバランスをきちんと少しずつ、心が伸びても、体が伸びてもという、バランスが崩れるとよくないので、そこをきっちりバランスよく育てていけるような、それは地域で取り組むべき課題だと思っております。子供たちばかりではなく、先ほども申し上げました、大人が変われば子供も変わるという意味で、あとは真室川には何もないのではなくて、いろんなものがあるよということを大人も知って、大人も子供たちに教えられるように、スタディツアーですとか栄寿大学とか出前講座とかを活用して、本当に町を挙げて教育、行政のサポートをするようにしていかないといけないのだと思っております。
　　　　今ＡＬＴの方が真室川町もいらっしゃいますが、昨日の教育長からのご報告で、学力的な報告もいただきましたけれども、この世の中、多様性ということで進んでいますので、世の中にはいろんな人がいると。そういう人にコミュニケーションを取って、その経験値が積み重なっていけば子供も本当に豊かに育つのだと思います。優しく育った子は大人になっても優しいと思いますので、そういう環境を常に町を挙げてつくっていきたいなと思っております。
　　　　昨今、グローバル化ということで言われていますけれども、そこはやはりＡＬＴの方とか本当の外国人、こういう言い方をすると語弊があるのですけれども、日本人の英語の先生はなかなか語学に関しては難しいと思います、発音であったり、イントネーションであったり。なので、ＡＬＴの方を上手に使って、なおかつ語学だけではなく、文化の違いもＡＬＴの方と雑談の中で経験をするような取組みを進めていただけたらなと思います。日本は、報道等を見ますと、世界でいろいろ批判をされたりというような報道もありますけれども、実際には私は日本ほどいい国はないと思っております。私も二十五、六年前に海外勤務経験が、１年ほどしかないのですけれども、海外勤務をしてみますといろんな違いに気づきます。あれっと、えっ、何でかなと思いつつも、ああ、やっぱり日本の教育がそうさせているのだなということで、私は自分に自信を持つことができました。例を何点か挙げますと、あちらでオフィスで勤務していると、他人の電話には一切出ないのです。なぜ出ないのだという話をすると、自分の仕事が増えるからと。あとは、電話をしたお客さんやその電話を受けるべき人が不在のときに横からいって、その２人にも責任を持てないしということでした。なので、オフィスは多分百五、六十センチのつい立てがあって、座れば周りの人の顔も見えない状態で、個人それぞれに電話があって、電話に出ないときはメッセージを残せるようになっておりました、二十五、六年前でも。何かそれ人として協力性がないのかというような気もしたのですけれども、合理的ではあるなとは思いました。なおかつ工場勤務でしたので、オフィスで働くのと工場で勤務する場合があったのですけれども、工場に行くと床が汚れたりするのですが、それを私が掃除すると、いや、何で掃除するのだと、掃除の人が来るではないか、何時何時に。えっという、自分のことは自分で掃除するのが日本人の基本だったので、その違いを、えっ、なるほどなと、掃除の人の仕事を取るわけにもいかないし、しかしその掃除の人が来るまでの間、汚れた床でそのまま仕事するのも危険であったり、どうかなということもありましたので、自分のところは自分でやっていたのですけれども、そしたら外国人の人もそのようにしてくれていたりもしました。なので、その違いというのを肌で感じてみて、日本人としての誇りといいますか、日本って悪くはないのだなというような気もしました。あと買物に行ったりすると、列をつくるのは日本人とか、本当に進んだ国の方という感じでした。そこでまた不思議に思ったのが、日本では普通に、どうぞ、どうぞとか、先譲ったりするのですけれども、あちらではそういうのは一切ないです。個人の権利なので、我先にと行くというような、そういう違いをやっぱり肌で感じたり、考えたりしていくことが大切なのだと思います。なので、子供たちを育てていく上でも、しっかりそういったグローバルな視点、あとはしっかり日本人としてのアイデンティティーを持つというのは幼少期の教育なのだと思います。そこは、やっぱり地域で、日本でいえば学習指導要領にのっとって教育はするのですけれども、それだけではない、全国統一の教え方ではない、地域での違いとかも幼少期に醸成できればなというふうに思います。
　　　　今小学校も３校交流していただいているという話は聞いています。中学校に入ると、自分の話ばかりであれなのですけれども、私たちのときには衝撃がありました、中学校に入ると。私、今はない安楽城中学校なのですけれども、そこも小学校３校が入るのですけれども、中学校に入って、おおってびっくりするのです、ちょっとした違いがあって。ストレスになったりもするのです。そのこともあるので、一応小学校のときに交流を図っていて、中学校で一緒になったときにびっくりが少ないほど溶け込む。すぐ運動会があったりしますので、そういうことがあると思いますので、やはり交流であったりとか、地域のそれぞれの文化があって、お互いに俺のところはこんなだとかという話をできるような機会を増やしていっていただきたいと思いますが、そのような取組み、例えばＡＬＴの方と語学だけではない普通の会話をする、いっぱいの中で、そういう機会とか、あとは子供たちの交流とかいうのは今後も取り組んでもらえるものでしょうか。教育長にお伺いします。
〇議長（佐藤一廣）　門脇教育長。
〇教育長（門脇　昭）　小松議員からのエールだなと思って受け止めさせていただきました。本当に様々なご経験値からお話を伺えてよかったなと思いますし、そういう話を皆さんから、町民の皆さん、多様な方からいろんな話を聞いて、この振興計画をしっかりしたものにしていかなければいけないなというふうに今改めて思ったところであります。
　　　　ＡＬＴにつきましては、私は決して英語だけを教えているとは思っていません。また、今町のほうで頑張っていただいているＡＬＴの皆さんは、非常に全人格的に子供たちに真摯に関わっていただいて、その姿勢が子供たちの大きな学びになっていますし、国際理解のある面では窓口になっているのではないかなと思います。そういうＡＬＴが関わってくれているので、昨日申し上げたような県平均を上回る英語、初めてでありますけれども、数値だけでない、学校が楽しいとか、いろんなところで幸せを感じるとかというところにも一助になっているのでないかなと思いますので、そうした多様な人との関わり、交流、異年齢も含めてですけれども、私は第２次振興計画の中ではとても大事なことだと思っていますので、しっかり頑張っていきたいというふうに思っています。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　ぜひお願いしたいと思います。
　　　　あと幼少期の経験が本当に残りの人生を左右すると言っていいぐらい影響が大きいので、できれば、私だけの思いかもしれませんが、私たちとの交流とかもあるといいなというふうに、いろんな大人の人と交流することで、あっ、世の中こういう人がいるのだというふうに思っていただけると思うので、ぜひ何か、運動会で走るのはちょっと大変なので、それ以外で何か一緒にできることとかあればぜひお願いしたいのですけれども、その辺というのは可能なのでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　門脇教育長。
〇教育長（門脇　昭）　議員さんとの交流ということですね。
〇１番（小松健弥）　そうです。
〇教育長（門脇　昭）　それは、子供たちはいろんな学習をして、先ほど申し上げたように、いろんな人と関わることで豊かな人間を形づくっていきますので、教育課程がありますので、言われてすぐはなかなか計画上難しいところがありますが、年度当初計画の中で交流なんていうふうなことは随時検討させていただきたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　子供たちもどうしても成長していく上でいろんな悩みとか試練もあると思います。人を成長させるのに一番重要なのは、いろんな人との出会いと、やはり多少の試練があると人は成長するのだと思います。あまり大きい試練であると、これちょっとダメージ、ストレスになるといけないので、試練に関してもちょこちょこ試練が、乗り越えられるような何か取組みと、あとはそれを力を合わせて乗り越える、力を合わせて成し遂げるというような地域独自の取組みを何かできないものかという思いでいるのですけれども、その辺はどうなのでしょうか。可能でしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　門脇教育長。
〇教育長（門脇　昭）　私、子供たち、うちの町の子供だけでないのですけれども、忍耐力とか、試練に弱くなっているなと。すぐ折れるという傾向がやっぱり強いのでないかなと。そういう面では、今校長会等でも何とかここにアプローチしていきたいというふうなことで、レジリエンス教育、折れない心づくりというふうな、計画的に行っています。私やっぱり小さな失敗って大事だと思うのです。大きな失敗を防ぐためには小さな失敗を、これはある面では強要していかないと、ここまでも駄目だと言ったらたくましい子供はつくれない、生まれないと思います。試行錯誤させることが非常に私は大事だと思っていまして、私は一番は授業だと思っています。授業の中で苦しみながら問題を解く、自己解決する、あるいは仲間と一緒に解いて喜びを感じる。私たち学校教育現場の一番大事なところは授業でありますので、その中でそうした思考、体験する、経験を積み重ねながら、たくましさ、忍耐力をつけていくのがまず一番かなというふうに考えています。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　教育長の答弁にもありましたように、全くそのとおりであると思います。子供たちにはいろんな経験の中から、自分で考えて、正しく悩んで、協力をして、自分のことは自分で決めて前に進むように育てていかないと、10年、20年後のこの真室川町がちょっと不安になってしまうので、やはりそこだけは、そこだけはと言うとまたあれなのですけれども、そのような感じで教育行政進めていただきたいと思います。
　　　　では、質問を変えます。２つ目の質問になります。児童生徒の熱中症対策について伺うということで、７月末、山形県内において、部活動帰りの女子中学生が熱中症の疑いで亡くなってしまうという大変痛ましい事故が発生してしまいました。亡くなられた中学生には心よりご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
　　　　報道等を見ますと、当時、特に体調不良を訴えていたわけでもなく、活動中は20分置きに水分補給も教員の指示で行っていて、また部活動終了時間を１時間ほど繰り上げて、午前10時半くらいに自転車で１人帰宅の途に就いたとのことですが、帰り道が緩やかな上り坂で、日陰もなかったことから、直射日光やアスファルトの照り返しなどで熱中症になってしまったのではないかということでした。熱中症対策においては、一番は体温の上昇を防ぐことであり、そのため発汗で失われた水分を適時補給しなければならないわけですが、水分のみの補給ですと、今度は血液中のナトリウム濃度が低下して、電解質のバランスが崩れることで体に様々な不調が表れる水中毒症状が起こってしまいます。以前とは比べ物にならないほど気温上昇してしまう現在、そういう知識や対策方法を教員も生徒も共有し、実践していくことが重要なのだと思います。命を守る、命が守れる教育が一番に大切だと考えます。今回の事故では、生徒の通学環境も把握し、配慮しなければならないという課題にもつながったと思いますが、熱中症対策に関して現在の対応状況を教育長に伺います。
〇議長（佐藤一廣）　門脇教育長。
〇教育長（門脇　昭）　２問目のご質問、児童生徒の熱中症対策について伺うについてお答えいたします。
　　　　初めに、去る７月28日、米沢市において、部活動の帰宅中、お亡くなりになられた中学生に対し、深く哀悼の意を表しますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
　　　　近年、人間活動による温室効果ガスの増加などにより地球全体の気温が上昇しており、今後対策を行っても、ある程度の気温の上昇は避けられないため、温室効果ガスを減らす緩和策とともに、暑くなる環境への適応策にも取り組む必要があるとされています。このことから、政府は毎年４月１日から９月30日を期間とする熱中症予防強化キャンペーンを実施しており、住民への熱中症予防行動を促す防止対策の周知や呼びかけが行われており、環境省、気象庁は熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される際に熱中症警戒アラート情報を発表し、国民の熱中症予防行動を促しておりますが、本年は７月から頻繁に各地に発表されているところです。
　　　　学校の管理下における熱中症による事故は、令和４年度、全国で3,142件発生しておりますが、本町の小中学校では、中学校の部活動中に体調が優れない事例がありましたが、医療機関を受診、入院等に至るものではありませんでした。今年度は、８月末現在、小中学校からの熱中症の報告はありません。熱中症については、夏の最高気温が30度以上の真夏日、35度以上の猛暑日だけでなく、暑くなり始めや急に暑くなる日など、体がまだ暑さに慣れていない時期には、25度から30度といったそれほど高くない気温でも様々な条件から発生することから、町内各学校の教育活動に当たっては、早めの熱中症事故防止のための配慮と措置を講じてきました。熱中症の危険性を判断する基準として、気温、湿度、輻射熱から算出される暑さ指数があり、指数25以上で警戒、28以上で厳重警戒、31以上で危険とする生活活動で起こる危険性が示されております。各学校においても、教育活動における熱中症発生の危険性を把握するため、熱中症が心配される暑さ指数を計測する暑さ指数計を、現在各小学校にはそれぞれ２つ備えており、体育館とグラウンド等に持ち出して使用しております。中学校には７つあり、部活動ごとにも使用できるようにしております。各学校には既に各教室、特別教室に冷房空調を整備していますが、体育や部活動等で使用する体育館、グラウンド、プールといった場所にはないため、これらを会場とする活動については、事前に暑さ指数を計測しながら、水分、塩分補給や休憩時間の確保など、児童生徒等に健康被害が生じないよう対策に努めてきたところです。
　　　　昨今の気温変化や熱中症の全国的な発生状況を踏まえ、また今年度はコロナの５類移行により、昨年度に比べ様々な活動が幅広く展開されることが見込まれたことを受け、国や県からは年度当初から熱中症予防のための留意点や適切な対応方法などが通知されておりましたが、今回の痛ましい事故の発生を受け、改めて通知がなされております。本町では、８月初めに臨時の校長会を開催し、国や県からの通知を踏まえ、各学校の熱中症事故防止対策と危機管理の見直しの２つについて、改めて確認をしております。
　　　　その内容の１つ目は、事故防止への対応として２点になりますが、１点目として、熱中症事故防止に向けた環境整備として、体育館、グラウンド、プールといった冷房設備のない場所での活動に際しては暑さ指数計を活用すること、小学校ではプールサイドに日よけを設置すること、気象状況や施設条件次第で活動内容の変更や活動の中止、延期を行うことを確認しました。２点目は、部活動を含む校外活動等の実施について、熱中症警戒アラート情報が発表された場合、または暑さ指数が31以上の場合は、原則活動中止または活動内容や会場を変更して行うとし、暑さ指数30以下であっても気温が35度以上ある場合などは、活動の中止や内容、会場を変更することとしています。また、活動前に活動場所の暑さ指数を計測、確認し、活動の可否を管理職等が判断すること、活動の前と後に体調不良の児童生徒がいないか確認すること、活動中は十分な休憩時間を設け、適宜水分等を補給することを確認しております。
　　　　２つ目として、各学校の危機管理マニュアルを見直すよう指導しております。今回の事故を受け、熱中症による事故防止のため、危機管理マニュアルに共通に明記していく項目を３点確認しました。１点目は、教育活動において児童生徒に熱中症の疑いがある症状が見られた場合、全教職員が適切な対応ができるよう共通理解を図り、誰でも迅速に対処できるようにしたところです。２点目は、登下校時の対応についてですが、本町ではスクールバスの運行拡大や路線バスの無料化もあり、現在自転車通学による登下校をしている生徒はおりません。休日の部活動も保護者の送迎が多く、長距離を徒歩で歩く生徒はほとんどいない現状となっております。また、夏休み期間の小学校のプール開放や中学校の平日部活動については、スクールバスを運行しているところです。しかしながら、対策の徹底が必要ですので、下校時においても児童生徒に涼しい服装の着用や適切な水分等の補給について指導すること、保護者に対して熱中症対策の注意喚起を行い、家庭との連携を図ること、活動終了後に十分にクーリングダウンを行い、体調を整えた上で下校させること、活動中に具合が悪くなった児童生徒がいた場合は、下校時に再度体調確認し、気象状況も踏まえながら児童生徒自身による下校が可能かその可否を判断すること、下校させることが難しい場合は保護者の送迎を依頼することなどを確認しました。３点目は、部活動を含む校外活動の実施判断についてですが、これまでも事故防止対策として行ってきましたが、熱中症警戒アラート情報が発表された場合や、暑さ指数が31以上の場合の判断基準と判断者の明記、さらに活動前、活動中、活動後の体調を確認することとしました。
　　　　このほか大切なこととして、児童生徒への熱中症防止に関する指導があります。熱中症を予防するためには、児童生徒自ら体調管理を行うことができるよう、発達段階を踏まえながら適切に指導することが必要であり、暑い日には帽子を着用することや薄着になること、運動するときには小まめに水分を補給し休憩すること、運動前に自分の体調を確認すること、児童生徒同士で互いに声がけをし、体調不良を感じた場合はためらうことなく教職員等に申し出ることなど、具体的に指導することとしています。これまでも熱中症予防については折に触れ指導しており、各学校でも対策を講じてきておりますが、さらに丁寧な取組みを徹底し、全学校職員挙げて熱中症事故の防止に努めてまいります。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　気象庁では、統計開始から125年で６月から８月の平均気温が最も暑い夏で、３月から５月も平均で過去最高であったという、まさに異常気象であります。なおかつ温度が高くなって体温異常になる場合も多くありますので、やはりどうしても暑いとき、熱中症対策として給水しなさい、水を飲みなさいという話になるのですけれども、給水も当然大切なのですけれども、発汗により失われた水分を補給するために水を飲む、いろんな販売されているものを飲むということなのですけれども、実際はやっぱり体を冷やすということが、クールダウンすることが一番大切だと思いますので、熱中症指数計ですか、それらはしっかり活用していただきたいのですが、やはり体温も、医学的にどうかは私も承知をしていないのですけれども、体温もきちんと測りながら、これは体温的にはやばいなというような判断の一つにもできるようなことも必要ではないのかなと思うのですけれども、その辺は、教育長、いかがお考えでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　門脇教育長。
〇教育長（門脇　昭）　自己管理というのは、別に熱中症だけでなくて、やっぱりコロナが始まってから本当に子供たちの健康管理は子供たち自身もするように、また家庭のほうでも十分配慮していただけるようにお願いしているところでありまして、現在も登校する際には各家庭において健康管理を実施していただいていますので、そういう面では以前より随分自分の体に気遣う、自分の体を守るという意識は高まっているのではないかなと思っているところであります。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　古い時代には、日本人は我慢することが美徳と言われておりましたが、最近は自分のことは主張して、ちゃんと会話をして、コミュニケーションを取って判断するというふうなことになっておりますので、やはりその辺は重視をしていただいて、子供たちにも自分の体調は自分でこうですよと言ってもらえるような環境にしていただきたいと思いますし、先ほど教育長に答弁いただいたことに関しても、まさにあのように配慮して進めていただくしかないと思いますので、しっかり実施をしていただくということを希望して、私の質問を終わりたいと思います。
　　　　以上です。
〇議長（佐藤一廣）　引き続き発言を許可いたします。６番、平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　それでは、通告のとおり質問をいたします。
　　　　新庄神室産業高校真室川校への支援についてまず伺います。この件については、昨年６月定例会において、姉﨑園子議員が同様の趣旨といいますか、同様のテーマの一般質問を行っており、教育長が真校の現状と支援の方向性について答弁しております。今回改めてお聞きするのは、その後、議会として県外視察研修を行い、岩手県西和賀町での高校支援状況を聞く機会があったことから、その結果も踏まえてのことであります。今度は、町長に町としてできる支援の考えについてお聞きする次第です。
　　　　昨年行われた研修で、西和賀町における研修の趣旨としては観光と特産品開発に関することでありましたが、その特産品開発に関して、県立西和賀高等学校との連携が進められているという点を入り口に話が始まっておりました。西和賀町は、その時点で人口およそ5,100、観光が主産業の一つとなっていることは、我が町との違いもありますけれども、人口規模や豪雪地帯であることなど、我が町と似た部分もあると思います。県立西和賀高校は、町内唯一の高校で、御多分に漏れず少子化を背景に地元からの入学者が減少しているということでした。そこで、西和賀町として公営塾の設置による特別講習の実施や検定の受検支援に加えて、進学に係る経済支援なども含めた高校の魅力化に取り組み、お隣の北上市を中心に近隣の市町村からも生徒の受入れを進めました。しかし、私立高校の実質無償化に伴い、近隣だけでは生徒の確保が難しくなり、全国からの生徒募集に乗り出したそうです。そのために、ここでしか学ぶことのできない魅力的なコンテンツが必要とされ、地域ブランド、ユキノチカラを活用し、高校生が町内事業者や県内在住のデザイナーとともに地域資源を生かした商品やサービス開発に取り組み、リサーチや課題発見、企画立案、テストマーケティングなど、商品開発における一連の流れを体験することで自分の将来の働き方や地域で働くイメージを養うという活動が進められているそうです。こうしたことを「地方財政」2022年６月という冊子を基に説明を受けました。この高校は、普通科１学級で40人の定員だそうで、この間は33人とか36人とかが入学しているそうで、一時は定員を超える応募もあったそうです。全国から生徒を集めるため、廃業になった旅館などをリフォームして受皿にしていると聞きました。教育内容については、県教委と学校が決めるべきことですから、町が音頭を取ってというわけにはいかず、簡単ではないと思いますが、地域ブランドとの連携と全国を視野に入れた生徒募集のための居住環境の整備という２つの点で参考にできる取組みではないかと思います。こうした取組みを我が町でもできないものかと考えますが、いかがでしょうか。こうした取組みの検討を含め、真校の将来に対する町長の考えを伺います。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　平野勝澄議員の１問目のご質問、新庄神室産業高校真室川校への支援についてお答えをします。
　　　　今年度の新庄神室産業高校真室川校の入学者は７人でありました。過去５年間の入学者数の推移は、令和元年度、８人、２年度、18人、３年度、10人、４年度、９人と、定員40人の半分を大きく割り込んでいる状況にあります。昭和23年の創立以来、幾多の社会情勢の変遷の中で今日に至った真室川校は、とりわけ少子高齢化、子供の数の減少に大きな影響を受けているものと承知をしております。
　　　　真室川校の今後の在り方に係る計画などにつきまして改めてご説明をしますと、平成26年11月に策定された県の県立高校再編整備基本計画では、真室川校など１学年１学級の小規模校においては、入学者数が２年連続して入学定員の２分の１に満たない場合は、地域事情を配慮しながら、原則その２年後に募集停止とされておりました。その後、令和２年度から３年間、所在する自治体等と学校で学校魅力化地域連携協議会を組織し、学校の魅力化、活性化策を検討し取り組み、以後の２年間においても入学者数に増加が見られない場合は地元自治体と改めて協議をすることに計画が改定をされております。現在取り組んでおります真室川校魅力化計画では、学校自体の魅力を高めるため、地域を支える人材育成、人づくりの強化を掲げ、コミュニケーション力、自己実現力、地域貢献力の３つを高校生に特につけたい力として、地域と連携した探求型学習、企業と連携したキャリア教育、活動が見える情報発信の３つを取組みの柱としております。これまで町として、入学費用、通学費用の補助など経済的な就学支援や、就職に向けた魅力ある人材づくりとしての資格取得支援を行っており、令和３年度から配置している真室川校魅力化コーディネーターには、今年度から学校事情をよく知る校長経験者を配置し、行政、学校、企業をつなぐ役割を担っていただいているところであります。
　　　　１点目の地域ブランドとの連携については、真室川校魅力化計画に計画をしております地域と連携した探求型学習及び企業と連携したキャリア教育の推進に関するものと思われますが、学校においては既に年間の教育課程を編成をしており、またカリキュラムの作成なども必要となりますが、今後総合的な探求の時間のテーマとして参考となるものと思いますので、学校と魅力化コーディネーターにご案内をさせていただきたいと考えております。
　　　　２点目の入学者の全国募集についてですが、県内には１学年１学級の小規模校は６校あり、所在する地元自治体及び当該校において、高校の魅力化、活性化に取り組まれてきました。県は、これらを支援するため、令和４年度から小規模校入学者確保策の一つとして、１つ、それまでなかった小規模校普通科における推薦入試の実施、２つ、推薦入試における県外募集を可能とすること、３つ、県外募集、県外合格者数の拡大といった入試改善を行っており、真室川校においても令和４年度入学者から推薦入試が実施をされております。県外募集については、それまで遊佐高校、小国高校において一般入試のみとされておりましたが、令和４年度からは推薦入試においても対象とされており、今年度入学者からは、新庄北高等学校最上校、新庄南高等学校金山校についても実施をされております。いずれの町においても、いわゆる高校留学制度と称し、議員ご指摘の寮や宿舎のほか、経済的な支援制度を設けているようですが、以前から実施している小国、遊佐高校においては複数の留学生がいる一方、最上地区の２校においてはゼロないし１名と大変厳しい状況のようであります。最上地区の２校の寮については、中学校旧寄宿舎や空きのある医師住宅を活用予定とのことで、最上校においては特別な配慮が必要な生徒の受入れ、金山校においては中高連携の特徴があり、クロスカントリースキーの部活動にも力を入れていると聞いております。真室川校は、一人一人の生徒を大切にし、生きる力に富む人間を育成するという少人数学習とキャリア教育、個々の生徒に適した進路指導を丁寧に展開をしており、地域を愛し、地域に生きるのスローガンの下、地域の祭りや清掃活動、除雪ボランティア等に取り組み、小中学校との連携、高校生ボランティアと小中学生との交流活動など、その活躍を町民の方から温かく見守っていただいており、現在のところ、学校との協議により県外募集は予定をしておりません。真室川校入学者の確保に向けては、今年度入学実績があるなど、特に入学が見込める中学校へのアプローチを強め、在校生の出身中学校３年生に学校だよりのお知らせ版を毎月配布するなど、真室川校の特徴やよさ、魅力を知っていただけるよう、中学生への情報発信を強化していきます。これまでの地域に根差した活動のほか、今年６月には真室川駅前商店街を会場とした、さなぶり手仕事まつりへの出店や、７月から開催されている歴史民俗資料館企画展、おかえりなさいマムロガワクジラ展とタイアップしたクジラバルーン制作とその披露、８月の真室川音頭パレード参加など、ここ数年、コロナ禍で制限されてきた活動も活発化し、町の行事に積極的に協力、参加をいただいております。７月以降、地域の方から学校の授業や行事に一緒に参加をしていただく地域きずな授業にも取り組んでおり、地域の方との交流を通し、真室川校への理解を深めていただき、さらに深くＰＲにつなげていくこととしています。地域の活力源でもある真室川校の存在意義を踏まえ、県教育委員会と意思疎通を図りながら、存続に向けて掲げた計画を学校とともに着実に進め、引き続き支援をしてまいります。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　今お答えいただいた中で、現在の真校の存続に関わってということでは、所在する自治体等と学校とで学校魅力化地域連携協議会を組織し、学校の魅力、活性化策を検討し取り組み、以後の２年間においても入学者数に増加が見られない場合は地元自治体と改めて協議するというふうに改定されているというお話を伺いました。これ以前にもこのことについてはお聞きをしているところでありますが、これを踏まえて今県教委との間で、真校の存続に関わってということでは、２年後の検討というのと、その２年で終了ではなく、２年ごとにどんどんと話をしていくということなのかどうなのかというあたりも含めて、県教委が今の真校の状況についてどう考えているのかなということについての情報、これは教育委員会のむしろ所管かもしれませんが、そこをお聞きしたいと思うのです。新庄市内の３つの高校の再編ということも言われている中でありますので、どうしてもこの辺り気になるところです。いかがでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　先ほど申し上げましたように、学校魅力化地域連携協議会という名称で全体的に取り組んだものは４年度で終了しているということです。それで、今後２年間、再編計画の中では７年度中には最低限めどをつけないと次のステップに進めないという現状があります。したがいまして、５年度にもう既に入っておりますけれども、県教委のほうからは２年後の１回目のアプローチというのはまだはっきりと来ておりません。そこで、どういうような県教委のほうからお話があるのか、それは分からない状況にあります。市町村と協議をしながらという内容については、一切触れられていないという状況であるので、ここで新たに始まるのか、それとも今までやってきたことの総括として協議するべき事項があるのかどうか、この辺が一番問題になろうかと。では、次の協議があるからといって次から次へと延命策を何のビジョンもないままに持ちかけていって先延ばしするというような内容ではないというふうに私は理解しているところであります。したがいまして、これまでの取組みの成果と、それをもってして今後どうあるべきかと、それは町の意思と、もちろんこれは高校さんの意思があるわけでありますので、その辺がうまくマッチングするのか、これが一番課題であります。当然町民の皆さんのご意見、会議の中にも入っていただいておりますので、それは当然、当然と申しますか、協議会の設置そのものが存続に向けた設置でありましたので、そこでそろそろというような話はないと思いますけれども、今後この協議の中では、より具体的に現実性のあるものとした協議になろうかと思っておりますので、今ちょっと頭を悩ませているところであります。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　町民の存続の希望と、そういったことに関わらずと言うと変なのですけれども、実際の募集の実績で県のほうではどうするかというのを決めていくということであれば、引き続き存続の危機が続いているということなのだなというふうには受け止めているところです。
　　　　前段のキャリア教育につながるようなことについては、総合的な探究の時間のテーマとして参考になるとおっしゃっていただいたことはよかったと思います。
　　　　それで、県外からの募集ということに関しては、真校としては学校との協議によってこれは予定していないというお答えでありました。それは町内の中で、いろいろな町民の方々との触れ合いであったりとか、地域を愛し、地域に生きるというスローガン的にも、地域内での真校の価値を確立していくということなのかなというふうに受け止めているところですけれども、あえて県外募集はしない方向だと。同じ最上地域の分校の中でも真校だけはちょっと立場の違う取組みをという方向だということになると思うのですけれども、この辺りもう少し詳しい状況などをお聞きしたいと思うのですが、いかがでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　町外というか、県外です、基本的に、という状況であります。先ほど申し上げたところは、単独校であります、あくまでも。最上郡というのは、既に分校になっているという状況。これは、ご存じであると思いますけれども、特に真室川校においては神室産業高校という実業高校の分校であって、しかも普通科という非常に極めてまれな存在になっているという状況にあります。したがって、その魅力を県外の方にどのように発信するのか。来てその価値があるのかという判断をしていただくためにどのようなアプローチをするかと、現状のところではそれを見いだせないというのが一番大きな課題であります。あとは、本校がやっていないものに対して分校がそれを行うということについてどうなのかと。仮に１人とか来られた場合に、今この段階でその１人がいるから廃校にはしないでくれと、統合しないでくれという理屈になり得るのかと。それは、本来の学校の存続の在り方としては私としては筋が違うのではないかと、そういったところを総合して県外募集はしないということに今しているところであります。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　そういう事情であれば分かりました。考え方としては筋の通ったことだというふうに評価できると思います。今現在、真室川校の魅力化ということでは努力を続けているというところだと思いますし、真校の同窓会の方々をはじめ出身者の方々、町内の皆さんの存続の希望というのはあると思いますので、引き続き様々な施策で、そして町としても様々な支援を続けながら、何とか真校を残していけるような努力を引き続き重ねていただきたいということを申し上げた上で、質問を変えたいと思います。
　　　　２つ目の質問は、区長会からの要望の取組み状況についてお伺いをいたします。７月20日、区長会、衛生連と議員との交流懇談会が開かれまして、要望３点について意見交換を行ったところであります。１つは、八敷代以北の県道の改良について、県道35号線です。真室川鮭川線です。２つ目に、敬老会補助金の増額について。３つ目、名子坂丁字路付近の道路改良について、344号線の砂子沢の入り口付近といいますか、あさひ小の入り口付近であり、その時点で議会として承知している町の取組み状況については説明させていただいたところであります。同時に、実現に向けて議会としても応援していく旨も申し上げました。町としてもちろん要望についてはご承知で、検討し、また推進しているところだと思いますので、それぞれの内容について子細にここで入り込むことはいたしませんが、その後の検討状況や国、県への要望の状況、取組み状況についてこの議場の場で伺った上で、町民の方々にお知らせをするということも大事な我々の役割だろうと考え、質問させていただくものであります。特に国や県への要望が必要な県道、国道に関わってくる１つ目、八敷代以北の県道の改良、３つ目、名子坂丁字路付近の道路改良、これについては町から県や国への要望事項っていっぱいあると思うのですけれども、重要性においてどのぐらいの位置づけとされているのだろうかということも含めてお聞きをします。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　２問目のご質問、区長会からの要望の取組み状況の１点目の八敷代以北の県道の改良と３点目の名子坂丁字路付近の道路改良につきましては関連がありますので、併せてお答えをします。
　　　　県道真室川鮭川線は、本町南北に縦断をし、国道344号は東西に横断する路線で、両路線とも秋田県や近隣市町村を往来する幹線道路として、本町の産業、経済、文化面の発展や観光振興に大きな役割を果たしております。東日本大震災を契機に、災害時における緊急車両の通行及び支援物資輸送の確保に資する緊急輸送道路に指定されたことや、これまでの各種要望活動が結実し、念願であった安久土橋や栗谷沢橋の架け替え工事が完成に至っております。道路の整備要望については、毎年、側溝や河川のしゅんせつなどと一緒に県のヒアリングがあります。また、最上開発協議会や各種期成同盟会での県選出国会議員や国土交通省、財務省などに対しての要望活動や、町単独の活動としても議会と一体となった陳情を行うなど、あらゆる機会を捉えて要望活動を行っております。各行政区に関連する事業の進捗状況については、地区からの要望の有無に関わらず、町の事業も併せて随時お伝えをしているところであります。
　　　　県道真室川鮭川線の八敷代以北の道路改良につきましては、県のヒアリングや最上総合支庁長との意見交換の際には、現在整備中の関沢工区の道路改良や釜渕―八敷代間の視距改良工事を優先するとされておりますが、及位駅東側に東北中央自動車道のフルインターチェンジが整備されることから、農業、林業、商工業など多角的な分野から道路整備の必要性を訴え、整備促進に向けた要望活動を継続してまいります。
　　　　国道344号と県道砂子沢小又釜渕線の交差点付近の道路改良につきましては、344号の横断歩道のカラー標示や側溝への蓋設置による道路交差部幅員の確保、横断者注意の路面標示、丁字路標識の更新などの対策も講じていただいており、町でもカーブミラーを曇り防止機能つきのものへと変更するなどの安全対策を行っているところであります。さらなる安全性向上のための道路改良を行っていただくには、住宅の移転補償や344号に架かる橋や護岸の整備を含めた大規模な法線の変更が必要となりますので、今後も粘り強く県に要望してまいります。
　　　　次に、２点目の敬老会補助金の増額についてでありますが、町の敬老事業はかつては小学校区を単位として、地区住民とともに実施をしてきたところでありますが、平成17年度からは町全体で１か所の会場で敬老会を開催し、祝賀会については地区ごとに開催していただいております。平成20年度からは、祝賀会を開催した地区に対して、数え年70歳以上の方１人当たり500円の補助金を交付をしており、令和２年度からはコロナ禍により祝賀会の開催に代えてお祝い品や記念品の贈呈などを実施した場合も補助対象としております。町敬老会では、数え年99歳の白寿、88歳の米寿、77歳の喜寿を迎えた方々を会場にお迎えをしてお祝いし、賀詞と記念品を贈呈しており、令和４年度の対象者は白寿８名、米寿86名、喜寿89名の183名で、事業経費は約120万円となっております。また、令和４年度の各地区の祝賀会などの敬老事業の状況としては、60地区で実施をされ、対象者1,994名分、99万7,000円の補助金の交付をいたしました。町敬老会は、節目を迎えた方々が一堂に会し、互いに長寿を祝う場とするとともに、敬意を持って感謝を伝え、盛大にお祝いをするということを第一とし、その補完として地区の敬老事業に補助金を交付しております。コロナ禍以降は、祝賀会を自粛し、お祝いの品の配付のみとしたところなど、地域の実情に合わせ実施されている状況にあることから、今後各地区の開催状況や運営方法を踏まえながら、引き続き高齢者福祉の充実に努め、高齢者が元気で自分らしく、共に支え合いながら生き生きと暮らせる地域づくりを支援してまいります。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　１点目、３点目のところの道路の改良についてであります。総括的なお答えとして、今後も粘り強く県に要望していくということご答弁いただいております。それで、特に名子坂丁字路のほうのことについてなのですけれども、これは地域の皆さんが町や議会との懇談の中で出していただいたほかにも、県のほうにも要望に行っていらっしゃるということもお聞きをしました。その中で、町からの様々な要望、当然ながら緊急性や切実性がより上に来るものというのいろいろあろうと思うのですけれども、その中でこの課題についての位置づけというのがもう少し上だとなというような発言があったやのようなこともちょっと伺ったことがございます。町から道路に関わるだけでも恐らくはこれ以外にも様々な要望事項たくさんあるのだと思うのです。そういった中でのこの件についての位置づけといいますか、ランクをつけているわけではないとは思うのですけれども、そうしたことを考えたときに、実際今回の交流会でも相当手の込んだ資料を作っていただいて、危険性、現在の取組み状況なんかも含めて、かなり地域では力を入れて取り組んでいるなというふうに私としては受け止めていまして、こうした要望なのだから、何とか応えられるようにしてはどうかなというふうにその会の中で思ったということが今回この質問をさせていただいたことの理由でもあります。そういう点で、今県への要望の努力はされていないということではないと思うのですけれども、もう少し何とか強く要望していくということができないものかなというふうなことを考えているところなのです。ぜひこの位置づけをもう少し高めるようなことができないかと思っているのですけれども、その辺りいかがお考えでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　今までの議会の中で、１か所の事業に関してその順位がどうであろうとか、もう少し優先順位を上げろというようなお話をいただいた記憶はないのですけれども、なぜこういった質問に今なっているのか私としてはちょっと理解できない部分があります。前からお話をしているとおり、決して取り上げていないということではなくて、ほかに従前から長年要望している中に当然組み入れましたという話はしておりますし、その中で順位がどうだという話をするということは、ほかの地域に対して失礼なことになるのではないかなと。これまで先人の方々がいろいろなところで努力をされ、陳情活動され、要望活動されてきました。それが今盛り上がっている、これは確かに重要なことだと思います。しかしながら、その声が今大きいからといって、これまでの順位を変えろと、変えろとまではおっしゃってはいないというふうに理解をしておりますけれども、その辺については町の政策としてこれまでの取組みがどうであったのかという評価にも当然つながりますので、しないと言っているわけではございませんし、要望にも上げてあります。最下位でもありません。といったところでご理解をしていただきたいと。これ以上言うのは差し支えがありますので、ご理解をお願いしたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　私としても、先ほども申し上げたとおり、緊急性、切実性、それに今町長おっしゃられたとおり、これまでの積み重ねということもございますので、より重要だと考えられるものを乗り越えてというようなつもりでは私としてもございません。全体として、より町の様々な要望を、今も努力されているということは重々承知の上でなのですけれども、引き続きしていっていただきたいなというふうに考えているところでございます。
　　　　それから、２点目の敬老会の補助金の増額についてという聞き方をさせていただきました。これは、各地域でやっている敬老会に対する補助金の増額についてということなのですけれども、お答えの中だと、地域の実情に合わせて実施されている状況ということから、今後各地区の開催状況や運営方法を踏まえながら引き続き云々ということでのお答えをいただいているわけですけれども、現在の金額、１人当たり500円という金額について、増加に向けて検討していただけるのかどうなのだろうかという点では、ちょっとつかみにくいお答えかなと思ったところであります。金額の話をするのも少々生々しいのかなとは思うのですけれども、500円という設定で始まった時期からすると、様々な物価高騰等もこの間続いている中ですので、何がしかそういった点で考慮いただけないかなという、こういう要望だというふうに私としても受け止めていますし、そういうことがあってもいいのではないかなというふうには思います。今回補正予算で議案にも上がるように、物価高騰化対策で商品券の配布ということを追加するということなども出ておりますが、そういったこととともに、長年町で頑張ってこられた方へ敬意を表するという意味でも、少し増額に向けた検討をしていただくというようなことはならないものかなというふうに思っているところです。ぜひその辺は前向きに検討するというようなお答えをいただけたらなというふうに思っているところなのですが、いかがなものでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　最初に、先ほどの答弁でちょっと誤解があると私も困りますので、決して前からある順位を崩さないと言っていることではないのです。やはり時代に応じて、交通量でありますとか、あとは居住されている方の状況とか、いろいろな要素がありますので、その中を全体的に考慮した上で、県、国への要望を強めていくというようなことはこれまでもやってきていることでありますので、今回の件に限ってということでございませんので、今回の件についてもそのような考えに変わりはございませんので、状況に応じた中での、あとは全てが要望どおりなのかということでもなくて、違ったことで解消できるのではないかとか、違う局部的なことで、取りあえずという言い方は変なのですけれども、危険回避からいけば局部改良であるとか、釜渕のように、鏡沢ですか、視距改良のみとか、そういったやり方も当然あるわけでありますので、状況に応じた要望と、あとは現状の確認をしていきたいというふうに思っているところであります。
　　　　敬老会のほうであります。ほかの町村の状況を見るとちょっとばらばらでありまして、私としては先ほど申し上げたように節目の方は一旦来ていただくと。来ていただくの大変ではあるのですけれども、昔は地域の方が全体で公民館なり遊楽館のほうに送ってきていただいて、そのまま車に乗せて地区の公民館でお祝いをしていただいているという状況でありました。やはりそういった取組みも今後継続していただければ大変ありがたいなと思うところではあるのですけれども、なかなか時代も変わるということで、今回は特にコロナもあったわけでありますので、また前のようにというようなことも、またあと老人の比率がすごく高くなりまして、老人クラブが祝賀会をしなければならないという現状も中にはあるようであります。それも決して町の予算だけではなくて、従前は町内会の予算をこのための経費に割いてやっていただいているところもあって、そのための補填等もしたいというようなこともあったわけでありますので、全てをこれで賄っていただきたいというのは、私はちょっと無理があろうかなと思っているところです。ですから、ではその分増額するのかと言われましてもなかなか、その流れから申しますとそのような考えでありますし、あとはほかの町村よりもちょっと劣っているというようなことも、これは敬老の方には失礼に当たる部分かなというふうに思いますので、今回の町敬老会もありますし、また老人クラブの方が全てというわけではないのですけれども、若干上げてくれないかという話は伺っているところでありますので、何をどの程度というようなお話をまずは聞かせていただいて、これがよろしい方向だなと思えば検討させていただきたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　様々な声を聞きながら検討していただくというお答えをいただきました。私としては、そのお答えでこの場では満足したいと思います。
　　　　以上で私からの質問を終了いたします。

〇議長（佐藤一廣）　以上をもって本日の日程は全て終了いたしましたので、本日はこれをもって散会いたします。
　　　　本日は大変ご苦労さまでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（午前１１時２２分）