令和６年第３回真室川町議会臨時会（第２号）

令和６年第３回真室川町議会定例会（本会議）　　　　　　　　　　　　議　事　日　程（第２日目）

１．開会日時　　　　令和６年９月６日（金）午前１０時　開　議

２．開会場所　　　　真室川町役場　議会議事堂

３．議事事件
　　　　　　　　　　　　　　　開　議　宣　告

日程第１　：　一般質問

令和６年第３回真室川町議会定例会会議録
招集年月日	令和６年９月６日（金）　　　　　　　　第２日目
招集の場所	真室川町役場　議会議事堂
開会	令和６年９月６日（金）　開議　午前10時00分
出席議員	１番　　小松健弥	２番　　舟生源氏
	３番　　姉﨑園子	４番　　小松正弘
	５番　　髙橋秀則	６番　　平野勝澄
	７番　　佐藤　正	８番　　五十嵐久芳
	９番　　菅原道雄	10番　　佐　藤　一　廣
欠席議員	な　　し
不応招議員	な　　し
地方自治法第121 条の規定に基づき出席した者の職・氏名	町　　　　長　新田隆治	副町長　大　木　　　聡
	教育長　門脇　昭	総務課長　佐藤和弥
	企画課長　須　田　英　樹	建設課長　阿部健一
	農林課長　斉藤克智	町民課長　山　田　和　寿
	福祉課長　佐藤洋子	会計管理者　青柳洋児
	教育課長　髙橋雅之	病院事務長　佐藤光宣
	農委事務局長　斉藤克智	代表監査委員　鈴木謙一
	農業委員会会長　梁瀬　裕
職務のための出席者	議会事務局　　加藤清美　　　山田千穂
職務のための出席者	総務課　　池添　豊
会議録署名議員	８番　　五十嵐久芳　　　９番　　菅原道雄
散　　　　　会	午前11時42分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（午前１０時００分）
〇議長（佐藤一廣）　おはようございます。
　　　　ただいまの出席議員は10人であります。
　　　　定足数に達しておりますので、ただいまから第２日目の定例会を開会いたします。
　　　　直ちに会議を開きます。
　　　　議事日程に入る前に、昨日開催されました決算審査特別委員会の委員長、副委員長が選任されましたので、その結果を報告いたします。
　　　　委員長に菅原道雄委員、副委員長に小松健弥委員が選任されましたことを報告いたします。

〇議長（佐藤一廣）　日程第１、一般質問に入ります。
　　　　質問は配付しております一覧表のとおりの順とし、５日の引き続きといたします。
　　　　再質問は質問席で行うことを許可いたします。
　　　　順番に質問を許可いたします。４番、小松正弘議員。
〇４番（小松正弘）　おはようございます。それでは、通告に従いまして、私のほうから質問させていただきます。真室川公園の今後の整備計画ということで質問させていただきます。
　　　　第６次真室川町総合計画、73ページ、施策28、公園機能の維持・強化で、町内に２つある都市公園の一つ、真室川公園について質問いたします。現状と課題には、都市公園は機能、役割を明確にし、町民に親しまれる公園として整備や管理を行うことが求められる。そのための施策の展開として、「都市公園は、町民のニーズや利用実態を調査し、長寿命化計画に基づいた施設整備を進めます」とあり、さらに「真室川公園は自然エリア、梅林エリア、多目的エリアとして再整備を進めます」とあります。
　　　　まず、多目的エリアから、私の知っている過去の状況を話してみたいと思います。多目的エリアは、慰霊碑、トイレ、遊具しか施設はなく、今でもそうだと思いますが、梅まつりでしか活用しない場所でした。その梅まつりでは、闘犬大会、闘鶏大会などが開催されておりました。これらの大会は数回で幕を下ろし、その後は慰霊祭のみの開催となったと記憶しています。
　　　　次に、梅林エリアですが、３段階に整備されたと記憶しております。過去には観梅会や梅の里マラソン大会ゴールとしてにぎわったところであります。当初は、ステージでのアトラクションが梅まつりを盛り上げ、来場者も増加し、会場がだんだん狭くなっていき、西側に第２公園を増設、さらに西側に各周年イベントや記念大会での植樹を行った第３公園と整備され現在に至っていると記憶しています。
　　　　次に、自然エリアですが、当時から見れば広葉樹林も大きく成長してしまいましたが、自然林を生かして造ったアスレチックが人気を呼び、たくさんの子供たちや大人の方々も利用していました。また、林の中には山栗やアケビなどが豊富で、近くの町民がよく栗拾いなどを楽しんでいました。
　　　　さて、現状では、昨年度に多目的エリアの遊具が新調され、休日にもなると町内外から遊びに来ている家族が大変増加しております。遊具が新しく、また珍しい遊具もあり、利用者には大変喜ばれているようです。遊具の近くには新しくなったトイレや休憩場所もでき、自由に使用できることが好感のようです。さらには、春の梅まつりの会場になっているとともに、梅の里マラソン大会のゴールにもなっており、にぎわいは大変なものです。さらに、会場には地元サークル、団体などやキッチンカーも出店しており、一段とにぎやかさを醸し出しているのは時代の流れなのでしょうか。
　　　　梅林エリアは、レストハウスが解体され、何か物足りない風情ですが、ただいま第２公園に、老朽化したあずまやを解体し、新しいあずまやを建築しているようです。今では、あえて梅の花を見るためにしか訪れないエリアになってしまったように感じます。ステージには雪囲いなどの資材が置かれ、通路以外は雑草が生い茂っています。梅まつりが開催されてから約半世紀近くが経過した今、梅の木の下で交流できた当時がよみがえってまいりました。最近の気象状況の影響もあり、梅の花の開花時期と梅まつりの開催時期を合わせるのは非常に困難になってきておりますが、私としては梅の花があっての祭りではないかと感じているところです。
　　　　自然エリアについても同様で、自然林の中は駈け巡ることができなくなっています。少しでも自然林の中を歩けるようならと感じます。今の自然エリアは、草木の生い茂った林でしかありません。
　　　　このようなことから、第６次真室川町総合計画にあるように、年間の利用実績や町民のニーズに合った、町民に親しまれる公園にするための長寿命化計画に基づいた施策整備について、各エリアごと、今後どのような計画を考えているのか、町長にお伺いしたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　小松正弘議員のご質問、真室川公園の今後の整備計画についてお答えをいたします。
　　　　通称、梅公園として町内外から広く利用していただいている真室川公園の歴史は古く、大正13年に国有地を借用し、昭和27年に払下げを受け、昭和39年から真室川都市公園として整備を行っております。昭和55年７月に町民の休息、観賞、散歩、遊戯等、総合的な利用に供される総合運動公園として都市計画決定を行い、これまで梅の植栽、展望広場、あずまやの整備、老朽化施設の撤去などを行ってきております。
　　　　近年の整備においては、平成27年度に真室川公園長寿命化計画・基本計画を策定し、上段部は森林の散策、眺望スペースとする自然エリア、中段は梅の観賞、眺望スペースとする梅林エリア、下段は児童公園、イベント開催の場とする多目的エリアとすることを基本的な方向性とし、本計画を議会でも説明をしているところであります。
　　　　本計画に基づき、平成29年度にイベント広場への人工芝の敷設や公園入り口階段の工事を、30年度には園路の拡張工事を行い、令和２年度には、町内の小中学校、こども園、保育所に通う児童の保護者を対象に、レストハウス、児童公園のトイレ、遊具等についてのアンケート調査を実施をしながら、３年度から４年度にかけて休憩所とトイレの複合施設の新築と遊具のリニューアル整備を行っております。
　　　　一方、ソフト面の整備については、これまで議員各位や町観光物産協会などから、春から秋まで楽しめる花木の植栽、除草の徹底や枯れ木の伐採、梅の木の管理などの提案、要望をいただいております。
　　　　上段の自然エリアについては、これまで老朽木の伐採やチップの敷設による散策路の整備を行ってきておりますが、議員ご指摘のとおり散策路以外に笹などが繁茂していることから、昨年度より枯れ木等の支障木の伐採と併せて笹の除去を計画的に行うことで快適な散策空間を確保していくこととしております。
　　　　中段の梅林エリアと下段の多目的エリアには、様々な花木の植栽としまして、４月から５月は梅や桜、５月はツツジや藤、６月から７月はアジサイ、８月から９月はダリアやサルスベリ、10月から11月は紅葉などの季節の変化を堪能できる花木や、パンジーやベゴニア等の一年草を植栽し、彩りを添えているところであります。特に町の花、町の木としている梅の管理については、樹勢の観察を行いながら、枝の剪定、消毒を定期的に実施し、春の観賞を楽しんでいただけるよう努めております。
　　　　真室川公園は、町民の憩いの場であるとともに、本町を代表する交流資源であり、これまでの公園整備事業と新しい遊具や複合施設の完成により利用者数が大幅に増加をしております。
　　　　今年度は、中段の梅林エリアに景観眺望や休息スペースとしてのあずまやの新築整備を進めており、引き続き老朽化したステージの撤去や上段の環境整備を進め、町内外から人が集い、楽しんでいただける公園となるよう努めてまいります。
〇議長（佐藤一廣）　小松正弘議員。
〇４番（小松正弘）　真室川公園は、梅公園や梅里苑の名前で親しまれてきた公園であります。今後も梅まつりは、出店や梅の里マラソン、アトラクションなどの関係で、多目的エリアでの開催になると思います。咲き誇る梅の下で行ってきた観梅会が春の真室川を、また梅の里真室川を今まで象徴してきたと私は感じているのですが、その点について町長はどのような考えを持っているのかお伺いしたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　公園については、私も小学校４年生頃だったのかなと記憶をしております。やっぱりそのときはできたばかりということもあって、休日に弁当なんかを持って親子で行った記憶がありますし、以来あそこの象徴的な滑り台、何山といったかちょっと忘れましたが、あの辺の記憶がまだしっかりと残っているわけであります。ほかの遊具についても、いろいろなものが当時もありましたし、ただその後、危険であると、そういう安全のための基準が強化されたために、いろいろなジャングルジムでありますとか、円形のブランコ、手下がりブランコなども全て使用できなくなってきているというようなことがあって、なかなか難しい時代の中にあったと思います。それに併せて、ご存じのとおり、アスレチックという、当時目新しいものもあったわけでありますが、その後、やはりこれも安全基準ということと、あとは当然木で造られたものでありますので、それの老朽化と、またやり直すにしてもその安全基準をしっかりと達成できるのかと、担保できるのかということが非常に問題となって、今のような散策路というふうになってきた経過があります。
　　　　真室川音頭の中で、では梅はどこにあるのやというのは当然昔から言われてきておりまして、それは梅公園にありますというようなことで言ってはおりましたが、なかなかその本数も少なくて、いろいろな名勝と比べまして、鮮やかに一斉に咲くというようなものでもなかなかなく、天候不順などもあって、梅をしっかりと堪能できるという環境にこれまであったのかというのは、なかなか難しいというふうに思っているところであります。天候不順というのと、あとは山のあそこの秋山の土壌に合う梅の木がなかなかなくて、当時相当苦労していろいろな肥料とか土壌改良材を入れてきた経過があります。したがいまして、名勝にあるような、梅の木の下である程度平らになっていて、そこでシートを敷いて御飯を楽しむというような状況ではなく、やっぱりその木をとにかく立派なものにしたいということで、いわゆる硬くしないで、雑草も頻繁に除去しないというようなことが当時の専門の方からのアドバイスもあったと。しかしながら、時間は過ぎましたが、土壌がしっかり安定するというのはなかなか難しい状況にもあって、今のような状況になっていると。それは、梅まつりの前になりましたらば、下にある雑草とか木の葉っぱ、それらはきれいにするようにということで対応はしてまいりましたが、なかなか今の天候の関係、気温状況というか気象状況も前とは随分変わってきております。それがいい方向にはあんまり作用していない状況にあるのではないかなと思っているところです。
　　　　これからも梅の木については土壌に合ったものをこれからも探し続けて定着させたいということもありますけれども、どちらかというと駅前にある梅の木のほうが立派だという話もあって、なかなかこれ難しいものだなというふうに思っております。しかしながら、真室川駅を降りたらすぐ真室川音頭の梅の花が見られると。少しでありますけれども、そこを真っすぐ進んでいけば秋山公園に行って、ある程度の本数がある、また桜もほかの花木も植栽されているという状況で楽しんでいただけるような条件はあるのかなと思っております。あとは、公園の機能を時代にマッチしたような状況にするにはどうしていったらいいのかなと。今先ほど申し上げたアンケートなどによって、どちらかというと遊具関係、あとはレクリエーション的なものに力をこのたびは入れさせていただきましたが、今後は中段、上段部も含めた中で、真室川らしさ、都市公園は総合運動公園も含めて山形県内でも上位に位置する１人当たりの面積になっております。したがいまして、非常にこれの管理が難しいというところもあるわけでありますけれども、秋山公園に限らず、総合運動公園のほうにも桜もあるわけでありますので、その辺を回遊していただけるようなもののつくり方にするにはまた行政だけではいろいろと難しい面がありますので、いろいろ使ってもらえる方々のご意見をこれからも参考にして、人々が集いやすいような公園にしてまいりたいと思っているところであります。
〇議長（佐藤一廣）　小松正弘議員。
〇４番（小松正弘）　ありがとうございます。答弁の中には、各月に、４月からですが、11月まで公園の中で、中段の梅林エリアでは様々な花が咲き誇るというふうに答弁書にあります。７月ですか、私が公園の中へ行ってきましたらば、もうほとんど草木が生えているところは草だらけでした。やっぱり年中こうやって咲くところだけでも雑草を刈っていただければなというふうに思った次第です。
　　　　また、答弁の中に老朽化したステージの撤去もあります。ということは、レストハウスも下のほうに移ってきまして、梅林エリアには、ではトイレも何もなくなってしまうということになります。とすれば、せっかくの梅の花を見に行って、梅の花の下で一杯酒を傾けるようなことも大変難しくなってくるのではないかなと私は思うのですが、これもやはり金のかかることですので、整備をしてトイレを造れなんていうことは私は申し上げませんが、できれば梅林エリアのほうに行きやすいような道路、それから利用しやすいような環境をつくっていただければ大変ありがたいなというふうに思っている次第です。
　　　　梅が咲いている時期に梅林へ訪れる人数というのは、私はどのぐらいいるか分かりません。毎日犬の散歩やウオーキングで梅林エリアを利用している町民も数多くおります。梅林エリアの動線、自然エリアの活用を十分踏まえた施策整備を期待しているわけですが、過去には広葉樹の伐採についてトラブルがあったと聞いております。さらに、このたびの豪雨で土砂災害も発生しています。それに、自然エリアの遊具が設置されている東側周辺についても、急斜面になっており、子供たちが誤って滑落しないような対策も必要かと考えます。その点はどういうふうに考えているかお伺いしたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　どちらかというと下のほうは、下のほうというか、下段のほうですね、下のほうはある程度、問題があるとすれば、問題というか、これからどうするのというのがあるとすれば、昔のグラウンド、ゲートボール場。今、梅まつりのときに自衛隊のとか、あと働く車両の展示場というふうになっておりますが、あそこはなかなかそれ以外の利用価値がないので、あそこをどうするかというアイデアをということは話はしていますが、なかなか出てこないというのが現状であります。それが課題として１つあると。
　　　　あと、中段については、通常の道路もありますけれども、流路溝、水を流しているところありますが、そこの脇からも散策をしながら、急ではありますけれども、上って楽しんでいただけるというようなことです。
　　　　あとそれから、上のほうはそんなに、梅のところから上の今林になっているというようなところまではそんなに角度というか、傾斜もそうでもないので、ゆっくり歩いてもらえるとは思ってはいますけれども、なかなか今言ったような途中まで、昔、車で何とか行けないかというような話も当然あったわけでありますけれども、自然公園の中を車を通すということはまずあり得ないというふうなことで前はお話をしておるところであります。
　　　　近年、高齢化ということでありますけれども、やっぱり高齢の方のことを考えればそういったことも考慮する必要も出るのではないかなと思いますが、果たしてどれだけ現状来ていただいているのかと。そうなれば今度バリアフリーというのも当然考えなくてはなりませんし、今の梅公園の砂利を、あれでは車椅子が歩けないというようなことも意見も出ていることも承知はしております。したがって、その解消をしながら、いろんな方が楽しんでいただけるような形にするのは非常に難しいところがあるなと。あそこ固めてしまえばいいのかなという感じもなきにしもあらずですが、果たして行かれた場合の受け止める方の感覚としてどうなのかなということも非常に難しいなと。これも先ほど申し上げた我々の感覚ではなくて、１回来てもらった方、あとはずっと来ているよというような方、これから利用したいと思っている方からのいろいろな、またアンケートをもう一回取ると大変な、いつもアンケートというふうに言われますけれども、機会があるたびにそういった話も聞いてみたいなとは思っています。
　　　　また、上のほうで水道の水源地ありますけれども、あれが解体する予定になっておりますので、その辺も含めてどういうふうにうまく利用できるのか、行きやすくないと誰もやっぱりこれは行かないというのは当たり前でありますので、その辺、しかしながら自然公園であるので、散策というのが大きな前提になっているということも踏まえて、あそこに植栽されている、昔はいろいろな木の、何ていう木なのかという表札というのですか、あれもありましたが、今ちょっと分からなくなっているようでありますので、再度調査をして、しっかりと子供でも分かるようなものにしたいなと。ちょうどあそこ今トラブルというふうに伐採ではあったようでありますけれども、あれちょっと受け止めた方によってそういうふうに思われたこともあるかもしれませんが、通常、専門家の指摘に沿って、今後残しておいては駄目な木を切らせていただいたということでありますので、その辺はちょっと誤解のないようにだけお願いしたいなと思っているところであります。
〇議長（佐藤一廣）　小松正弘議員。
〇４番（小松正弘）　７月に行ったときに自然公園も回ってきましたけれども、当初私が知らなかったものが１つある。道路が、ちょうど梅林エリアと自然エリアの間にあるトイレの前から秋山方面に抜ける道路が、チップ材が敷かれてできていました。いいつくりだなと思って、その道路も私通ってみました。ああいうふうな整備も必要なのかなというふうに思って今回話をさせていただきましたけれども、やはりそれ以外のところは全くの林です。その辺あたりも含めて、せっかくある自然林を生かすような取組みをやっていただきたいなというふうに考える次第です。
　　　　今後は多目的エリアがメイン会場になってくると思います。先ほど町長が話しされましたように、町民に親しまれる公園として整備や管理をしっかりしていただいて、長寿命化計画に基づいた施策整備を進めていただき、交流人口の拡大につながることを期待して質問を終わりたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　引き続き発言を許可いたします。１番、小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　それでは、通告に従って質問いたします。私からは、これからの農業に対する振興策はということで質問させていただきます。
　　　　令和５年12月議会において、持続可能な農林業という課題に対して、東北農林専門職大学との連携などについて質問いたしましたが、今回はさらに深掘りをして、これからの農業における課題と可能性、さらにはその施策について伺いたいと思います。
　　　　まず、現在本町の農業で多く取り組まれている水稲についての課題ですが、私が考えるには大きく６つの課題があるのではないかと思っています。１つは、就農者の高齢化と後継者不足、２つ目は激変する気候変動への対応、３つ目は生産コストの増加、肥料、農薬、機械のコストなど、４つ目は土壌の変化、劣化への対応、輪作、転作などの取組み、５番目は需要の変化、国内での米の需要が少ない、減反政策ということです。６つ目は、地球温暖化など環境問題への対応も必要な時代となった。農業も経営ですから、これらの課題を克服していかないと持続可能な農業にはならないわけです。また、特に水稲は手間がかかるのに収益性は低いわけですが、手間がかかる部分というのが春の床土作り、田起こし、田んぼのあぜ塗り、育苗箱への床土入れ、種もみの管理、育苗、田んぼの水の確保、代かき、田植と、春に一気に膨大な労力を必要とします。この部分を改善できれば大幅な労働コストの削減につながるわけです。
　　　　そこで、現在、日本全国で、民間主導での節水型の米づくりということで、菌根菌を使った、登録商標のため具体的な品名は申し上げられませんが、不耕起乾田直播ということで、田んぼを耕さずに直まきをするという新たな取組みが広がりつつあり、成果も出てきているようです。これは、簡単に言うと、春に田起こしや育苗、代かき、田植を行わず、播種機で乾いた田んぼに溝を切って種をまく方法ですが、菌根菌を使うことで土壌に含まれている水分で稲の成長を促す方法になります。これにより栽培された米の需要先は大手商社で、米は加工用米として扱われ、加工後に輸出されるという流れになります。さらには、水稲水田の場合は地球温暖化物質のメタンガスを発生させてしまうため、乾田直播によりメタンガスの発生が抑制され、環境対応が厳しくなった食料関連の多くの企業からの需要があるようです。これらの取組みに対して、現在農林水産省の米輸出に関わるチームが興味を示し、推進する方向になってきているようです。
　　　　農業はやはりＪＡが主導での取組みとなるわけですが、実際問題、それだけでは国内の農業が立ち行かない状況になってしまっているように感じます。そこで、農業で収入を得るためには、新たな取組みにもトライする必要があると思っております。ＪＡ主導の農業以外については、行政も知識、知見を高め、少しでも町内の営農者への恩恵や実利が得られるような取組みをできないものでしょうか。頑張っている農家さんをいかに多方面から支援できるか、補助金ばかりではなく情報としてのサポートなどもできないものか、生産者が頑張れる環境を構築していかなければならない今、行政としてはどう取り組んでいくのか、町長の考えを伺います。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　小松健弥議員のご質問、これからの農業に対する振興策はについてお答えをします。
　　　　本町の基幹産業である農業につきましては、議員からもありましたとおり、農業に従事する方々の高齢化と後継者や担い手農家の不足、昨年の高温少雨や今夏の集中豪雨などに象徴される気象災害、輸入に頼る肥料、農薬、家畜飼料、石油燃料、農業機械の価格高騰など、様々な要因が農家経営に大きな影響を与えております。
　　　　近年における日本の農業経営体の推移について申し上げますと、2010年度に170万経営体であったものが、2020年では110万経営体までに減少しており、ある研究所の予測によれば、2050年には2010年度比で約90％程度減少し、20万経営体を切り、農地の集約と大規模化が進み、15ヘクタール未満の小規模経営体は大きく減少し、経営規模30ヘクタール以上で売上げが3,000万円以上の中規模以上の農業経営体が今後の経営体の中心となっていくと予測をされております。主食用米の年間消費量も毎年10万トン程度減少しており、主食用米の生産の目安も総じて減少傾向となっております。
　　　　町内の農家の現状について、令和６年度水稲共済細目書に基づき説明申し上げますと、水稲作付を行う経営体は306経営体で、そのうち水稲経営のみに限定した場合53経営体と、依然として多いことが分かります。
　　　　こうした背景から、農家所得を増やし、もうかる農業を実践するには稲作のみでは難しく、園芸作物などとの複合経営が推奨されておりますが、兼業農家の多い本町では、主食用米からの転換として加工用米や飼料用米、米粉用米、新市場開拓米などの新規需要米に取り組むことにより国からの助成が受けられ、経営の安定化が図られます。新規需要米は、主食用米と熟期が異なり収穫作業を分散できることや、飼料用米、輸出用米などには今後も需要が見込まれること、さらには現在所有する農地や農業機械を活用しながら水田のまま維持できることなどのメリットがあり、町内でも多くの方が取り組まれています。
　　　　議員からありました菌根菌による乾田直播栽培は、乾田に直まきし、湛水せずに米を栽培する技術で、米栽培における７割以上の作業が凝縮される春作業を省力化できることで低コスト栽培につながると期待をされております。
　　　　こうした作業の省力化を目指した栽培技術や栽培方法は、これまでも違う形で行われており、町内でも代かきした圃場に鉄粉でコーティングされた種もみを田植機、動噴などを使い直まきする方法や、トラクターによる代かき作業と同時に播種機から種もみを直まきする方法などが行われた経緯がありますが、他所では成功事例があるものの、直まき以降の水の管理や雑草対策などに手間がかかることや、収量減少の課題などもあったため、こうした省力化の取組みは定着せず、米農家の大多数が従来の栽培方法を継続している現状にあります。
　　　　水田は、乾燥湿潤のサイクルによって微生物が入れ替わるため、畑のようにカビが増殖し続けるということがなく、連作障害がないことから、安定した収穫が見込めることがメリットとして挙げられます。
　　　　菌根菌による乾田直播栽培は先進的な取組みでありますが、適地適作が大原則の農作物の栽培において、この取組みが本町に適しているのかや連作障害が出ないのかなど、現時点で不明な点もあります。また、湛水管理を行わずに水稲品種を栽培した場合は、５年の水張りルールにおける水稲の作付には該当しないことから、水田活用の直接支払交付金の交付対象農地の減少にもつながることも課題と考えております。
　　　　町としましては、菌根菌による乾田直まきについて、現時点では多くの課題があると考えておりますが、新しい栽培技術に取り組まれる方、これまで培ってきた知識、技術で引き続き水田農業を継続される方、系統出荷の方、系統外出荷の方など、いずれの方も応援をしながら、耕畜連携による環境負荷を抑えた循環型農業を進めていくことが持続可能な農業に資するものと考えております。
　　　　引き続き、町単独事業で実施をしております元気な農業創生事業における農業新規チャレンジ支援事業による新たな取組みへの支援も含め、県や農協などの関係機関と連携を図りながら農業施策を推進してまいります。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　毎回微妙な質問ばかりで大変申し訳ありません。農業は本当に難しいということでよく、私は農業をしたことないので、あまり大きいことを言うとまた大先輩方から批判をいただくのであれなのですが、やはり農業は難しいがゆえに、いわゆる会社でいうコスト意識と効率意識といいますか、生産効率、作業効率を常に考えていないと、いわゆる漫然と毎年同じことをしていてもやはり進歩も改善もない状態です。毎年の激変する天候に左右され、一喜一憂するだけで、いっぱい取れた、全然駄目だったというふうな繰り返しだけになってしまうので、それではやはり持続可能な農業ということにはならないのだと思います。
　　　　今回質問の中で菌根菌という話をしてありますが、その菌根菌というのが今、官民タスクフォースで農林水産省も令和５年から取り組んでいるようなのですが、その菌根菌が要は生物の生育に必要な窒素、リン酸カリ、そのリン酸の吸収をよくするために菌を使うと。そうすると、その菌が根につくことによって菌糸が根の役割を補う、そしてリン酸を吸収しやすくして節水型の米づくりができるというようなことでございます。その菌根菌が植物と微生物の共生ということになるわけなのですけれども、それがやはりまだ確立されていなくて、町長の答弁でもありましたように、まだこれからの取組みになるのだと思います。令和５年から始めているのですけれども、今回６月13日、2024年、今年の６月13日に、現在の栽培状況等について、農林水産省がオンライン対話ということで１回目を開催しました。そこに一応オンライン対話に申し込んで、対話に、視聴のみということで参加しましたが、やはり８者ぐらいで大きくは取り組んでいて、ある程度結果も出ているような感じではありました。
　　　　今北海道でも米が普通に作れるような時代になりましたので、やはり他地域に負けないように本町でもいろいろな取組みを、全部それというふうにはいかないと思いますが、やはり水稲しながら減反政策されている部分を、高収益作物とかを生産するように皆さんは頑張っていらっしゃるようですけれども、そこもその転作として乾田直播ということでやって、その米は国内の主食用米としては回せないのですけれども、輸出には回せるという話でした。そこで、今米が高くなっているようですけれども、商社も、要はもうかることには商社が絡んでくるので、商社もそこには大いに期待をして、すぐもう米を買いに来てくれるらしいということです。なので、現金には換えやすいということ、生々しい話をすれば、現金には換えやすいという話になるのです。現在、日本国内で主食用米として年間680万トンぐらいですか、2023年そのぐらい流通しているのだと思います。輸出が約４万トンぐらいだったと思いますが、その輸出４万トンを、いわゆる国内の流通している主食用米と同じぐらい、500万トンぐらいを目指して官民タスクフォースで頑張っているということでありました。
　　　　さらには、米づくりも、水田、水稲ですと、水を張ると嫌気性、要は空気を嫌う嫌気性の菌というか、メタンを発生させる菌とかが発生をして、メタンガスがいっぱい出ると。それは地球温暖化物質なので、京都議定書でみんなで決めているＣＯ２削減とかいろいろ、地球温暖化物質削減という目で考えていくと、要は日本の取組みとしてＪ―クレジットであったりとか、みどりの食料システム戦略という部分で環境に優しい農業をやろうというふうに取り組んでおりますので、それはやっていかなければならないのだと思います。
　　　　先ほど町長からも答弁いただきまして、持続可能な農業に資するものと考えております。引き続き、町単独でいろんな農業創生事業とか、これからもサポートしていただけるという答弁はいただいておりますので、あまり突っ込むようなこともないのですけれども、私、持ち時間45分ありますので、ちょっと粘らせていただきたいと思います。
　　　　その新しい農業に関してもやはり、行政の負担になるかとは思うのですけれども、やはり情報とか新しい情報を入れて、こういうのがありますよと。結局は経営する経営体の皆さんが頑張るしかないのですけれども、選択肢を行政から提示をして、選択してこれで頑張る、それで頑張るというのはその経営される方の意思ということだと思うのです。なので、その選択肢を広く情報を提供して、こういうこともあるのだよ、こういうこともあるのだよというような取組みというのはやはり、コース増えるので、コースという言い方はおかしいですけれども、仕事が増えるので、職員の皆さんは嫌がるかもしれませんけれども、そういう取組みはできるものなのでしょうか、町長。お伺いします。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　私も農業に関しては素人であります。やっぱりいろいろな話を聞いたり、物を読んだりということが主でありますので、あとはいろんな、直接座談会等で農家さんの意見を聞くことも当然あるわけでありますけれども、ちょっと順番からいきますが、新しい栽培技術による新品種ということでありますけれども、前も、この何年か前で鉄粉コーティングという話があって、それについては注目をしていきたいという答弁をしたかと思います。しかしながら、ちょっと今しゃべったような内容で、なかなかこれも、これでいけるというような状況にはまだなっていないのかなというふうに思っています。
　　　　あと、この新しいあれは多分食味もいいのだろうと思います、お話を伺うと。そうした場合に、やはり系統出荷でありますと全て交ざってしまうと。せっかく農家が力を入れて作ったものが交ざり合うのはちょっとなかなかって思っている方も中にはいらっしゃるというふうに聞いております。そういった方が、では自分で系統出荷以外で自分の自信のある米を売りたいと言ったとしても、なかなかその販路というか、きっかけがつかめないというのが、これがジレンマになっているということのようであります。したがいまして、ご紹介にありましたものについても、どちらかというとまだ確立されたものではないということでありますので、当町が加盟しております食味コンクールなんかでは過去も入賞された方も数多くいらっしゃるわけであります。その中の一つとして、こういう食味のいいものをまずは出品をしてみてネームバリューを高めるということも一つの方法ではないのかなと思っているところです。コンクールの採点要領についていろいろあるようでありますので、その辺詳しいこと私は分かりませんけれども、あとはどこか既に流通経路を確立されている方がこれに取り組まれるというようなこともありますし、また一緒にやるということもあろうかと思います。ただ、今回の水害の状況を見てみますと、乾田に栽培した場合、水害があった場合にどうなのかなと。素人考えでは、弱いのではないか、水に流されてしまってというのがあるかと思います。そういったところで植える場所も当然限定されてくるのではないかなと思っておりますので、その取組みに今後注視をしてまいりたいなとは思っております。
　　　　いろいろな取組みをされている農家さんがあって、これまでいろいろな米価の補助が国から来るものも含めてあったわけですけれども、結構大きな、数多くの農家さんが加入している団体がありました。ちょっと名称は控えますが、それが国からの補助がなくなったということから、はっきり言って解散状態になっているということであります。非常に残念でありましたけれども、去年から再度米づくりを真剣にやっていこうという有志の方々がもう一度立ち上げるということで取り組まれております。そこに私も注目をしておりますし、そういったところの方には応援もしてまいりたいなと。金銭的な応援ということでございません。いろいろな紹介をする場合でありますとか、またそういう会合に数多く顔を出すとかといったところで取り組んでまいりたいと思っているところでありますので、そういったやっぱり農協さんでないとなかなか難しいというような方も当然いらっしゃるわけでありますので、昨今の、昨今って今始まった米価の高騰というのはちょっと解せないというか、分からないところもありますので、それについてはちょっと今のところ、これに向かってというような気持ちもないわけであります。これが最終的にどうなっていくのかなというところの推移を見守るほかはないわけでありますけれども、あまり過大な期待はしないほうがいいのではないかなと思っているところでもありますので、地道という言葉は変でありますけれども、しっかりとこれまで取り組まれて、地力もしっかりとつけてきてもらっている農地をお持ちの農家さんについては、今後も災害、今回もそうでありますけれども、災害等があった場合は、今後も継続していただけるような支援をしてまいりながら、増えるということはあまりないかと思いますけれども、やり方を変える、今言った省力化をしながら、さらにその余力を園芸作物のほうに向けて複合経営をしていくというような方々には応援してまいりたいと思っております。若い方は取り組んでおられる方もいらっしゃるかと思います。
　　　　ずっと前から言われている高価な農機具の共同化とか、これなかなか進まない状況にあります。こういった状況、稲を植える期間も短くなっているようであります。刈取りも短い間にしなくてはならないというようなことから、なかなかそういうやり方が普及しないのではないかなと感じているところでありますけれども、その辺のグループの中で早いもの、遅いものなどと、いろいろと一緒にやるということを取り組まれている方には今後、出てきた場合に支援をしてまいりたいと。制度を使いながらではございますけれども、町独自のことも考えてまいりたいというふうに思っているところであります。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　ただいまの町長の答弁の中で、菌根菌、災害、水害に弱いのではないかという話がありましたが、実際今回、新潟の辺で水害には強いという実証がされていたような気がします。根が張って、要は菌根菌でその根のサポートもしながらの状態になってしまうと、水害になっても大丈夫ということでした。そういう実証がされているようです。なので、例えば今回みたいに穂が出る前に水害があって、穂が出たとき水かけられないわといったときも、その菌根菌で水、窒素、リン酸カリを吸収できるような感じになるので、災害にも強いという実証がされているようです。ただ、万能なわけではなくて、要はその窒素、リン酸カリ、リン酸の吸収はよくなるけれども、窒素とかはまた別に吸収できるようないろいろしなければいけない、ケアをしなければいけないということがあるらしいので、それはそれぞれの土地のノウハウということになるようです。ですが、先ほどの町長の答弁で食味という部分がありましたが、食味は普通に問題ないということでした。
　　　　ただ、私が言いたいのは、食味を追求してブランドとしてメジャーになる米とは別に、現金収入につなげるための米として、やはり町内にはそういう取組みも必要なのではないかというふうに思っておりますで、今回農業委員会の皆さんも結構若手に代替わりをされて、悩んでおられる部分もこの前の会議でありました。やはり皆さん頑張っているのですから、情報共有をして、自分ところでもうかっている方法を人に教えるのは嫌だかもしれないけれども、真室川町全体、総力として農業で食っていけるように、これ楽になるけれど、おまえのところどうしてる、俺のところこうしていたけれども、一回してみたらどうだ。それならしてみるかみたいな情報共有と協力があってほしいなと思うわけです。でないと、やっぱりこれ一人で頑張っても全然農業はこれからはやっていけないような気がしております。
　　　　官民タスクフォースなのですけれども、今回の対話で農水省は、輸出用米のためだけではなくて、乾田直まきと節水かんがい技術等をきっかけに大豆の連作障害対策としての乾田直まきによる米づくり、麦、大豆とトウモロコシなど輪作体系の確立や、不耕起とカバークロップによる地力再生農業、日本海側など、既に地域でも確立できる湛水直まきによる栽培体系の確立なども提唱したということで、いろんな普及効果も考えての取組みであるようです。なお、これは試算ですけれども、乾田直まきによる生産コスト削減試算によると、慣行栽培に比べて約６割削減されるという、ちょっと信じられないような数字になりますが、仮に６割までいかなかったとしても、３割、４割はいけるのではないかというような数字だと思いますので、その辺もやはり新しい取組みとして今後、町内の営農されている皆さんの情報提供とか、そういうのに行政サイドからも頑張っていただければなと思っております。
　　　　さらには、乾田直まきすることによって、時々水かけたりしなければならないですけれども、土壌は一貫して好気性環境となり、ＣＯ２の約25倍の温室効果を持つメタンを９割程度抑制できるという、これも仮説なのですけれども、出ているということで、しかしながら仮説とはいえ、要は水を張らなければメタンは出にくくなるので、やはりそういう環境に関したこともこれから情報を入手して考えていかないといけないと思っております。農業も科学ですので、やはりそういう知識、知見を高めていかないとこれから持続していけないというふうに思っております。なので、町を挙げて情報収集と選択肢を増やして、みんなで頑張るというふうにしていきたいなと思っております。その辺はどうでしょうか、町長。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　やはり何事も最初のトライが必要であるというふうに思っております。それで成功する場合、しない場合が当然あるわけでありますけれども、ある程度確立されつつあるものであれば、そういった可能性は高いのではないかなと思います。
　　　　１つちょっと気になっているのが、ちょっと調べたって、聞いたところ、まだそこまで至っていないのか、ちょっとよく分かりませんけれども、収量の関係もあるのかなと思いますが、農業共済のほうでは、菌根菌については引受けを今していないというのがあって、そういった場合の収入補償はどうなるかというのが一番ちょっと気にかかるところではあります。したがいまして、残るは収入保険とか、それしかないわけでありますので、それらを担保しながらやるということも必要であるかと思います。全てではなくて、試験的に１反歩とか、３反歩とか、そのような形で最初始まるのではないかなとは思っておりますけれども、中でも、話ちょっと広くなってしまいますけれども、前、香港友好協会なんかにちょっと出席した折、日本の米というのは非常に評価を東南アジアでされていると。アメリカとは別にしてもですけれども、いい米であれば幾ら高くても買うという話です。バイヤーの話でありました。その後ちょっと中国との関係がおかしくなって、その会議がなかなかなくなってきているようなのですけれども、中国も似たような状況であるということからすると、どちらかというとそっちに向けるということもありなのかなと。なかなか、でもそこに、先ほど申し上げたように、乗るというのは非常に難しいこともありますので、まずはその実績を少しずつ積み上げて、食味については自分たちがうまいよというのではなくて食べた人がうまいと言っていただけるのが筋でありますので、町としてもそういったＰＲとして、町の例えば大使さんであります、いろいろ関係ある方々に米の試食をしていただいております。十数名になると思いますけれども。つや姫と、それと併せて、すみません、ここでははっきり申し上げます。農協さんの米ではなくて、個人で作られている米、それで入賞されたようなお米をつけております。評判はかなりいいです、はっきり申し上げて。やっぱり違うなというふうに言われているところでありますし、またずっと待って、送られるのを待つというのはちょっと変な話ですけれども、そういう評価もいただいているところであります。ただ、おあげした、うまいよと言ってもらって、このやり取りだけではまずいので、その方が周りに真室川からもらった米ってこんなにうまかったのだよというようなせっかく評価をしてもらっているので、これからちょっと考えているのは、ちょっとしたパックを１回分、今少人数の家族であるので、そういったところをそちらでもＰＲしてもらえないかというようなことに少し取り組んでいければ、少しずつな口コミであろうかと思いますけれども、評価をしていただけるようになるのではないかなと。今のところなかなか、意外とＳＮＳ等で非常に今ＰＲ効果というのは高いわけでありまして、それにプラスしてふるさと納税の品目の中にそれが飛び込んでいくというのであれば、次第に次第にそのＰＲ効果も高まっていくのではないかなと。したがいまして、系統出荷外の方々の道もある程度見えてくるのではないかなと。そんなに大きなものではないかと思います。それに例えば大きな商社とかが注目してもらえれば可能性も高まってくるのではないかなと。まずちょっとそういった地道な取組みしかなかなかできなくて、町がどおんと昔やったようにトラックを１台持っていって、そういったことも昔はやったわけであります。それなりの評価をいただいたわけでありますけれども、その後なかなかいろいろと取組みができないということもあって、今後はそのようなことも可能なのかどうか。今お祭りなんかではいわゆるキッチンカーとかに結構人気があるということであるので、キッチンカーでお米を食べてもらうとかというようなこともありなのかなと。ちょっと戦略的なことまでは、大がかりなことではないのですけれども、そういった取組みもちょっとしたことで可能ではないかなというふうに思っておるところであります。米だけに限って言えばそういうようなこともあるかと思いますので、ちょっと担当とか、また外部の方と機会があった折にそういった話をしてまいりたいなと思います。
〇議長（佐藤一廣）　小松健弥議員。
〇１番（小松健弥）　現在、世界の人口が80億を超えて、そのうちの約半分ぐらいが米を主食とする民族でありますので、まだまだ需要はあると思っております。さらには、現在悲しいことに円が物すごく弱過ぎるし、和食ブームということで、日本は車だけではないと、輸出するのは米もいけるというふうな取組みをしていけば、それこそ現金に変わりやすくなるのではないかなと思っております。なおかつ、町内の営農される方々が農業はもうからない、楽でないというネガティブな会話ではなく、もっとポジティブな、新車買ったよとかというふうになれるように、みんなで情報共有して頑張っていければなと思っております。
　　　　ちょっと早いですが、これで私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
〇議長（佐藤一廣）　引き続き発言を許可します。６番、平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　それでは、通告に従いまして質問いたします。災害対策、災害予防のさらなる充実をというテーマで、細かくは３点に分けてお聞きをいたします。
　　　　７月25日からの豪雨で、最上、庄内の各地で大きな被害が発生しました。特に酒田市と戸沢村では、土砂崩れや浸水によって住居を失い、長期にわたる避難生活を余儀なくされる方々が大勢出ています。我が町でも、それらに比べれば規模は小さいながらも、やはり長期の避難生活が見込まれる方が出ており、そこまで至らなくとも、土砂流入や床上、床下浸水などによる多数の建物被害、農地被害、多くの通行止めなども発生しています。町内で人的被害が出なかったことは不幸中の幸いとい言うほかありません。しかし、我が町関係ということでは、真室川駐在所に勤務されていた警察官が新庄市内での救助活動中に貴い犠牲になられるという悲劇も起きています。被害に遭われた全ての皆さんに心からのお見舞いを申し上げるものです。
　　　　また、町職員や野上広域市町村圏事務組合消防本部、町の消防団など関係組織や建設業関係の皆さんの昼夜を問わぬ奮闘に感謝したいと思います。私自身、実際に住民の安全確保や被害の復旧のため、悪天候の中頑張っておられる姿をたくさん目にしました。
　　　　当面の緊急の対応にめどがついてきた現在、いま一度状況を振り返りながら、災害対策、災害予防のさらなる充実について考えることが必要と思い、質問する次第であります。
　　　　１つ目には、避難指示発令の在り方についてです。８月１日に議員協議会で配付された資料によると、今回、７月25日の10時11分に安楽城地区、及位地区方面、17時15分に川ノ内を除く真室川地区に大字単位で避難指示が発令されています。これに従い実際に避難された方はどのくらいだったか。この同じ資料では、各避難所合計で最も避難者が多かった時間帯は25日15時で、避難者数212名とあります。これは、真室川地区への避難指示はまだ出ていない段階です。その後、17時15分に避難指示、町民体育館と情報センターに避難所が開設されました。しかし、その後、６時半頃だったと思いますが、この２つの避難所の様子を見に行ったところ、その時点ではいずれも避難者は来ていないという状況でした。全体としても、避難指示が出された地域の広さを考えれば、最大避難者数212名というのは少なく感じられます。６月10日に総務課危機管理係発で全戸配布された文書では、「町が避難指示を発令した場合、危険な場所にいる住民の方は、町が指定した避難所や安全な親戚・知人宅などへ避難してください」とあります。ここでいう危険な場所の解釈であったり、避難指示がどれほどの切迫性を持っているかといった判断が住民個々でばらつきがあるのだと思われます。幸いにも人的被害は出なかったわけですが、住民の防災意識をいま一度喚起する意味でも、改めて警戒レベルと避難情報の意味合いについて再確認が必要ではないかと思われます。
　　　　また、避難指示は大字レベルで出されているようですが、もっと細かく指定できないものかとも思います。アメダスや河川の水位観測所の設置位置や設置数を考えると、こうした細かい予測には難しさもあろうと思いますが、国や県との情報交換や、その基となる情報をより小さい単位で把握できるような、それこそアメダスや水位観測所の増設といったような体制整備も含めて、さらなる充実が必要だと考えます。町としての現時点での考えを伺います。
　　　　２点目に、ハザードマップと住居や交通の安全確保についてであります。今回、住宅被害に遭われ、町営住宅で避難生活を送っている方については家賃を免除することとしたと聞いています。適切な判断だと思います。避難生活が長期にわたる可能性もあると聞きますので、ぜひできる限りの支援を継続していただきたいと思います。
　　　　さて、避難された方や、そこまでは至らなくとも住居被害に遭われた方の住んでいた地域や一時的に交通が途絶した地域をハザードマップに照らし合わせてみると、その多くは浸水想定区域であったり、土砂災害警戒区域となっています。こうした地域で人的被害を出さず住居の安全確保を進めるために、新規の居住の制限であったり、危険区域外への移転支援であったり、継続して居住される方への安全確保対策への支援といった対応も必要になってくるのではないでしょうか。もちろん憲法にもうたわれている居住の自由が大前提として存在し、地域のつながり、地域共同体を壊すようなことがあってはなりません。その点を堅く守りながら、今回被害の多かった地域や一時的にも孤立してしまった地域、ハザードマップ上で特別危険と示されている地域などで居住に関するニーズ調査をしてみてはどうかと思います。少なくとも、安全確保や災害の不安のない暮らしの維持というものが個人の資力によって左右されることのないよう、ぜひ対策を考えていただきたいと思います。
　　　　ハザードマップに関しては、町道新町小林線の道路流出やＪＲ奥羽本線の川ノ内下の路肩決壊などはノーマークだったと言えると思います。いずれも町の交通において重大な困難をもたらしたものです。次期ハザードマップの作成に当たっては、この点を十分に考慮されたいと思います。と同時に、現在通行制限のある各道路の復旧を、町道はもとより、県管理の道路やＪＲなどに関しては、管理主体への要請も含めて早急に進めていただくよう求めます。
　　　　我が町と酒田市とをつなぎ、直轄国道である47号線の代替路の役割も持つ重要路線である国道344号線や、我が町を直接通ってはいないものの、通勤や物流の幹線である県道308号線の全面復旧と今後の被害予防、またＪＲ奥羽本線は通勤、通学、通院など、町民や近隣市町村住民にとっての大事な足となる公共交通機関であり、必要欠くべからざるものであることから、早期の復旧を県や国、ＪＲに強く働きかける必要があると思います。
　　　　３つ目に、近隣自治体の相互支援についてです。戸沢村や鮭川村は、真室川町より大きな被害を受けました。その両村の状況もお聞きする機会がありまして、１つ気になったことがあります。鮭川村では長く断水が続き、村の温泉地域も被害を受けていることから、戸沢村で無事だった温泉施設や我が町の梅里苑などで入浴客を受け入れた。費用負担については、戸沢村のほうでは、同じ被災者だからということで無償受入れを行い、梅里苑については鮭川村が入浴代を負担したという話を聞いています。その他の市町村の温泉施設利用などもあったでしょうし、運営者と自治体の関係など、経営形態もそれぞれによって違うと思いますが、こうした場合の近隣自治体間での被災住民への相互支援について、何らかの決まり事はあるものでしょうか。ないので対応にばらつきが出ているのだと思いますが、この機会にそうした協定なりなんなりの取決めをつくっておくのも大事ではないかと思います。この点に関しての町の考え方をお聞きします。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　平野勝澄議員のご質問、災害対策、災害予防のさらなる充実をについてお答えをします。
　　　　災害の話になりますので、このたびの大雨により犠牲になられました真室川駐在所勤務の玉谷警部補に対し心からお悔やみを申し上げますとともに、住宅の損壊や浸水などの被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。
　　　　本町では、７月中に３度の大雨が発生しましたが、特に７月25日からは、私を本部長とする町豪雨災害対策本部を設置し、現在も継続して災害復旧対策に当たっており、被害の状況や対応状況などについて、これまで６回にわたる議会への報告とチラシや広報などによる町民の皆様への周知を行ってまいりました。
　　　　７月６日から11日にかけては、差首鍋地区と大沢地区を中心に降り続き、複数の観測地点において降り始めからの雨量が300ミリを超える大雨となり、小国地区の併用林道で大規模なのり面崩落が発生しました。
　　　　７月18日の局所的な大雨についても、同様に町内の西部地区を中心に午前10時頃から同日の午後３時頃にかけて強く降り、この雨の影響で県管理河川の安楽城小国川から越水をし、谷地地区を中心に水田約６ヘクタールで冠水するなどの被害がありました。
　　　　25日からの大雨については、野上地区や庄内地区を中心に広範囲にわたり甚大な被害を受けました。県が取りまとめた雨の降り始めからの降水量では、本町の差首鍋観測所において509ミリと県内でも最も多い累加雨量を記録し、同観測所の24時間雨量でも、観測を開始した昭和51年以降で最高となる384ミリを記録いたしました。
　　　　これまでの災害の状況についてですが、人的な被害は発生していないものの、家屋の損壊や床上、床下浸水による消毒の依頼が60件となっており、このうち罹災証明書の発行は、半壊が11件、準半壊が２件、一部損壊が15件となっております。
　　　　道路、河川、鉄道、農地などでも多くの被害が発生をしており、特に冬期間、なくてはならない流雪溝の導水路が、金山川左岸の決壊や管理用道路へののり面崩落などにより甚大な被害を受けたほか、今後、町道５路線10か所、林道１路線２か所、農地３か所、農業用施設５か所などの災害認定申請を計画をしております。
　　　　農地、農業用施設の復旧に当たっては、基本的には１か所１施設当たり40万円を超える場合は公共施設災害、40万円未満であれば町単独の小災害復旧事業の対象とし、どちらの場合でも町単独の施策として町がその全額を補助または負担することとし、関係者の方からご負担はいただかないこととしております。
　　　　それでは、ご質問の３点についてお答えをいたします。１点目は、避難指示発令の在り方についてであります。本町における災害時の対応については、真室川町地域防災計画において、地震、雪害、豪雨などの自然災害の種類ごとにそれぞれ取るべき内容を定めており、豪雨災害においては、１つ、気象台が発表する大雨注意情報や警報、２つ、国や県がインターネット上で提供している河川水位情報、３つ、気象台と県が合同で発表する土砂災害警戒情報、４つ、国、県、気象台担当者から町担当者に提供される情報、５つ、私と国土交通省新庄河川事務所長や最上総合支庁長及び山形地方気象台長とのホットライン、６つ、区長さんなど町民からの情報提供、７つ、消防団や職員による現地確認などで、これらを踏まえ避難所開設や避難情報の発令を行う手順としております。
　　　　今般の７月25日は、気象台から午前５時50分に大雨警報が発令されたため、総務課職員が登庁し警戒配備体制を取り、気象データを確認しながら、雨が強く降っている鮭川及び塩根川流域の区長さんに電話で実際の降雨の状況や河川の様子などの状況を確認するとともに、職員から今後の気象予報をお知らせをしながら避難指示発令の可能性があることなどをお伝えをしたところであります。
　　　　その後、午前７時54分に警戒レベル４相当の土砂災害警戒情報が発表され、管理職を招集し状況を確認した時点では、水位計が設置されている真室川、鮭川、金山川のいずれの観測点でも警戒水位に達していないものの、土砂災害情報では、大字差首鍋、大字大沢、大字及位、大字釜渕の大部分が警戒レベル３相当で、このうち一部のメッシュが警戒レベル４相当の通称、紫メッシュとなっておりました。
　　　　土砂災害情報は土砂キキクルと呼ばれているもので、気象庁のホームページで公表されており、２時間後の危険度を１キロ四方のメッシュごと５段階に色分けし、10分間隔で更新されるもので、危険度が上から２番目の警戒レベル４になった時点で土砂災害警戒情報として発表されます。
　　　　こうした気象予測を踏まえ、午前９時20分に真室川町豪雨災害対策本部を設置し、それぞれの地区の避難所開設の準備が整った午前10時11分に避難指示を発令しました。
　　　　大雨への対応としては、令和３年６月にハザードマップを更新したほか、毎年６月から９月の期間には、日頃からの備えや有事の際の行動について啓発を行っているほか、自主防災組織連絡協議会の総会時や出前講座の場でも同様の周知を図ってきているところであります。
　　　　今回の避難指示は大字単位で発令をしておりますが、ご承知のとおり対象地域の全員に避難所への避難を指示しているわけではありません。できるだけ区域を限定して避難情報を発令することとしているものの、台風に限らず梅雨前線でも大規模な災害や局地的な降雨が発生している状況にありますので、これまでも繰り返し広報しておりますとおり、浸水想定区域や急傾斜地、地滑り区域などのハザード内にお住まいの方はもちろんのこと、周辺の河川の氾濫、のり面の崩落などにより孤立の危険性なども総合的に勘案し、自分や家族を守るために取るべき行動を日頃から心がけていただきたいと思います。
　　　　次に、２点目のご質問のハザードマップと住居や交通の安全確保についてお答えをします。急傾斜地崩落危険区域や地滑り区域などでは、人的被害を防止し、居住の安全確保を進めるために新築や改築の制限があり、崖地の場合には危険区域外への移転支援制度があります。また、継続して居住される方への対策としては、県が調査の上、土砂災害危険区域として指定した場合、防護柵や擁壁の設置などの工事が行われます。このたび、住宅の被害に遭われた世帯にも同様のご説明を行い、理解をいただいておりますが、ほかにも不安を抱えている方がいらっしゃれば建設課にご案内いただきたいと思います。
　　　　ハザードマップは、主に洪水、内水、高潮、火山、津波、土砂、ため池などの種類があり、本町では、国や県で調査した浸水や土砂などのデータをベースとし、これに過去の浸水、土砂災害、堤防決壊箇所を入れ込んで作成をしておりますが、本町における調査済み区域は、真室川、金山川、鮭川の３河川と３か所のため池のみであります。
　　　　本町は国や県の管理河川以外にも小河川や急峻な山から流れ出る沢が多数あり、これらの雨量を観測した上で決壊や越水箇所を設定し、浸水する範囲や浸水深を予測することは困難であり、また複合的な要因、例えば土砂や流木による小河川の閉塞や、いわゆる内水の発生についても同様に予測が困難であります。
　　　　令和３年度の水防法の改正を受け、県では本町内の24の管理河川について今年度中に浸水想定を策定するとしており、今後こうした情報と今般の被災箇所を取り入れたハザードマップの更新を計画してまいります。
　　　　３点目は、近隣自治体の相互支援についてであります。山形県では、全市町村の加盟で大規模災害時における山形県市町村広域相互応援に関する協定を締結しており、有事の際に物資の提供や人的支援を要請することができます。
　　　　ご質問の内容は、この協定に基づき鮭川村から本町に対して梅里苑での入浴の要請を受けたもので、どちらの町村が負担するとしても入浴する方の費用負担を求めないことを確認の上、協定の原則どおり鮭川村で負担することとしたものであります。
　　　　戸沢村では、公社管理の温泉施設を村民に限定せず、被災した方を対象に無料としておりましたが、鮭川村から当温線までの交通アクセスが災害の影響で悪かったこともあり、鮭川村では本町に入浴を打診をしたとのことでありました。
　　　　こうしたいわゆる災害協定については、ほかにも道路、水道、下水道などの応急復旧や災害廃棄物の収集運搬、福祉避難所の運営、各種物資の提供など、多岐にわたり文書で協定を締結しており、今後も機を捉えながら様々な分野で連携を深めてまいります。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　７月の豪雨３度ということで答弁いただきましたが、今回、25日の件について中心的にお伺いしております。25日の町のほうの各機関とのやり取りですとか避難指示の出し方については適切だったなというふうに今の答弁を聞いても思うのですが、こうした災害の当日というよりは、それに備えるという段階でなのですけれども、どうしても、私自身も木ノ下地区に居住しているわけですが、木ノ下にも避難指示が出されているというときに、さて、これは避難所に避難したものかどうするべきかというのは少々迷った側面があります。そういう点では、多くの町民の方が、さて、どうしたものかというふうに思われた局面というのがあったのではないかなと思うのです。実際に木ノ下の地域でも小規模な沢からの川に水を流す水路が塞がれて床下浸水になっているところが出たりということも私のすぐご近所でもありました。私のうちなんかは少し道路より高いところに建っているので、恐らく大丈夫だろうという見込みで最終的には避難はしなかったわけですけれども、そういったところの判断を結構迷われた方多いのではないかと思うのです。そういう点では、もう少し避難指示と、あと自己の判断の関係を整理して住民の方に啓発するような活動が必要なのではないかというふうなことを今回強く思ったわけです。その辺りについてはどういうふうに考えていらっしゃるでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　先ほど申し上げましたとおり、個別情報というのは、これは非常に、非常にというか、はっきり言って不可能であります。木ノ下地区においては、これまでの水害で、いわゆる小河川、沢が流れ出てというのは過去にも何回もあって、その場所については熟知されているというふうに私は考えております。特に木ノ下地区においては、町内会活動といいますか、防災組織の活動が一番進んでいる地域であると思いますので、木ノ下地区に限って言うのは失礼かもしれませんが、十分な情報は持ち得ているものと、そのご判断で避難されなかったものというふうに考えているところであります。平野議員個人的なことを申しますと、ちょっと崖みたいなところにあるので、その辺はやっぱり自分の住んでいる周りのことをしっかりと確認されたほうが私はいいのではないかなと。あなたのところ危険かもしれないですから、逃げたほうがいいですよと、なかなかこれは出ないです。ですから、全体に対しての指示ということになります。その前の前段としては、段階が変わったというお知らせも多分２回ほど皆さんに出しているかと思います。あと、可能性があるとすれば避難指示を出すかもしれないよという、事前ですか、そういったようなことも考えられますが、先ほど申し上げましたように、それら該当しそうなところの区長さんにはそのようなご連絡は申し上げているところでありますので、これを町が個別に判断をし、さっきメッシュがかなり細かくなっているとはいえ、あれは全て観測ではなくてコンピューターによって予測しているものであります。したがって、現地、現地においては、山の高さでありますとか、そういったところは考慮されていないと承知をしております。雲の流れとか気圧の配置によってそれらの予測をしているところでありますので、それを基に、例えば小字単位でありますとか、地区のこっちからこっちというようなことは、現時点では困難であるというふうに感じております。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　私の質問としては、今お話ありましたとおり、小字単位とか、さすがに１世帯１世帯までは無理だと思っているのですけれども、小字単位あるいは大字ではなくて各地区と言われる単位、そのぐらいの範疇でできないものかなというふうに思っていたところなのです。実際の観測機器の状況であったりとか、それをコンピューター上でシミュレーションしてそういったものを出すとしても、恐らくその判断にも穴もあるだろうということも考えられるわけで、そうなるとどうしても先ほどもお話にあったような区長さんなり地区の方との連絡を取り合う中でやっていくということになろうかなとは思うのです。それにしても、今回私自身も感じたところとしましては、自衛というか、自己判断で自分を守る行動をするというのは非常に難しいものだなということを改めて思ったところです。そういう点では、広報や、あるいはホームページを使ってということでもいいと思うのですけれども、啓発活動にもう少し、さらに力を入れていただきたいなというふうにも思っているところです。これはいかがでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　避難勧告が指示に変わり、あとはいろいろな段階も変わりましたということも過去にやっているということから、今回の大雨もありましたので、啓発は今後も力を入れて当然やっていきたいと思っております。しかし、先ほど申し上げたように、地区ごとにとか小字単位となればそれは不可能、はっきり言って、この小字に出して、この小字に出さないというのは、こちらの災害の本部としてはできかねることであります。大字単位でとにかく避難をしてくださいというのが大原則でありますし、その中で地元の状況を熟知されているのは住んでいる方々ということになりますし、各種防災組織の中で研修など、また県についても、小河川については県もそれぞれの地区を回って説明をしているところでありますので、何回も前にも言いますけれども、やはり災害においては自助、共助、公助が大原則。自助がまず第一での原則でありますので、次に共助、これは自分が危ないのに人も助けてくださいということではありませんよというふうに説明をさせていただきました。公助は、どうしても直接的に救助とかできるわけではございません。後になってからでないと、その状況を確かめて、それに必要な、例えば人的なものが必要であれば、消防団等を最初にお願いをしながら、それでも駄目であれば例えば自衛隊の出動要請だとか警察の出動要請、そういったところになっていくわけであります。何においてもとにかく、私も防災管理者の防災管理課というか、会議に何回も出ておりますけれども、あくまでも専門家が言うのは自助が一番大事であると。自分が備えて、危険なときは自ら行動しないと、待っていては手後れになりますよと、これは自治体から何回も何回も言ってくださいというふうに言われているところでありますので、議員に対して反論するわけではないのですけれども、これは原則に従って、片手落ちって非常に悪い言葉でありますけれども、この地区に後で出さなかったからどうというようなことになっては、これはいけないことだというふうに思っておりますので、やはりそこは今後も、空振りになる、前も申し上げました。空振りになるかもしれませんが、避難指示は出させていただきますというような気持ちは変わっておりませんので、なるべくいろいろな今回の反省点も踏まえながら、あとは対応の仕方を今後どういうふうに考えていくかということだと思います。出したからいいのだということではなくて、その後の話。
　　　　あとは、避難をしていただきましたけれども、確かに自主判断で避難をしていただいた地区もあります。ところが、自主判断で朝の早いうちに帰られたと、これが現実であります。私行ったときはもういなかった、もう帰りましたとかという話で、６年前の谷地、小国については、いつまでここに置くのだというようなことも言われて、早く帰してくれと。これ避難を指示した場合については非常に難しい問題が発生します。今回は、自分の食べ物と必要なもの、身の回りのものを持って避難をしてくださいということを何回も皆さんにお願いしているところでありますので、今回もそういったことが功を奏したのかどうか、後ほど総括をしてみたいと思っているところであります。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　これは、議員としてよりは避難を迷った一住民としての考えとして申し述べておきたいのは、今ちょっとお話にもありましたけれども、空振りになってもという話があったと思うのですけれども、心配し過ぎだったとしても、迷ったときには避難するというほうに判断をすべきだったなというふうに今お話を聞いていて思いましたし、今後そのような災害があればやはり、私自身もそうですけれども、近隣の住民の皆さんなども含めて町民の皆さんには、迷ったら避難だというようなことをぜひ進めていくべきだなというふうに改めて思ったところであります。引き続き、今おっしゃったように、いろんな形で町民の皆さんへのこうした場合の行動の在り方についてのお知らせはしていただきたいと思います。
　　　　２点目の質問の中で、いろんな道路寸断というところを、これ大分回復してきておりますし、今朝の新聞などでも県道308号線、曲川新庄線というのかな、についての復旧のめどが立ったというようなことも出ています。町内でというと、残すところで大きなところといえば、やっぱりどうしても344号線というふうになってくると思うのですが、その辺りの、町としても要請されているのは承知しているわけですけれども、見通しみたいなのは出ているものでしょうか。ちょっと伺っておきたいと思います。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　町内では、一時孤立した町道が閉塞、土砂崩れで、というところがありましたけれども、業者の方からも頑張っていただいて、もしくは道路がない中で物資を運ぶための道路を刈り払いしたり、そんなところで何とか対応、西郡とか高坂のほうは対応させてもらったところであります。小林新町線もようやく、あれ片側というか、真ん中通行ですけれども、あれは公共災害で上げますので、しばらくちょっと皆さんにご迷惑を、災害査定が来ないとなかなか復旧、事前着工というのは今、いいとは言われているものの、なかなかちょっと難しいところがあって、ちょっと今タイミングをはかっているところでありますので、もう少しご迷惑をおかけすることとなると思います。
　　　　あとは、やっぱり何といってもＪＲです。今のところ、代替バスについては、こちらで足りない分は町のほうで増便をして対応してきましたが、これからそれも含めてＪＲで対応するということであります。また、院内間についても代替バスを検討しているのだと。いつから出るかちょっと失念しましたが、そういうような状況であります。これ何で院内かというと、やはり新幹線に来られる方が相当数いらっしゃると。もしくは、ＪＲを使ったり、車を使ったりと。やっぱり大曲まで行くにはどうしても新庄のほうが便利だというようなこともあって、ＪＲもその点をちゃんと分かっているので、今のような対応になっていると。ようやく復旧工事も始まっておりますようであります。ただ、いつまでということはやっぱり明言できないようでありますので、今資材の仮置場とか、いろいろな重機が入っているところでありますので、早い復旧を望みたいなと思っています。一応奥羽本線ということがあって、今回の復旧についてはやるという情報を正式ではないにしても聞いております。
　　　　あと、国道344号は私も知事が視察に来たとき一緒に行きましたが、スノーシェッドの手前だけ見ました。崖がすごく高くて、それがちょっとかなり難航する要因になっているようであります。ただ、崩れてきたものを片づけて、ちょっとえぐられたところを補修するというのはできるとは思うのですが、何分のりの上のほう物すごい高い箇所であると。ですからスノーシェッドがあるわけでありますが、その状況について、あとまたもう一つ、越えてからもう１か所もあると。そこまではちょっと行けなかったので、泥だけは寄せてはいるようでありますが、危険がまだまだということで、いつということは聞いておりませんし、言えない状況にあるということであります。
　　　　また、青沢のほう、北青沢の地区についても、あそこもかなりの被害がありますので、それも併せてとなりますと、年内ではもちろん、年度内ということはまず、雪も降りますし、ちょっと難しいのだろうと。ひょっとしたら年単位でということも可能性としては考えられるのではないかなと思います。取りあえず47号は何とかかんとかあそこやっておりますし、また残るとすれば、今47号の代替と言われているのが112号線だというふうに言われています。道路の前のいろいろ新庄湯沢道路関係で期成同盟会などで持っていった資料によりますと、47号の代替は344号だと明記をされていましたが、高規格道路の改良が進むにつれて、47号の代替は112号というふうにもうされてしまっております。ちょっと格が下がったのかなと、私としては非常に残念に思うところでありますけれども、それにしても一応県管理のものでありますし、要望も当然強く行っていく次第でありますので、真室川と酒田の距離的なものを考えますと、どうしてもそこはなるべく早くやってもらいたいと。先般平枝のほうに行って、やっぱり時間的にも全然違う状況にあります。そういったところもありますので、あとは仕事に通われている方もいらっしゃるということもありますので、これについては、場合によっては酒田市と一緒にと、先ほど言ったＪＲの件については秋田と一緒にというようなことも視野に入れながら、今後要望活動をしてまいりたいと思っております。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　通告の中でも申し上げていたとおり、いろいろ関係の業者さんなどの努力もある中で、正直言って思っていたよりも早く道路関係、復旧が進んできているなというふうには思っていましたし、ＪＲについて言えば、全ての被害箇所を見たわけではないのですが、鮭川村の羽前豊里駅と新庄市の泉田駅の間の土砂崩れで線路が埋まり、架線などもなぎ倒されている箇所についての土砂の撤去が始まっているなというふうなことも見ておりまして、これは見通しではないのですけれども、ぜひ早期の復旧を期待したいなというふうに思っていたところです。今年は、中央の政治情勢もあるので、どうなるかまだ分かりませんけれども、我々議会も中央要望という機会もありますし、そういうところでもぜひ要望してこれたらなというふうに思います。町としても引き続き、一時は最上地域からほぼ出れないように近いような状態にまで今回の水害なりましたので、そうしたところを今後の対策というものも含めて要望を進めていただけたらなというふうには思っています。
　　　　最後、３点目です。真室川町としての対応が原則に沿った対応だということは分かりました。分かりましたが、やはり戸沢村では鮭川の人の分も温泉施設のほう負担をしたのに、真室川のほうは鮭川の村からいただくのかというと、やはり何となく釈然としないなというふうな気に私としてはなるところです。早めに気がついて、これ町に何か進言したりということをすればまた違ったのか、違わなかったのかというのはありますし、私自身もこれ対応したわけではない話ですので、感想みたいな話になってしまうのですけれども、こうしたときにはなるべく、被災の大きい自治体の負担がないようにということを協定のほうに盛り込むようなことというのはできないのかなというふうに感じております。その辺いかがでしょうか。
〇議長（佐藤一廣）　新田町長。
〇町長（新田隆治）　災害協定は、そういった原則は応急措置等を行うに当たって必要となる情報を収集及び提供、食料、飲料水及び生活必需物資並びにその他供給に必要な資機材の提供、被災者の救出、医療、防疫施設の応急措置、ちょっと省略しますけれども、救護及び救助活動、あとは被災者の一時収容のための施設の提供、こういったものがあります。今回の費用負担をこの協定によってやるという前提ではないので、これは、あくまでも要請に応じてやったということであります。したがいまして、鮭川のトップのほうから私のほうに要請があったわけではなく、事務レベルで既に了承してやったものでございますので、あとは災害救助法の中で鮭川村さんが国に対してその分を、補助金になりますか、それをもらえるのかどうかというのは今後の話になろうかというふうに思っております。ただ、そう言ってはあまりにもあれなので、今後被災住宅とかにもしなった場合、長期化に及ぶ、実際、悪く言うわけではないです。戸沢村は行けないのです、はなから。来てくれと言っても。野川地区でしたっけ、あそこがもう崩れているので、原則的に鮭川村からあそこにもう既に行けない状況になっていたというのが事実でありますので、その辺もご理解いただきたいなと思います。
　　　　あと、今後、戸沢村さんもそうでありますけれども、鮭川村さんでも仮設住宅をということがあります。その中で、長期に及んでやはり、広い住宅ではないと思いますので、そういったところで少し日常生活に近いようなことも必要かと思っておりますので、そういった際にうちの温泉で入ってみたり、食事でもどうですかというような働きかけは、今後の皆さんの被災生活の状況を見ながら検討してまいりたいなと思っています。
　　　　以上です。
〇議長（佐藤一廣）　平野勝澄議員。
〇６番（平野勝澄）　自治体間のというよりは、近隣の住民の方々が被害に遭われたという立場でぜひ、今最後におっしゃられたように、いろいろな支援なども進めていただきたいということを申し上げて、私のほうからは一般質問を終わりにいたします。

〇議長（佐藤一廣）　以上をもって本日の日程は全て終了いたしましたので、本日はこれをもって散会いたします。
　　　　本日は大変にご苦労さまでした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（午前１１時４２分）