第3回真室川スタディツアー伝承芸能編 真室川音頭

更新日:2024年03月29日

公開日:2024年03月29日

真室川音頭とは

 真室川音頭の紹介を真室川音頭保存会代表の剱持順子さんにお願いします。

 明治の頃、北海道を中心に歌われていた「ナット節」が大正末期頃から本州の漁港でも歌われるようになりました。真室川町出身の近岡ナカエさんが、昭和2年頃から宮城県女川の料亭に奉公している時、常連客の漁師から「ナット節」を習い覚え、その後真室川町にもどり働いた料亭「山水」で、これを元唄とし創作を加えて歌った「山水小唄」「真室川節」「真室川小唄」が「真室川音頭」の原型といわれています。
 当時の真室川町は、真室鉱山(金・銀鉱山)や陸軍飛行場建設に携わる労働者などで賑わい、山水小唄は料亭などの同業者や労働者などにより、歌い広められました。戦後、これらの労働者や兵士が、郷里など全国津々浦々に移り住んだことが「真室川音頭」が全国的に広まるきっかけになったようです。
さらに昭和20年代には、原曲やアレンジ曲が度々レコード化され、とりわけ、林伊佐緒による「真室川ブギ」は全国的にヒットし、「真室川」の名が全国に広まりました。
 昭和27年には、町が広く歌詞を募集し、数十点の応募の中から選び抜かれたものが、正調「真室川音頭」とされ、真室川音頭保存会の手により保存継承されています。毎年、町中央公民館において真室川音頭全国大会が開催されるなど、全国で愛唱される代表的な民謡のひとつです。

演目紹介

 真室川音頭をご覧いただきます。唄は佐藤麻衣さん、踊りは真室川音頭保存会の皆さんです。

毎年8月17日に行われる、真室川まつりのパレードの様子です。

華やかな着物を着た人々が踊っている様子の写真
通りいっぱいの踊り手たちが進んでいく様子の写真

真室川音頭へのおもい

 民謡日本一に輝いた、真室川町出身の民謡歌手佐藤麻衣さんから、真室川音頭へのおもいをお話しいただきました。

佐藤麻衣さんの主な受賞歴

沢山のトロフィーの前でほほ笑む女性の写真
  • 平成9年 第2回秋田おはら節全国大会 優勝
  • 平成10年 第10回秋田おばこ節全国大会 優勝
  • 平成10年 第19回NHK東北民謡コンクール 新人部門優勝
  • 平成16年 第18回真室川音頭全国大会 優勝
  • 平成27年 第58代山形県民謡王座
  • 平成28年 第7回秋田民謡全国大会 優勝
  • 平成28年 第33回本庄追分全国大会 優勝
  • 平成28年 第29回秋田船方節全国大会 優勝
  • 平成29年 第17回塩釜甚句全国大会 優勝
  • 平成29年 第23回秋田長持唄全国大会 優勝
  • 平成29年 第4回置賜の民謡全国大会 優勝
  • 平成30年 第33回津軽五大民謡全国大会 津軽小原節 優勝
  • 平成30年 第22回秋田馬子唄全国大会 優勝
  • 平成30年 民謡民舞今フェス2018 日本民謡協会杯 優勝
  • 令和元年 第24回秋田草刈唄全国大会 優勝

さまざまな真室川音頭

 上に記載のとおり、真室川音頭にはアレンジ曲が多数存在しています。その中でも、最新の楽曲が山形県出身の歌手、朝倉さやさんの「真室川音頭 Mr.Mamurogawa」です。

セルフアレンジ曲で真室川音頭 Jazz & 宇宙Funk ver / PV (Mr.Mamurogawa)がこちらです。

セルフアレンジ曲でMr.Mamurogawa アコースティックギター ver / PV (真室川音頭)がこちらです。

(注意)所属事務所の承諾を得て、掲載しております

この記事に関するお問い合わせ先

教育課
〒999-5312 山形県最上郡真室川町大字新町124番4
電話番号:0233-62-2223
ファックス番号:0233-62-2731

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