第2回真室川スタディツアー山のくらしと林業編レポート

更新日:2024年04月24日

公開日:2024年03月29日

第2回真室川スタディツアー山のくらしと林業編レポート

 令和元年10月26日(土曜日)に開催しました真室川スタディツアー第二弾「山のくらしと林業編」のレポートです。
今回のテーマは、約9割が森林におおわれている当町に関わりの深い、林業の今昔物語です。
(注意)ツアー参加者に配布した「学びのしおり」はこちらからダウンロードできます。

真室川スタディツアー今、真室川が面白い!「山の暮らしと林業編」のチラシ
紅葉した木の前に並ぶ参加者たちの集合写真

応募いただいた参加者は46名。男性22名、女性24名、町内の方は30名、町外からは16名の方に参加いただきました。また、前回も参加して頂いたリピーターの方は、21名いらっしゃいました。

見学地の位置関係を記した説明図

1 開講式

 中央公民館研修室で開講式を行いました。門脇昭教育長のあいさつに続いて、担当からこの事業の意図や本日のスケジュールについてご説明しました。
オリエンテーション資料はこちらからダウンロードでいます。

黒板に張られた真室川スタディツアーの横断幕の前で話をする男性の写真
映像を示しながらマイクを使って話をする男性の写真

2 歴史民俗資料館(山の神信仰、鋸屋中屋吉蔵)

 前回に続いて歴史民俗資料館を見学しました。資料館の梁瀬平吉館長から町内各地で行われていた「山の神信仰」の勧進や、ご神木、祠についてと、及位地区で三代にわたって鋸を製造し、その名を全国に知られていた「鋸職人 中屋吉蔵」について説明を受けました。その後、資料館玄関前で「普通の鋸」と普通の鋸の三倍切れると言われた「中屋製窓鋸」を実際に切り比べていただきました。
(注意)歴史民俗資料館パンフレットはこちらからダウンロードできます。

古い祠の写真などと説明文が載った山の神信仰の解説図
古いのこぎりの写真などと説明文が載った窓鋸と中屋吉蔵の解説図
古い装束を着たマネキンを前に話をする男性と話を聞く人たちの写真
女性と一緒に大きなのこぎりで丸太を切る女の子と見守る人たちの写真
輪切りにした丸太の断面を見る人たちの写真
丸太を切る人たちとそれを見守る人たちの写真

3 森林トロッコ体験乗車

 まむろがわ温泉梅里苑には、近代化産業遺産に認定された森林トロッコがあります。こちらの体験乗車をしていただきました。併せて、かつて真室川町で活躍していた当時の路線の時代背景などについても学びました。

古い列車の写真などと説明文の載った森林トロッコの解説図
トロッコ列車と乗車を待つ人たちの写真
階段の上で話をする男性とそれを聞く参加者たちの写真
トロッコ電車が人を乗せて発車した様子の写真
参加者を乗せたトロッコ列車を後ろから写した写真

4 新田平岡山の神祠見学

 新田平岡地区に移動し、歴史民俗資料館で説明を受けた「山の神信仰の祠」を見学しました。町内各地にこういった祠が残っており、山の神信仰が町民の生活と密接に結びついていたことが窺い知れます。

古い祠の写真などと説明文が載った山の神信仰の解説図
古い祠の前で話をする男性と話を聞く人たちの写真
古い祠の前で話をする男性と取り囲む参加者たち

5 山の恵みのお話(真室川きのこ本舗 三宅清一さん)

 中央公民館に戻り、真室川きのこ本舗の三宅清一さんから、「山の恵みのお話」と題して、お話しをいただきました。大工の棟梁であり、山菜やきのこ採りの名人、さらに養蜂家でもある三宅さんからは、及位地区で原木なめこの栽培に尽力し、「原木なめこ発祥の地」として全国有数の産地化に貢献した佐藤儀三郎氏のお話しや、山菜、きのこなどの山の恵みについて、写真を交えながらわかりやすく説明いただきました。また、参加者へ、サプライズのプレゼントもいただきました。
 お話しの際に使用したプレゼンテーションファイルのPDF版をこちらからご覧いただけます。

 エビスビールのホームページで講師の三宅清一さんが紹介されています。こちらからご覧いただけます。

キノコの写真などと説明文の載った山の恵みのお話の解説図
映像を見せながら話をする男性と聞き入る参加者たちの写真
参加者たちとじゃんけんをする男性の写真

6 昼食(真室川町大収穫祭会場)

 同日に開催された「真室川町大収穫祭」の会場にお邪魔しました。

第21回真室川町大収穫祭のチラシ
仮説の机で器をもって食事をする人たちの写真
器と芋をもってポーズをとる男女の写真

7 うす削り 職人技見学&削り華アート体験

 午後の最初のプログラムは、大工さんの職人技を学びました。町内釜渕地区在住の大工、茂木雄一さんから「うす削り」と呼ばれる鉋かけの技を実演していただきました。茂木さんは隣町で開催された東北規模のうす削り大会にたまたま出場し、優勝してしまう実力の持ち主です。そして、実演で取れた削り華を使って、アートフラワーの製作も体験していただきました。こちらは茂木さんの奥様、美智子さんからご指導いただきました。

鉋をかける男性の写真などと説明文の載ったうす削り&削り華アートの解説図
鉋をかける男性とそれを見守る人たちの写真
薄く削られた鉋屑を触る人たちの写真
映像を背にして削り華を見せる女性の写真
机の上で削り華を折る参加者たちの写真

8 チェーンソーアートデモ

 バスで移動して、町内春木地区にあるチェーンソーアーティスト栗田広行さんの工房で、チェーンソーアートの世界を学びました。栗田さんは真室川町出身で、数々のチェーンソーアート大会で優勝を誇り、メディアでも多数紹介されています。今回は、時間の制約が厳しい中ではありましたが、時間内にきっちり作品を完成させていただきました。
 テレビ東京のホームページで栗田広行さんが出演した番組が紹介されています。下記リンクからご覧いただけます。

チェーンソーを操る男性の写真などと説明文の載ったチェーンソーアートの解説図
立てた丸太を前に話をする男性の写真
立てた丸太にチェーンソーで切れ込みを入れている男性の写真
チェーンソーで丸太を削っていく男性の写真
チェーンソーで丸太から鷲を削りだす男性の写真

9 最新製材工場見学 株式会社庄司製材所

 山の神信仰から時を辿るように学んできましたが、最後のプログラムは最新の製材工場の見学です。東北でも有数の規模を誇る町内企業、株式会社庄司製材所の庄司和敏社長から、工場内をご案内いただき、製材業の最新事情や経営者としてのポリシーなどもうかがいました。

製材所の写真などと説明文が載った最新製材工場の解説図
沢山の木材を背にマイクを持って話をする男性と参加者たちの写真
製材された木材をのぞき込む参加者たちの写真
部屋の奥の方を見つめる参加者たちの写真
沢山の人たちを前に話をする男性の写真

10 閉講式

 中央公民館にもどり閉講式を行いました。閉講式では、参加された皆様に修了証が交付され、ふりかえりの時間として感想発表やアンケートのご記入をいただきました。

修了証を手渡す男性と受け取る男性の写真
映像を見せながら話をする男性と聞き入る参加者たちの写真

12 アンケート結果

 閉講式でご記入いただいたアンケートの結果は、以下の通りです。

結果が赤く書き込まれた真室川スタディツアーアンケート用紙

自由記載欄より

  • とても楽しく有意義な一日となりました。企画、準備、運営ありがとうございました。
  • 楽しい一日で、皆さんと友達になれてよかった。
  • スタッフの皆様の前向きな対応に感心しきり、もりだくさんで楽しく本当にありがとうございました。休日にもかかわらず丸一日対応ご苦労様でした。
  • そのうちでもいいのですが、真室川の「巨木を見るツアー」も企画していただきたいです。
  • 企画の内容が素晴らしい。知らなかったことを教えていただき本当に感動いたしました。
  • 理系学生として、庄司製材所にて実際にロボットが実践登用されている現場を見て、とても感動しました。大人だけでなく、学生でも楽しめる、素晴らしい内容であったと思います。次回も期待しております。
  • とても楽しかったです。体験や、実際に目の前で行われるパフォーマンスは一生に一度のようなもので、参加させていただき本当にうれしかったです。また真室川町に期待です。また、真室川町の方々はお優しい方ばかりで、本当によいところだと思いました。
  • 数十年前にタイムスリップしたような懐かしさと、楽しい一日でした。
  • 町内はもとより県外へも情報発信して町の良い所をPRし、定住人口増につなげられたら良いと思いました。また、ふるさとの良さに気付くことができました。
  • 期待以上におもしろかった。次回もぜひ参加したいのでこの楽しい企画は続けてほしい。
  • 真室川町の基本方針の一つに「本物に触れる」があります。本日のツアーは、正に大人のための本物ツアーであったと思います。一流のお話、仕事、全てが心に残りました。参加した方々の目の輝きも忘れられません。
  • チェーンソーアートデモ、とても楽しく見させていただきました。
  • チェーンソーアートが一番楽しかった。
  • 次回の計画にも是非参加したいです。木の香り、素晴らしかったです。
  • 前回も参加したのですが、山登りが大変でした。今回は楽にできてよかったです。チェーンソーアートなど初めて見たことがいい経験になりました。また次回も参加したいと思います。
  • 町民でもめったに行くことがない場所を回れてよかった。
  • 収穫祭の無料提供(もち、芋煮等)の時間と連携できると良かった。他県や他市町村から参加された方が喜んだのでは?
  • 真室川に初めて来ました。一度は見てみたいものばかりでしたので良かったです。それに真室川の大収穫祭も見れてよかったです。真室川音頭覚えたいです。真室川がおもしろかったです。
  • 郷土の再発見の機会を頂きました。皆様との交流もあり楽しく過ごしました。
  • アート体験は年齢による集中力の衰えから大変でした。
  • 削り華アートのとき、あんなに薄く削るのがすごいと思いました。今度は希少動物を見てみたいです。たくさんすごいところがあり、真室川町がおもしろいです。ありがとうございました。
  • 一つ一つをもう少し詳しく知りたいと感じた。町内で多方面で活躍されている方がいることを教えていただき、真室川町は良い所であると改めて思いました。ありがとうございました。
  • 知っているようで知らないことを見聞、体験させてもらい興味深かったです。スタディの対象はもちろん人も魅力的でした。
  • 同じテーマで数回(一日行事ではなく)の講座というのも良いと思います。ありがとうございました。
  • すごい一日でした。今後も続けてくださるよう楽しみにしています。
  • カンナ削り、華アートづくり、びっくりして楽しかったです。チェーンソーアートの見事な実演、最初から最後まで目が離せませんでした。製材所の機械を見びっくりしてきました。巣タフの皆様お疲れ様でした。
  • 今まではただ目にしていたことが、今日、その歴史、文化を知ることでもっともっと身近で感動的な見方に変わっていきました。知らないことがいっぱいです。中身が濃かったです。ありがとうございました。
  • 教育委員会スタッフの皆様の努力に感謝いたします。また参加したいと思います。
  • 真室川町にすばらし人がいること、信念を持っている事にすごく感動し、凡人なりに努力すべきだと思いました。次回を楽しみにしています。
  • 今回も昼食会場の行事と結びついていて、昼もおいしくかつ楽しく活動できました。ありがとうございました。スタッフの方のきめ細やかな準備、対応に感謝いたします。

お疲れ様でした。ご協力ありがとうございました。

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